新型コロナウイルス感染症対策として、国民一人当たり10万円の給付が決定しています。
マイナンバーカード所有者にとっては、この10万円の特別定額給付金を最短でもらえるのは『オンライン申請』です。
ただし!オンライン申請の開始時期は、住んでいる市町村の対応によって異なります。
10万円の特別定額給付金を最短でもらえるオンライン申請の開始時期は、各市町村によって異なることをお伝えします。
10万円給付金の申請方法は実質的に3つある!
国民一人当たり一律10万円が給付される『特別定額給付金』の申請方法は実質的に3つ!
3つの申請方法について、順に解説します。
【申請方法①】ダウンロード版の申請書
- (マイナンバーカードを持っていなくても)誰でも利用可能
- (マイナンバーカードを持っていなくても)早く申請ができる
- 実施している市町村は限られる
1つめの申請方法は、自治体側でダウンロード版の申請書を用意して、その受付体制も整えるという流れです。
マイナンバーカードを持っていなくても、誰でも早く申請できることが特徴です。
千葉県市川市が日本で最初に導入した方法ですが、実施している自治体はごく一部に限られます。現時点では、市川市をはじめ、四街道市、戸田市、鎌倉市、小諸市、長岡市などでの実施が確認できます。
居住している市町村で対応していなければ、この申請方法は利用できません。
市川市の状況については、次の記事でも解説しています。
【申請方法②】オンライン申請(マイナンバーカード所有者が対象)
- マイナンバーカードを所有している人なら誰でも利用可能
- マイナンバーカードを所有し市町村が対応を開始していれば、早く申請できる
- 市町村によって対応開始時期が異なる
2つめの申請方法は、マイナンバーカード所有者を対象としたオンライン申請です。
【注】マイナンバー通知カードではなく、マイナンバーカードを保有していることが大前提となる申請方法です。
オンライン申請を利用するためには、2つの条件が満たされている必要があります。
- マイナンバーカードを取得済みであること
- 居住している市町村が対応を開始していること
問題になるのは2つ目の条件です。
マイナンバーカード所有者を対象としたオンライン申請は、全市町村で対応するとしていますが、各市町村によって対応開始時期が異なります。
日本全国では、679の市区町村が5月1日から対応を開始。これは全市区町村の約39%に相当します。日本全国で見た実施率は現状、約4割ということですね。
『お金節約.com』編集部がある千葉県では、5月1日時点で対応を開始した市町村は、全体の約42.6%と半分以下です。
現時点では、最も低い沖縄県(約17.1%の市町村が対応開始済)から、最も高い大分県(約88.9%の市町村が対応開始済)まで、かなりの開きが生じています。
自分が住んでいる市町村の対応状況については、次の資料を参考にしてください。
【申請方法③】申請用紙が届くのを待つ
- (マイナンバーカードを持っていなくても)誰でも利用可能
- (マイナンバーカードを持っていなくても)誰でも申請できる
- 全ての市町村で実施
3つめの申請方法は、居住している市町村から申請用紙が送られてくるのを待つこと。
最も単純でラクだけど、一番遅い申請方法
ということにはなりますね。
申請用紙を住民に発送するタイミングについても、各市町村によって、5月中から6月以降まで、配布開始時期にはかなり開きがあります。
住んでいる市町村がダウンロード版の申請書を用意しておらず、自分がマイナンバーカードを所有していない場合、申請方法はこの方法のみです。つまり申請書が郵送されてくるのを待つしかありません。
総務省はオンライン申請の説明サイトを開設
総務省では、マイナンバーカード保有者を対象として、10万円特別定額給付金のオンライン申請の説明サイトを開設しています。
オンライン申請の方法については、動画説明もあり、とても分かりやすく解説されていますので、参考にして見ると良いかと思います。
【参考事例】千葉県成田市の対応状況
申請方法 | 対応状況 |
①ダウンロード版申請書 | 未対応 |
②オンライン申請 | 5月1日から対応開始 |
③申請書の発送時期 | 5月20日頃に発送開始予定 |
(『お金節約.com』編集部にて作成)
『お金節約.com』編集部がある千葉県成田市の状況を例に、一覧表を作ってみました。
自分が住んでいる市町村の対応状況について、①~③の申請方法についてまとめてみると、今後のスケジュールが見えてくると思います。
今回の10万円特別定額給付金については各市町村で対応方法と開始タイミングが異なりますので、自分が住んでいる市町村のホームページを十分確認することをおすすめします。
【市町村の対応により開始時期が異なる】10万円の特別定額給付金を最短でもらえるオンライン申請【まとめ】
10万円の特別定額給付金を最短でもらえるオンライン申請については、各市町村の対応により開始時期が異なることをお伝えしました。
- 新型コロナウイルス感染症対策として、国民一人当たり10万円の特別定額給付金の給付が決定しています。
- 10万円の特別定額給付金の申請方法は実質的に3つあります。
- (1)ダウンロード版の申請書を利用できれば、マイナンバーカードを持っていなくても早く申請できますが、実施している市町村は限られます。
- (2)オンライン申請は、マイナンバーカード所有者にとっては最も早い申請方法ですが、開始時期は住んでいる市町村の対応によって異なります。
- (3)申請用紙の郵送を待つ方法は、最も単純で楽な申請方法ですが、申請タイミングは一番遅くなります。
インターネット上での質疑応答の状況を見ていると、
オンライン申請の開始時期は、住んでいる市町村の対応状況によって異なること
このことがあまり周知されていないように感じまして、簡単にまとめてみました。
ダウンロード版の申請書を用意するか否か、また、オンライン申請の開始時期については、各市町村の判断・対応に委ねられます。
住んでいる市町村がダウンロード版の申請書を用意しておらず、自分がマイナンバーカードを所有していない場合、申請書が郵送されてくるのを待つしかありません。
10万円の特別定額給付金の給付は予算措置も取られており、必ず実施されるものですので、落ち着いて申請書が届くのを待ちましょう!