台湾にも新幹線があるのですが、利用方法はとても簡単!
最高速度300kmの高速運転、ゆったりシートでとても快適♪
台湾で新幹線の乗り方を覚えておくと、行動範囲がぐっと広がります。
台湾新幹線の切符の買い方・乗り方を写真で解説します!
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の運賃区分・車両構成・車両番号
台湾新幹線は、正式な名前を「台湾高速鉄道」と言います。
台湾新幹線とも言われるのは、日本の新幹線技術に基づいて作られているからですね!
車両も、日本の新幹線の700系をベースにしているので、親近感あふれる感じです♪
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の基本情報
正式名称 | 台湾高速鉄道 |
---|---|
運営者 | 台湾高速鉄路公司 |
開業 | 2007年1月5日 |
駅数 | 12駅(南港駅~左営駅) |
最高速度 | 時速約300km |
路線距離 | 348.5km |
所要時間 | 約1時間半(最速便)~約2時間強(各駅停車) |
ホームページ | 台灣高鐵 Taiwan High Speed Rail |
日本の東海道新幹線の、東京駅~名古屋駅間が営業キロ数で366キロですので、東京駅~名古屋駅間とだいたい同じぐらいの感じです。
南港駅~左営駅を、最も速い便で約1時間半、最も遅い各駅停車でも2時間強で結ぶ高速鉄道。
運賃区分や車両構成など、多くの点で日本の鉄道運営のルールをそのまま採用しているので、日本人にとってはとても利用しやすい鉄道になっています!
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の運賃区分
自由席 | 各列車10~12号車の合計3両が自由席 |
---|---|
指定席 | 指定席が基本となります |
ビジネス席 | 日本のグリーン車に相当 |
子供料金➀ | 12歳未満の子どもは半額 |
子供料金② | 6歳未満の子どもは無料(2人まで、3人目からは半額支払必要) |
子供料金については、基本的な料金体系は日本と同じです。
- 6歳未満の子どもは無料となりますが、3人目からは半額支払いの子ども料金が必要となること
- 6歳未満の子どもが指定席を利用する場合は半額支払いの子ども料金が必要となること
この2点も日本のJRの料金体系と同じです。
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の車両構成
台湾新幹線は、すべて12両構成で固定されています。
日本の車両番号は、東京駅に着いたときに「南を向いているのが1号車」と決められていますが、台湾でもこのルールが採用されています。
台湾の首都・台北方向が12号車、終点の高雄・左営駅方向が1号車です。
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の車両番号
100番台 | 直達車 |
---|---|
200番台 | 直達快車 |
300番台 | 半直達車 |
500番台 | 各駅停車(上り下りとも台中まで) |
600番台 | 各駅停車 |
800番台 | 季節・臨時列車 |
台湾新幹線での停車駅の区分は、日本の新幹線にあるような「ひかり(速達列車)」「こだま(各駅停車)」のような名前での区分ではなく、番号で決められています。
表の通りで「番号が若い列車ほど速い」と考えればOKです!
全車両が停車するのは、台湾の3大都市「台北・台中・左営(高雄)」の3駅だけです。それ以外の駅で乗り降りする時には、停車するかどうか事前に確認しましょう!
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の運賃を円換算した早見表
台湾新幹線を利用してみたいけど、運賃は実際どのぐらいなの?
気になりますよね!そこで、円換算した運賃早見表を作ってみました。
台湾高速鉄路公司が示している運賃表の台湾元に3.7を掛けて円建て価格を算出しています。
円建て指定席料金・グリーン車料金
左下の青色背景は、指定席料金です。台湾新幹線を利用する際に、中心の料金帯ですね!
自由席の料金を下にのせていますが、指定席料金と自由席料金はほとんど変わらない(最も遠い距離で185円差)ことが分かると思います。
右上の赤色背景が、ビジネス車(日本のグリーン車)料金です。
※南港~台北、南港~板橋、台北~板橋区間のビジネス車両切符は発売していません。
円建て自由席料金
左下の緑色背景が、自由席の料金です。
ここまでの円換算表示は、2019年1月の台湾高速鉄路公司の運賃表を基にしています。
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の運賃は日本の新幹線の半額
台湾新幹線の運賃ですが、最も長い南港駅~左営駅間(348.5 km)の自由席運賃が、日本円換算で5,476円です。
一方、日本の東海道新幹線、東京駅~名古屋駅間(366km)の自由席運賃が、10,360円です。
同じ距離で比較した場合、ざっくりとした感覚では、台湾新幹線(台湾高速鉄道)運賃は、日本の新幹線のほぼ半額と考えていて良いでしょう!
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の切符の買い方
台湾新幹線の切符を購入するには、自動券売機を利用すると便利です。
窓口購入だと、目的を果たすだけの中国語または英語の能力が必要となってきます。
自動券売機は、タッチパネル式で操作も簡単、最低限必要な単語さえ覚えておけば大丈夫です!台湾も漢字圏なので(繁体字ではありますが)大体の意味は理解できると思います。
今回は写真でも一連の流れを紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
指定席の混雑状況をチェック
台湾新幹線の各駅には、写真のような混雑状況の掲示板が設置されています。
バツ印は満席で売切れ。▲印が付いていたら、席の残りが少ないということなので、自由席も混雑します。最初から指定席を購入した方が良いかも知れません。
基本的には、日中であれば自由席に座れる確率はかなり高く、朝夕の混雑時には指定席を利用した方が無難です。この辺りは日本と同じ考え方でOKです。
そもそも指定席と自由席の料金の差額は僅かなので、最初から「指定席を購入する」と割り切っても良いと思います!
乗車券の自動販売機を見つける
台湾新幹線の乗車券は、自動券売機で簡単に購入することができます。
とは言っても、まずは自動券売機を見つける必要があります!
- HSR(台湾高速鉄道の英語略称)
- Ticket
- 售票機
こういうキーワードに注意していれば、必ず見つかりますので慌てずに探しましょう!
自動券売機での切符の買い方【自由席編】
自動券売機での切符の買い方【指定席編】
自動券売機での切符の買い方【まとめ】
台湾新幹線の乗車券を自動券売機で購入する手順をまとめると、次のようになります。
- 自由座(自由席)か、對號座(指定席)どちらかを選択
- 単程票(片道切符)か、去回票(往復切符)どちらかを選択
- 出発駅と到着駅を指定
- 大人、子供の人数を指定
- 對號座(指定席)の場合は、列車を指定
- 對號座(指定席)の場合は、標準車(普通席)か商務車(グリーン席)か選択
- 現金または信用卡(クレジットカード)で決済して完了
【豆知識】自動券売機はお釣りが全てコインで出てきます
台湾新幹線の乗車券を自動券売機で購入する時の豆知識ですが、お釣りは全部コイン(硬貨)で出てきます!
台湾新幹線の乗車賃は、日本に比べると半額程度とはいえ、それなりのお値段はします。お釣りを全部コインでもらうと、大変な量になる場合もあるわけですね…。
そのため、自動券売機の脇に、コインから紙幣への両替機が設置されている駅があります。
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の乗り方
台湾新幹線の乗り方は、非常に簡単です。
乗車するのに必要な情報は全て数字で知ることができますので、漢字(繁体字)が良く分からなくても慌てずに対処しましょう!
乗車するプラットフォーム(月台)を確認
まずは自分が乗車する列車番号(列車車次)と、停車するプラットフォーム(月台)を、電光掲示板などで確認しましょう!
時間に間に合うように、プラットフォーム(月台)に行けばOKです。
改札口での乗車券の通し方
台湾新幹線では、手前・下方の「入口」と書いてある挿入口から乗車券を入れて、奥・上方の「出口」と書いてある部分に出てきた乗車券を抜き取ります。
乗車券を抜き取ると、ゲートが開いて中に入れるという仕組みです!
自由席の場合は早めに並んでおいた方が無難
台湾新幹線の自由席は10両目~12両目のみですが、駅の構内にも分かりやすい表示がありますので、迷うことはありません。
停車するプラットフォームの「候車線」と書かれたラインの前に並んでいればOKです!
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の車内販売・駅弁
さて、いよいよ台湾新幹線に乗車です。
今回は高雄から台北へ向かったのですが、高雄発の便でなんと!台湾新幹線の導入第一号車に乗車することができました!
台湾の撮り鉄さんも集まってきていて、けっこう嬉しい乗車体験となりました♪
台湾新幹線の車内設備(席順・トイレ・自動販売機・携帯充電スペース・WiFi)
台湾新幹線は自動ドアではないので、最初にその点にご注意を…。
座席は3座+2座の一列5座席です。
日本の新幹線よりも、明らかに前後の幅は広めにとってあるように感じます。
自由席には博愛座(Priority Seat)の設定があります。
日本でいうシルバーシートのことですが、台湾は日本以上に敬老精神が強く感じられるところがありますので、健康に問題が無ければ座らない方が良いです。
トイレは、今回乗車した車両で確認した限りは、一つの設置場所に、男女兼用・男性専用・女性専用、合計3つのトイレが設置されていました。
台湾新幹線社内の自動販売機ですが、お茶などのペットボトル25元(約93円)、缶コーラサイズが20元(約74円)です。
台湾は全般的に同じ傾向なのですが、新幹線とか空港でも、自動販売機がプレミア価格にはなっていないのが嬉しいところです。
IT機器製造大国の台湾らしく、携帯充電ブースも用意されています!
グリーン車はコンセント付きになっていますが、普通車にはコンセントが無いので、緊急時には助かる設備ですね。
車内WiFiも導入されています。台湾全土で整備されている「i♡Taiwan」のWiFiですが、別途登録が必要です。
利便性を考えると、スマートフォンに現地のプリペイドSIMカードを導入してしまうのをおすすめします!
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の車内販売
台湾新幹線は、乗車時間が最長でも2時間少々ですので、車内販売は基本的に台北~左営間で1回となっています。
車内販売は、ドリンク類とスナック類・パンの販売が中心でした。
車内販売で、コーヒーを注文してみました!
お値段は50元(約185円)ですが、量もたっぷりで大満足♪
今回の乗車では車内販売での駅弁販売は確認できなかったのですが、台湾高速鉄道のサイトを見ると、時間帯によっては販売しているのかも知れません。
台湾新幹線(台湾高速鉄道)の駅弁
台湾新幹線でもぜひ駅弁にトライしたい!
ということで、帰りの新幹線では台北駅で駅弁を購入してみました。
昼と夜の食事時間帯に駅弁販売のブースが出店していて、そこで購入して車内に持ち込むかたちです。お値段は一律100元(約370円)!
左営駅にも駅弁販売ブースはありました。各駅で食べ比べてみたいですね~
こちらが台北駅で購入した「香滷肉排便當」です。
台湾は何を食べても美味しいのですが、この「香滷肉排便當」も美味しかったです♪
台湾風の、いわゆるポークカツ弁当なのですが、お肉の大きさも文句ナシです。
「香滷肉排便當」の重量は465gで、カロリーは630kcalです。
これだけ食べ応えがあって630kcalはけっこう優秀な数値だと思います!
台湾新幹線の切符の買い方・乗り方を写真で解説!まとめ
台湾新幹線(台湾高速鉄道)についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
- 台湾新幹線の正式名称は「台湾高速鉄道」、日本の新幹線技術を導入して建設された台湾の高速鉄道です。
- 台湾新幹線の車両は、日本の700系新幹線の台湾版です。
- 台湾新幹線の料金は、同じ距離なら、日本の新幹線のほぼ半額です。
- 台湾新幹線の所要時間は、台北~高雄間で約1時間30分~2時間です!
- 乗車券の購入は自動券売機を利用するのが便利です!購入方法は掲載している写真を参考にしてみて下さい!
台湾新幹線(台湾高速鉄道)は、乗り心地も快適、日本の新幹線とほとんど同じ感覚で利用することができます!
台北~高雄間を約1時間30分~2時間で結び、料金は日本の新幹線と比べてほぼ半額。
今回、台北駅~左営駅(高雄)で利用してみましたが、行き帰りともに所要時間94分で、非常に快適に利用することができました。
台湾国内を長距離移動するなら、一番のおすすめは台湾新幹線(台湾高速鉄道)です!
いくつかのポイントを押さえておけば、乗車券の購入・利用も簡単にできますので、台湾旅行の際はぜひ台湾新幹線(台湾高速鉄道)を利用して見て下さいね♪