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【保存版】ジェットスターが新千歳空港の天候不良で成田に引き返し!LCCの欠航対策はあるの?

LCC欠航対策
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編集長より子
編集長より子
『お金節約.com』編集長「より子」です。

LCC(ジェットスター)で成田から札幌へのフライトの途中、天候不良で成田に引き返す事態が発生!

最終的に欠航となり、当日の振替便も用意されないというアクシデントに遭遇しました…。

LCCの欠航時の対策はどうしたら良いのか?取り得る予防策はあるのか?

今回の状況をレポートするとともに、対策を考えてみたいと思います。

ジェットスターGK113便:アクシデント発生までの経緯

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そして今日、ジェットスターで成田から札幌(新千歳空港)へのフライト途中、悪天候のため引き返し・欠航というトラブルに遭遇したのです…。

ジェットスターのフライト情報

便名 GK113
搭乗日時 2018年12月12日(12時55分成田発~14時40分新千歳着)
行先 成田空港から札幌新千歳空港
結果 新千歳空港悪天候のため途中で引き返し、欠航

何のトラブルも無ければ、昼過ぎに成田を出発して、夕方前には札幌市内に入ることができるスケジュールです。

時間的に使いやすく、人気がある便なのだと思います。実際、本日のGK113便も、ほぼほぼ満席に近い状況でした。

ジェットスターGK113便の機内ジェットスターGK113便の機内。ほぼ満席でした。

本日のGK113便、アクシデント発生までの時系列的な流れ

12:25頃 本来の搭乗開始時間を過ぎてもゲート開かず
12:40頃 新千歳空港の天候により搭乗時間が遅れる旨の連絡あり
12:50頃 搭乗開始、機内にて13:38離陸との機長アナウンスあり
13:40頃 離陸、成田空港を定刻より45分遅れて出発
14:10頃 新千歳空港の天候不良により引き返す旨の機長アナウンスあり

ジェットスターGK113便は、当初から予定が若干遅れて進行していました。

新千歳空港の積雪で、離発着に影響が出ているというアナウンスはありましたが、この段階では『出発・到着が遅れる』というニュアンスに限られていました。

スマホで新千歳空港の状況を見てみると、確かに積雪が確認できましたが…。正午時点で6cmの積雪がどの程度深刻なものなのかは、この時点では判断がつきませんでした。

新千歳空港のライブカメラ映像(新千歳空港のライブカメラ映像、正午時点で積雪6cmという情報)

機内に搭乗したのち、13:38離陸予定との機長アナウンスがあり、その時に初めて『状況によっては引き返す可能性も有る』ということが伝えられました。

とはいえ、ある意味、保険のためにそう言っているだけで、きっと問題無く到着するのだろうと。その時はそう思っていたんですね…。

ジェットスター機内のホットコーヒージェットスターはコーヒーも有料(200円)。この時点では、アクシデントが発生するとは思いもせず…。

GK113便が引き返した直接の原因は『燃料不足の危険性』


時刻は14:10頃ですね。離陸してから30分ほど経過した時点で、機長から突然機内アナウンスがありました。

先行して日本語での説明があったのですが、その部分は収録できず。英語での機内アナウンスを収録しました。

要約しますと、次の通りです。

新千歳空港が大雪のため、着陸まで上空で3時間待ちの状態。当機にはそれだけの時間を待機できるほど十分な燃料が無く、現時点を持って成田に引き返すことを決定しました。

何と!困りましたが…。スマホも使えない空の上では、何も動くことは出来ず。

成田着陸後に行わなくてはならない連絡事項などを頭の中で整理しつつ、GK113便は成田に引き返していきました…。

ジェットスターGK113便、窓からの風景ジェットスターGK113便、窓からの眺めは快晴ですが…。無念の引き返しとなりました…。

ジェットスターGK113便:成田引き返し以降の対応

ジェットスターからの事後対応の説明成田着陸後、ジェットスターの担当者(赤丸)より、今後の対応について説明が行われました。

離陸後30分ほどで引き返す旨のアナウンスがありましたが、そこからの帰路は倍の1時間ほどかかりました。

成田空港側でも予定にない割り込み着陸となるわけで、着陸予定の調整などが必要になるのかも知れませんね…。

成田到着後は、引き返しの場合でも、基本的に空港到着後の流れをそのまま踏襲します。

  1. 飛行機から降りる
  2. LCCなのでバスで到着ゲートへ誘導
  3. 手荷物を預けている人は手荷物引渡場で回収

今回は、手荷物引渡場で搭乗客にいちど集合するように促され、今後の対応について、ジェットスターの担当者から説明が行われました。

ジェットスターの対応は翌日以降の振替便手配のみ

今回は、公共性がある交通機関が行ったアナウンスですので、特に音声加工等行うことなくそのまま収録しています。

混乱している様子も伺えると思いますし、若干聞き取りにくいと思いますが、要点は次の通りです。

  1. 本日中の振替便の手配は不可能
  2. 振替便を希望する人には、対応カウンターにて、明日・明後日の2日間のフライトで振替便を手配する
  3. キャンセル・返金を希望する人は、自分でジェットスターのコールセンターに電話連絡して手続きを行う
  4. 悪天候理由につき、乗客側で発生する費用は、ジェットスター側では一切負担できない

2日間限定で振替便を用意するという一点を除いては、ほぼゼロ回答に近いという印象を受けました。

低コストで運営するLCCとしては、対応にも限界があるということかも知れないですね…。

振替便の手配カウンターは長蛇の列

ジェットスターのカウンター出発ロビーに戻ると、欠航のお知らせが掲示されていました…。

出発ロビーに戻ると、欠航のお知らせが掲示されていて、Cカウンターに行くようにとの指示が記載されています。

ジェットスターのカウンター振替便の手配カウンターには長蛇の列が。

Cカウンター(振替便の手配カウンター)には長蛇の列が。

窓口2つで対応していて、さらに相談しながらなので全く行列が消化されません。まったく処理が進んでいるように見えないのが厳しい感じ。

一度アクシデントが起こると、便を振り替えるにしても、スムーズに進めるのは相当に難しいのだなということが分かりますね。

『お金節約.com』編集部の取材は、当日中の振替便の手配が不可能なことから、止むなく中止とさせて頂きました…。

ジェットスターの欠航対応カウンター欠航対応カウンターは2つのみなので、なかなか処理が進まない様子です…。

ジェットスターのコールセンターの対応

ジェットスターの掲示払い戻し方法についての掲示も行われていました。

今回は、振替便ではなく、中止・キャンセルとすることに決定。

キャンセル・返金の連絡方法は、掲示をみるとインターネット上で行う方法もあるようですが、係員の説明は「コールセンターに電話」という指示でした。

実際、詳しく聞きたいこともあり、キャンセル・返金を希望する旨、ジェットスターのコールセンターに電話をしました。

ナビダイヤルなので、20~25秒ごとに10円かかる有料回線というのが、心情的にはさらに追い打ちをかける感じではあるのですが…。

ジェットスターの返金は原則としてフライトバウチャー

離陸前に欠航が決まった場合 支払い額相当のフライトバウチャーでの返金 現金返金は不可
離陸後に引き返した場合 現金での返金

電話をして初めて気がついたのですが、ジェットスターのキャンセル時の返金は、基本的には現金ではなくフライトバウチャーでの返金となります。

フライトバウチャーとは、ジェットスターの運賃や、手荷物や座席指定等の料金に使用することができる金券です。

フライトが欠航となっても、飛行機が飛び立つ前に欠航が決まっている場合は、返金はフライトバウチャーのみとなります。

いちど離陸した後、フライトの途中で引き返したケースについてのみ、現金での返金が可能となるということでした。

今回は後者のケースでしたので、全額現金での返金となり、クレジットカードへの返金処理が行われることになりました。返金処理としては助かりました!

それでも、バウチャーでの返金って、返金と呼べるのか?という思いも、率直に感じてしまいますね…。

アパホテルの対応は【神対応!】

アパホテル札幌

さて、ジェットスターのフライトをキャンセル・返金処理したら、今度はホテルにもキャンセルの連絡を入れなくてはなりません。

アパホテル札幌の宿泊料金は無料にして頂ける神対応!

今回予約しているのは、アパホテル札幌です。

宿泊当日のキャンセル料金は100%という理解でいましたが、連絡だけはしておこうと思い、お電話をしました。

悪天候でフライトが欠航、振替便も手配されない旨をお伝えすると、「避けられない理由でのキャンセルなので、キャンセル料はお支払い頂かなくて大丈夫です」とのお言葉が!

さらに、予約の際に利用したホテルズドットコムにも連絡を入れる必要があること、その際にキャンセル料がかからない旨伝えてくださいという助言も頂きました。

ホテルズドットコムとの連携もばっちり!

助言頂いた通り、ホテルズドットコムにもすぐに電話連絡。

ホテルズドットコムのコールセンター担当者からは、宿泊当日のキャンセルは全額負担となってしまいますよ、というお話がありましたが…。

アパホテル札幌で伺ったお話を伝えると、ホテル側と確認しますので数分お待ち頂きたいとのこと。

しばらく待つと「確認が取れたので今回のキャンセル料はかかりません」というお言葉が!

結局、ホテルのキャンセル料は一切かかりませんでした。

インターネット上の口コミ情報からは、アパホテルだけでなく、事情を考慮してキャンセル料無料としてくれるホテルは他にもあるようです。

【対策】旅行保険の特約として航空機遅延保険に加入

今回のような事態が起こったら、想定外の出費を伴う場合もありますよね。

当日の振替便が飛ばないという場合、予定していた渡航先ホテルのキャンセル料だけでなく、欠航当日の宿泊代も必要になってきます。

しかも、フライト途中で引き返してきたというような場合、事後対応を開始する時間が、すごく遅くなってしまう可能性もあります。

高い宿しか見つからない場合とか、宿泊代を節約しようと思うと、「空港で寝る」ということになっちゃいます…。

飛行機の欠航・遅延を完全にカバーすることは出来ませんが、欠航・遅延時の金銭的な負担を軽減するための対策としては、『航空機遅延保険』があります。

航空機遅延保険は、旅行保険の特約として付帯するものがほとんどです。航空機遅延保険だけ単独で加入することは難しいということですね。

AIG保険は1万円まで保険金が下りるプラン有り

AIG保険の国内旅行保険AIG保険の国内旅行保険

例えば、AIG保険には、航空機が欠航したり、着陸地を変更したりした場合に、最大1万円まで保険金が下りる特約を用意しています。

補償内容は最大で1万円程度なので、それほど大きな補償が得られるわけではありません。そのかわり、特約に対する保険料も1泊2日の場合で250円と安く抑えられています。

三井住友海上は食事代金を補償

三井住友海上の航空機遅延費用補償特約三井住友海上の「航空機遅延費用補償特約」

三井住友海上の国内旅行保険では、「航空便遅延費用補償特約」があり、「出航遅延費用等保険金」という適用項目があります。

搭乗予定の飛行機が出航予定時刻から4時間以上遅れた場合や、欠航・運休となった場合に、負担した費用(食事代金)を補償してくれるものです。

三井住友海上の国内旅行保険の場合、保険料は、旅行期間3泊4日までの場合1,000円というモデルケースは示されていますが、日程とか付帯する特約によって保険料がどのぐらいになるのかは、各代理店に問い合わせるかたちとなります。

ジェットスターにもお見舞金が下りるプラン有り

ジェットスターのあんしんPlus/Maxジェットスターの「あんしんPlus/Max」

実は、ジェットスターにも、料金プランで「Plus」以上を選択すれば、欠航や遅延が発生した際に、お見舞金が支払われます。

航空機が欠航または運休、6時間以上出発が遅延した場合などに、Plus/Maxの料金クラスに応じてお見舞金が支払われます。

このお見舞金は、フライトバウチャーでは無くて現金支払いです。

見舞金額は2パターン

  • 「Starter Plus」運賃の場合 10,000円
  • 「Starter Max」運賃の場合 20,000円

航空機遅延保険のついたクレジットカード

JCBゴールドの航空機遅延保険JCBゴールドの「航空機遅延保険」

もう一つ、航空機遅延保険のついたクレジットカードの会員になるという方法もあります。

ゴールド以上のクラスのクレジットカードが対象になりますが、航空機遅延保険が付帯しているゴールドカードはそれほど多くはありません。

現時点で、航空機遅延保険が利用付帯ではなく、自動付帯となっているゴールドカードとしては、「JCBゴールド」が最も年会費が安いものです。

【保存版】航空機の欠航対策はどうしたら良いのか?まとめ

ジェットスターのお詫び文ジェットスターのお詫び文もありましたが…。

今回は、ジェットスターで成田から札幌へのフライト途中に引き返し、当日の振替便なし!原則補償なし!というアクシデントに遭遇してしまった体験記でしたが、いかがでしたか?

今回紹介したこと
  • ジェットスターで成田から札幌に向かう飛行機が、悪天候のためフライト途中で引き返すというアクシデントに遭遇。
  • ジェットスターの対応は、当日の振替便なし、原則補償もなし、というもので、利用客としては率直に辛いものでした…。
  • 今回はホテルズドットコム経由でアパホテルを予約しましたが、ホテル側の対応は完全無料としてくれて非常にありがたかったです!
  • 飛行機の遅延や欠航への対策としては、旅行保険の特約として航空機遅延保険に加入することが考えられます。
  • 航空機遅延保険が付帯したクレジットカードの会員になるのも対策の一つです。

飛行機に関しては、さまざまなトラブルを経験してきたつもりだったのですが、実は『フライト途中で引き返す』という経験は今回が初めてでした。

一旦トラブルが生じると、事後の処理は本当に大変だということを改めて感じました…。

航空会社は安全が最優先ですから、欠航は仕方が無いにしても、LCCなどではコスト構造的に、有事の補償をほとんど行わない(行えない)状況もあるのですよね。

事後処理だけでも大変なのに、そこにお金の負担がかかってくるのは心理的にも厳しいです。ある程度は自己防衛策も考える必要がありますね…。

『お金節約.com』編集部としては、旅行保険とか、クレジットカードの付帯保険を、もう一度見直してみようと思います!