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【台風15号関連の地域情報】新聞各紙この3日間の報道を振り返り

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編集長より子
編集長より子
『お金節約.com』編集長「より子」です。

台風15号により、千葉県内で広範囲に発生した停電。段階的に停電からの復旧が進んでいます。

成田市内の停電軒数で見ると、9月12日に入り1万軒を下回る水準にまで復旧作業が進展。

最も多いタイミングでは、成田市内で2万8千軒程度が停電状況でしたので、約3分の2まで復旧が進んでいます。

もちろん、より復旧が困難な箇所が残されている可能性もありますので、まだまだ油断はできませんが…。

今回は、新聞各紙のこの3日間の報道を振り返ってみようと思います。

成田市内の停電件数は1万軒を下回る水準まで回復

成田市内の停電軒数成田市内の停電軒数(9月12日10:44時点)

成田市内の停電軒数は、9月12日午前の段階で9600軒、1万軒を下回る水準までは回復。

昨日は、一旦1万軒水準に近付いた後、雷雨の影響等でそこから停電軒数が増加に転じるような不安定な動きもありましたので、まだまだ油断はできませんが…。

それでも、9月12日は天候にも恵まれ、気温も比較的落ち着いている状況です。成田市内の停電復旧作業が進展することを期待したいと思います。

『お金節約.com』編集部も停電から回復することができました。復旧作業に携わった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!

※これまで発信してきた情報については、次の記事を参考にしてください。

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新聞4誌(読売・朝日・日経・千葉日報)の台風15号関連の報道状況

台風15号による停電が発生してから、避難所が開設されている中央公民館をはじめ、成田市内の公民館施設を定期的に訪問していました。

公民館は停電からの復旧作業が優先的に実施されていましたので、涼しい場所で身体を休めることもできましたし、テレビ等での情報取得も可能。

公民館には新聞各紙が置かれていて、各紙の報道を読み比べることもできました。今回は、新聞各紙のこの3日間の報道をふり返ってみます。

公民館に置かれていた新聞4誌(読売・朝日・日経・千葉日報)に限り、また主要タイトルと傾向を追うことを中心とし、内容の是非についての論評は控えます。

『読売新聞』は初期対応について比較的ポジティブな報道

日付 掲載面 タイトル
9月10日 1面 成田1万3000人足止め
2面 計画運休 SNS活用 台風15号
昨年の教訓「前日」に周知
社会面 停電 断水 生活マヒ
9月11日 社会面 続く停電 4県54万軒
9月12日 1面 停電全復旧あす以降
東電見通し 千葉県内なお40万軒
社会面 停電3日 住民限界

(千葉県版より台風関連の主要見出しを抜粋)

読売新聞の傾向としては、初期段階では成田空港の混乱に言及しつつも、比較的対処が上手く行っているというニュアンスでの報道。

停電・断水の影響についての報道もありますが、9月11日の段階では1面での報道が無く、社会面での部分的な言及に留まる印象です。

9月12日からは、停電が長期化している影響を再び大きく取り上げ始めています。

なお、以下全国紙各紙共通ですが、地域面(千葉県)では、当然、台風による影響が大きく報道されています。

『朝日新聞』は初期対応について比較的ネガティブな報道

日付 掲載面 タイトル
9月10日 1面 台風回避 模索の途中
「計画運休」再開ずれ込み 大混乱
社会面 暴風一過 混乱の首都圏
鉄塔倒壊し停電 復旧に時間
成田で9600人足止め「疲れた」
9月11日 社説 台風被害 鉄道、空港に課題残し
社会面 病院停電 患者ら転々
台風15号 千葉なお50万戸
9月12日 1面 千葉県中心の停電 全面復旧あす以降
台風影響 東電が見通し
社会面 止まった街 食料・給油に行列
停電続く南房総
電話8万回線不通

(千葉県版より台風関連の主要見出しを抜粋)

朝日新聞の傾向としては、初期段階でより「混乱」を強調した報道となっていて、この点で読売新聞と対照的です。

9月11日の段階では、1面での報道はありませんが、今回取り上げた全国紙では唯一、社説としても台風被害について取り上げています。

9月12日については、1面でも千葉県での停電長期化を報道。社会面では、市民生活への影響を中心に報道されています。

『日本経済新聞』は当事者となった企業の問題を指摘

日付 掲載面 タイトル
9月10日 1面 運休277万人影響 台風15号
3面 計画運休 難しい判断
JR東、当初は午前8時メド再開 何度も変更、混乱拡大
成田空港、1.3万人足止め
社会面 記録的暴風、深い爪痕
一時93万軒停電 千葉では鉄塔2基倒壊
9月11日 社会面 停電続く千葉 住民疲弊
「仕事できぬ」「食材なくなる」
9月12日 2面 東電、送電投資抑制響く
千葉停電 復旧あす以降
老朽電柱に想定外の強風
社会面 千葉停電 生活むしばむ
非常用電源、燃料切れも

(千葉県版より台風関連の主要見出しを抜粋)

日本経済新聞の傾向としては、JR東日本の対応については批判的なニュアンスで報道。初期段階では停電の影響についての言及は少ない印象です。

9月11日は、1面での報道はありませんが、社会面にて停電の影響について報道。

9月12日も、引き続き1面での報道はありませんが、2面にて停電長期化の原因について、東京電力について批判的なニュアンスで報道。

『千葉日報』は紙面を最大限台風関連に割いて報道

千葉日報については、地域紙ということもあり、全面的に台風15号の被害について報道。

もちろんテレビ番組の掲載とか、スポーツ面などはありますが、対応可能な紙面を最大限、台風15号関連の報道に割いている印象です。

県民の生活状況に焦点が当てられていて、千葉県内の情報を把握するためには、千葉日報が最も役に立つように感じました。

【台風15号関連の地域情報】新聞各紙この3日間の報道を振り返り、まとめ

台風15号関連の報道について、新聞各紙のこの3日間の報道状況をふり返ってみました。

今回紹介したこと
  • 台風15号により、千葉県内で広範囲に発生した停電については、段階的に停電の復旧が進んでいます。
  • 成田市内の停電軒数は、9月12日午前中の段階で1万軒を下回る水準。最も停電軒数が多かったタイミングと比較して約3分の2まで復旧が進んでいます。
  • 台風15号関連の報道について新聞各紙の報道を見ると、初期段階の「見出し」で与える印象については、読売新聞と朝日新聞では対照的なことに気が付きました。
  • 当事者企業の課題を報道するという意味では、日本経済新聞が最もバランスが取れている印象です。
  • 千葉県内の地域情報については、千葉日報の報道が非常に充実しています。

スマホの充電状況など通信面での不安があったため、普段よりも新聞から情報を得ることが多かった3日間でしたが、色々なことがに気が付くことができました。

最低限の両論併記はなされているため、詳しく読めば、大きな事実誤認は無いと思います。

それでも、見出しを流し読みする状況の場合には、注意した方が良いように感じました。読売と朝日では、見出しから受けるニュアンスはかなり異なる印象ですので…。

総合的には、日経新聞がもっともバランスが取れているように感じました。

千葉日報については、県内情報については非常に充実。これだけ詳細に報道してくれれば、スマホが無くても、県内の状況はかなり詳細に把握することができると思います。

台風15号の影響は個人的にも大きかったのですが、複数の新聞を読むことの重要性についても気付かせてくれる出来事となりました。