2019年(平成31年)4月、佐世保市を連携中枢都市として、周辺11の自治体が「西九州させぼ広域都市圏」を形成。
圏域の活性化をはかるため、11市町が連携して域内への移住も推進しています。
現地で移住サポートを担っている西九州させぼ移住サポートプラザでは、『西九州させぼ広域都市圏サポーター』を募集中。
単身者とか学生でも登録でき、まずは西九州させぼ広域都市圏について幅広く関心を持ってもらおうという取り組みです。
『西九州させぼ広域都市圏サポーター制度』について解説します!
『西九州させぼ広域都市圏』で少子高齢化に対応
西九州させぼ広域都市圏は、地方創生政策の一環として提唱されている「連携中枢都市圏構想」の一つです。
連携中枢都市圏構想は、参加する市町村の独立性は維持したまま、幅広い分野で協力して行政サービスを提供していくことが特徴です。
『西九州させぼ広域都市圏』の基本情報
名称 | 西九州させぼ広域都市圏 |
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連携中枢都市 | 長崎県佐世保市 |
参加自治体 | ・長崎県佐世保市、平戸市、松浦市、西海市、東彼杵町、川棚町、波佐見町、小値賀町、新上五島町 ・佐賀県伊万里市、有田町 |
発足 | 2019年(平成31年)4月 |
ホームページ | 西九州させぼ広域都市圏ポータルサイト |
連携中枢都市圏構想は、中心となる連携中枢都市が、周辺の市町村と連携協約を結ぶことで成立します。連携中枢都市となるには、次の3つの要件を満たす必要があります。
- 政令市または中核市に指定されていること
- 昼夜間人口比率がおおむね100以上であること
- 原則として三大都市圏の区域外に所在すること
西九州させぼ広域都市圏のケースでは、中核市に指定されている長崎県佐世保市が連携中枢都市の役割を担っています。
このため、都市圏のネーミングについても「させぼ」という地名が含まれているんですね。
『西九州させぼ広域都市圏』の目的
西九州させぼ広域都市圏を形成した目的は、基本的には少子高齢化社会へ対応するためと言って良いかと思います。
具体的には、行政コストの負担を軽減するとともに、圏内の魅力を高めることで、圏内経済の活性化と人口維持を目指した取り組みです。
少子高齢化が進行すると、行政サービスを持続的、安定的に提供することが難しくなってきます。単独では公共施設等を維持できない自治体も出てくるかもしれません…。
西九州させぼ広域都市圏を形成することで、行政サービスにかかる費用を節減することができ、協力して圏域の活性化を図ることもできるようになります。
参加する自治体の独立性は維持されたままなので、メリットは大きい反面、参加へのハードルは低いことも、参加市町を後押ししたのではないでしょうか。
西九州させぼ広域都市圏の圏内人口は、試算では2040年には35万人台に減少すると予測されていますが、「西九州させぼ広域都市圏ビジョン」では、2040年の圏域人口40万人以上を目標に定めています。
『西九州させぼ広域都市圏サポーター』を幅広く募集
西九州させぼ広域都市圏は、『西九州させぼ広域都市圏サポーター』というユニークな制度を導入しています。
西九州させぼ広域都市圏の圏内各地の魅力を知ってもらうことから始めて、最終的には圏内への移住につなげて行こうという試みです。
『西九州させぼ広域都市圏サポーター』の登録に特別な資格は必要ナシ
- 未婚・既婚を問いません(独身でもOK)
- 職業も問いません(学生でもOK)
- 移住・定住希望時期が明確でなくてもOK
『西九州させぼ広域都市圏サポーター』制度は、まずは知ってもらうことから始めようというコンセプトですので、サポーター登録に特別な資格は必要ありません。
未婚・既婚を問いませんので単身者でも登録できますし、学生でも大丈夫です。移住・定住希望時期が明確でなくても構いません。
何となく西九州させぼ周辺に興味がある…。という人を幅広く対象としていて、メールやSNSでの情報発信を通じて、徐々に関心を高めて行ってもらおうということですね!
サポーター制度は民間企業と提携して運営
- サポーター登録・情報発信・セミナー運営は民間企業に委託
- 移住体験ツアーは『西九州させぼ移住サポートプラザ』が拠点
『西九州させぼ広域都市圏サポーター』制度の運営窓口は2段階に分かれています。
サポーターの登録と情報発信、東京・大阪でのセミナー運営は、グリットグループホールディングス株式会社と提携して実施。
移住体験ツアーは『西九州させぼ移住サポートプラザ』が拠点施設となり、希望先の自治体職員が公用車で案内してくれる仕組みです。
簡単に言うと、西九州させぼ広域都市圏に参加する各自治体が大元の情報を用意し、それを効果的に広める部分では民間企業の経験を活用しているかたちです。
【訪問レポート】西九州させぼ移住サポートプラザ
西九州させぼ広域都市圏サポーター制度では、移住体験ツアーの運営をはじめ、現地での情報提供は、『西九州させぼ移住サポートプラザ』が拠点施設となっています。
今回実際に西九州させぼ移住サポートプラザに行ってみましたので、その模様をご紹介しておきますね。
ジェットスター便なら首都圏からでも格安料金
GK641便 | 成田9:00発~長崎11:25着 |
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GK642便 | 長崎12:05発~成田13:50着 |
運行日 | 毎日運航 |
通常料金 | 片道5,990円~ |
ホームページ | ジェットスター東京(成田)~長崎便 |
長崎というと、首都圏からは遠くて移動にかかる費用も高いように感じられますが、LCCのジェットスターを利用すれば格安料金で行くことができます。
ジェットスターでは、 2018年9月6日に東京(成田)~長崎線を開設。1日1便の運航を行っています。
片道料金は定価で、5,990円~となっていますが、各種キャンペーンを利用するとさらに安い料金で利用することも可能です。
『お金節約.com』編集部でもジェットスターのセールを利用させて頂きました!
長崎空港からはレンタカーで1時間程度
将来的に移住することを意識しているなら、観光地以外を見てみたいというケースも多いと思います。そうなると、空港からの移動はレンタカーがおすすめです。
長崎空港の周辺には、ニコニコレンタカーやスカイレンタカーなどの格安レンタカー会社もあるので、料金的な負担も少なくて済みます。
今回はニコニコレンタカーを利用してみたのですが、そちらについては詳しくは次の記事を参考にしてみてください。
『西九州させぼ移住サポートプラザ』の基本情報
施設名 | 西九州させぼ移住サポートプラザ |
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住所 | 〒857-0855 長崎県佐世保市新港町8-1 新みなとターミナル1階 |
相談時間 | 平日8時30分~17時15分 (土曜、日曜、祝日、夕刻は要予約) |
備考 | 移住希望者には電動アシスト自転車「IJUチャリ」を無料貸出 |
ホームページ | 西九州させぼ移住サポートプラザ |
西九州させぼ移住サポートプラザは、佐世保港から近隣の島へ向かう旅客ターミナル「新みなとターミナル」の1階待合ロビー横にあります。船で移動するための拠点ですので、佐世保港の桟橋に隣接しています。
駐車場は30分無料、それ以降30分につき100円がかかり、最大料金12時間まで800円という料金体系です。
新みなとターミナルのすぐ先に駐車場があります。この建物の先(となり)です!
『西九州させぼ移住サポートプラザ』の展示内容
新みなとターミナル1Fは、乗船を待つ人の待機スペースとなっています。
1F右側を見るとすぐに、西九州させぼ移住サポートプラザを確認することができました!
資料が並べられているカウンターや、相談もできるソファ席が用意され、カフェのような雰囲気になっています。
移住に関心がある人を温かく迎えている雰囲気が感じられる施設でした。
【登録体験レポート】『西九州させぼ広域都市圏サポーター』の登録は誰でも無料で可能です!まとめ
『西九州させぼ広域都市圏サポーター』についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
- 2019年(平成31年)4月、佐世保市を連携中枢都市として、周辺11の自治体が「西九州させぼ広域都市圏」を形成。
- 2040年の圏域人口40万人以上を目標に、11市町が連携して域内への移住も推進しています。
- 現地で移住サポートを担っている西九州させぼ移住サポートプラザでは、『西九州させぼ広域都市圏サポーター』を募集中。
- 単身者とか学生でも無料でサポーター登録でき、西九州させぼ広域都市圏の地域情報、移住に関する情報を受信することができます。
- まずは西九州させぼ広域都市圏について幅広く関心を持ってもらおうという試みです。
今回、長崎県内をかなり広く移動してみたのですが、西九州させぼ広域都市圏は、海にも山にも恵まれ、日本列島の特徴がぎゅっと凝縮されているような印象でした。
ハウステンボスに代表されるような新しい観光地としての側面もありますし、昔からの街並みも素敵な雰囲気。波佐見・伊万里・有田と伝統的な焼き物の産地としても有名ですね!
将来的に移住を考えているなら、まずは『西九州させぼ広域都市圏サポーター』に登録して、情報収集を始めてみるのも良いかも知れません♪