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【2019年版】冷蔵庫(特定4品目)をできるだけコストをかけずに廃棄する方法

冷蔵庫を廃棄する方法
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編集長より子
編集長より子
『お金節約.com』編集長「より子」です。

冷蔵庫が突然故障してしまったお話の続きですが…。

最終的に、壊れてしまった冷蔵庫をどうやって廃棄したら良いの?

という部分を解説しておこうと思います。

冷蔵庫だけでなく、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が適用されるものはすべて同じ対応が必要となります。

冷蔵庫など、家電リサイクル法の対象となるものをできるだけコストをかけずに廃棄するためにはどうしたら良いのか?解説します!

家電リサイクル法の対象品は自治体では回収しません

家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が適用される家電品については、自治体で回収することができません。

家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が本格的に施行されたのは、平成13年(2001年)。約20年ほど経過してはいるのですが、家電品は一般に製品定命が長いものですから、今でも自分で直面するのは初めてという人だって少なくないでしょう。

家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が適用される家電品を廃棄する場合には、基本的にどのような流れになるのかを、まず解説しておきますね!

家電リサイクル法の対象となる「特定4品目」

エアコン 電気式のエアコンはすべて対象
テレビ ブラウン管式、液晶・プラズマ式
冷蔵庫・冷凍庫 電気式の冷蔵庫・冷凍庫はすべて対象
洗濯機・衣類乾燥機 電気式・ガス式どちらも対象

家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が適用される家電品は、大きく4種類で、これを「特定4品目」と呼びます。

  1. エアコン
  2. テレビ
  3. 冷蔵庫・冷凍庫
  4. 洗濯機・衣類乾燥機

具体的にはこの4品目なのですが、これらは粗大ごみでは無いのです。

家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が適用される「特定4品目」は、各メーカーのリサイクル工場で処理を行う必要があるので、自治体が回収することはできません。

ココが非常に重要な基本ポイントなので、ぜひとも押さえておいてください!

パソコンのディスプレイ(CRTおよび液晶)は「特定4品目」ではなく、資源有効利用促進法(パソコンリサイクル法)の対象となります。

特定4品目の廃棄には「家電リサイクル料金」の支払が必要

エアコン 972円~
テレビ ブラウン管(15型以下) 1,296円~
ブラウン管(16型以上) 2,376円~
液晶・プラズマ(15型以下) 1,836円~
液晶・プラズマ(16型以上) 2,916円~
冷蔵庫・冷凍庫 170L以下 3,672円~
170L以上 4,644円~
洗濯機・衣類乾燥機 2,484円~

(出典:経済産業省『家電4品目の「正しい処分」早わかり!』より)

家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が適用される「特定4品目」を廃棄する際には、家電リサイクル料金の支払いが必要となります。

廃棄するにもお金がかかるということです。

同じようなリサイクル料金がかかるものには、他に自動車・パソコンがありますが、自動車・パソコンの場合は新品販売時の価格にリサイクル料金が含まれています。

  • 自動車・パソコン:リサイクル料金払い
  • 家電「特定4品目」:リサイクル料金払い

この違いもぜひ覚えておいてください!

【備考】リサイクルプラザに持ち込んでも処理してもらえません

リサイクルプラザは、1993年(平成5年)の「ごみ減量化総合戦略」に始まる取り組みの一環として、各自治体に設置されている施設です。

リサイクルプラザは、単に粗大ごみの処理施設・再生処理施設というだけではなく、学習研修室や展示ホールも備えたリサイクル活動を学ぶための場所として機能しています。

ところが、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が適用される「特定4品目」は、リサイクルプラザに持ち込んでも処理してもらえません。

リサイクルプラザが設置されている自治体では、誤解してしまうことも多い部分かと思いますので、注意して下さいね!

リサイクルプラザの活動については、『お金節約.com』編集部でも以前取材しています。

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家電リサイクル法が適用される「特定4品目」の廃棄方法

①譲渡等で廃棄を回避 無料
②指定引取場所に持込 家電リサイクル料金のみ
③家電量販店に依頼 家電リサイクル料金+運搬料
④回収事業者に依頼 家電リサイクル料金+運搬料+作業料

ここからは、家電リサイクル法の対象となる「特定4品目」の家電品の具体的な廃棄方法について解説します。

一覧表は、コスト的に安い順に①~④の順番で並べてみました。

①譲渡等で廃棄を回避

この方法は厳密には「廃棄」ではありませんが、まだ使ってくれる人がいるなら、誰かに譲ったり、リユースショップに引き取ってもらうと最も安く済みます。

家電リサイクル法の対象となる「特定4品目」の家電品を廃棄すると、必ず家電リサイクル料金がかかってしまうので、例えゼロ円でも引き取ってもらい廃棄を回避した方がお得になるのです。

逆に言えば、故障などで誰かに譲ることができず、捨てるしか無いという場合には、少なくとも家電リサイクル料金は必ず必要となってしまいます。

②指定引取場所に持込

家電リサイクル法の対象となる「特定4品目」の家電品は、指定引取場所に一旦集められて、そこから各メーカーのリサイクル工場に送られます。

指定引取場所は全国各地にあり、例えば千葉県の場合は14か所です。(2019年6月9日時点)

流れそのものは比較的単純です。

  1. 郵便局でリサイクル料金を振り込んで、家電リサイクル券を確保
  2. 自分の住所に最寄りの指定引取場所を確認
  3. 廃棄する家電品に家電リサイクル券を指定の場所に貼る
  4. 車両を手配して指定引取場所に持ち込む

単純ではあるのですが、かなりの手間がかかることも想像できると思います…。

③家電量販店に依頼

家電量販店でも、廃棄する「特定4品目」の回収を行っています。家電量販店が、指定引取場所への持ち込みを代行してくれるという意味合いになります。

家電量販店の回収料金はほぼ横並びになっていて、新品購入時に同時引取(廃棄)の場合は、家電リサイクル料金プラス1,000円程度となっているケースが多いです。(出張料金が免除となっている)

もちろん引取(廃棄)のみでも請け負ってもらえますが、この場合「家電リサイクル料金プラス1,000円」ここからさらに3,000円程度の出張料金が加算され、トータルの料金では、④の回収事業者の料金よりも高くなる傾向にあります。

④回収事業者に依頼

②指定引取場所へ持込、これを自分で全て行うのはかなり大変ですよね。

そのため、家電リサイクル料金の支払い・家電リサイクル券の確保・指定引取場所への持込、この一連の流れを代行してくれる回収事業者がいます。

料金的には、家電リサイクル料金プラス3,000円程度の出張料金で、横並びの状態です。

今回調査をしてみて、家電量販店で(新品販売を伴わない)回収のみを依頼するケースと比較すると、1,000円程度安い料金で実施されていることが分かりました。

すごく単純に言うと、廃棄だけなら回収事業者に依頼する方が家電量販店よりも安いということです。

【2019年版】冷蔵庫(特定4品目)をできるだけコストをかけずに廃棄する方法!まとめ

「特定4品目」のお得な廃棄方法まとめ
  1. とにかく廃棄を回避するのが最も安上がり。誰かに使ってもらえるならタダでも譲ってしまうのがベストです!
  2. 故障などで廃棄するしかない場合は、替えの品をどこで購入するかによってお得な廃棄方法が変わってきます。
  3. 家電量販店で購入する場合は、同時引取を依頼すると良いです。冷蔵庫の場合では、同時引取にかかる費用はコミコミ約5,000円~6,000円。
  4. アマゾンとか楽天などネット通販で購入する場合には、回収事業者に回収を依頼すると良いです。回収費用は、冷蔵庫の場合でコミコミ約7,000円~8,000円。
  5. リユース品を購入する場合には、リユース店の回収費用総額と、回収事業者の費用を比較すると良いです。
  6. 運搬車両と人手が確保できるなら自分で指定引取場所に持ち込む手段もとれますが、費用的には冷蔵庫の場合でコミコミ約4,000円~5,000円。コスパ的にはあまりおすすめできません…。

アマゾンとか楽天などネット通販の価格は、街中の家電量販店よりも安いケースが多いと思いますが、「特定4品目」の場合は廃棄コストがかかるということを忘れないでください。

結論から言うと、販売価格差が3,000円以内なら、純粋にトータルの支払金額で見ても、家電量販店で買い替えた方がお得な場合が多いです。

一般的には、近所の家電量販店の方がアフターサービスは期待できるでしょうから、その安心料をマージンとしてどのぐらい許容できるか、考えておくと良いと思います。

「特定4品目」のなかでも冷蔵庫を新品購入する場合に限って言うと、個人的にはこんな感じです…。

  • 家電量販店の価格が5,000円ぐらい高いのは十分許容。家電量販店で買う。
  • 価格差が7,000円~8,000円になると、ネット通販も検討したくなってくる。
  • 価格差が1万円以上なら、ネット通販で買う。

皆さんそれぞれの判断基準があると思いますけれど、一つの参考になったら嬉しいです♪

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