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コロナで飛べない時代のマイルはJAL・ANAどちらで貯めるべきなのか?

コロナで飛べない時代のマイルはJAL・ANAどちらで貯めるべきなのか?
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編集長より子
編集長より子
『お金節約.com』編集長「より子」です。

新型コロナウイルス感染症の影響拡大により、世界的に海外渡航が難しい状況が続いています。

飛行機で移動することができない時代になってしまったわけですよね…。

世界が大きく激変するなかでも、何らかのかたちでマイルを貯めている人は多いと思います。

コロナで飛べない時代のマイルはJAL・ANAどちらで貯めるべきなのか?

今回は、この問題を考えてみようと思います。

【結論】影響が長期化するならJALマイルがおすすめ

最初に結論を言ってしまいますが…。

新型コロナウイルス感染症により、飛行機を利用することが困難な期間が長期化する場合、現状では明らかにJALマイルの方がおすすめです。

比較的に短期間で問題が収束すれば、大きな影響はありません。

数カ月や半年では大きな影響は出ないかもしれませんが、年単位で飛行機の利用が困難になることを想定化すると、「マイルの現金化」という問題が生じてきそうなのですが…。

マイルの現金化(電子マネーやポイントへの変換)については、現時点ではJALマイルの方が明らかにユーザーの助けとなる対策を講じているのです。

順を追って解説して行きます。

マイルの有効期間についてはJAL・ANAとも対応

成田空港のフライトボード成田空港のフライトボードも、欠航便で埋め尽くされる状況に…。

現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、世界中で航空路線が止まっています。

日本も例外では無く、JAL・ANAともに国際線は多くの路線で欠航状態、国内線でも大幅な減便を余儀なくされています。

飛行機で移動することが社会的にも非常に難しい状況ということですが、そこで問題になってくるのがマイルの有効期間

ただし、この点はJAL・ANAともにマイルの有効期間を延長する対応を発表済みで、現時点で、新型コロナウイルス感染症の影響でマイルが次々に失効して行くという事態は回避できています。

JALのマイル救済策を利用するためには事前登録が必要

延長対応の対象 2020年2月~2020年7月末までに有効期限を迎えるJALマイルとeJALポイント
延長される期日 有効期限1年間のeJALポイントを積算
申請等の必要性 事前登録の必要あり 事前登録期間2020年3月26日(木)~7月31日(金)
備考 【交換レート】1JALマイルを1.5eJALポイントで換算、有効期限を迎えたeJALポイントは、同数のeJALポイントを積算

JALのマイル救済策の特徴は、JALマイルそのものの有効期限を延長対応するわけでは無いという点です。

JALは『eJALポイント』という航空券購入などに使えるポイント制度を運用しているのですが、JALマイルを一旦『eJALポイント』に変換して対応します。

交換比率

  • 1JALマイル=1.5eJALポイント(1.5倍換算)
  • 1eJALポイント=1eJALポイント(等倍換算)

もう一点、JALのマイル救済策の重要な特徴は、事前登録が必要ということです。

事前登録ができる期間は、2020年3月26日(木)~7月31日(金)と定められていますので、対象期間のマイルを持っている人は忘れずに事前登録しておきましょう。

ANAのマイル救済策は自動延長対応

延長対応の対象 2020年3月31日(火)~2021年2月28日(日)までに有効期限を迎えるANAマイル・ANA SKYコイン
延長される期日 2021年3月31日(水)まで有効期限を延長
申請等の必要性 自動対応(ユーザー側での申請必要無し)
備考 有効期限を迎えたマイル・ANA SKY コインは一度失効し、翌月下旬頃に、2021年3月31日(水)の有効期限として同数のマイル・ANA SKY コインを積算処理

ANAのマイル救済策は、マイルをそのまま自動延長するというもの。

2020年3月31日(火)~2021年2月28日(日)までに有効期限を迎えるANAマイル・ANA SKYコインを対象として、一律で2021年3月31日(水)まで有効期限が延長されます。

細かく中味を見ると、一括して延長処理されるわけではなく、有効期限を迎えたANAマイル・ANA SKYコインを、一旦失効処理した後、翌月下旬に有効期限を付け替えて順次加算処理されるかたちになっています。

ユーザー側での申請などは必要無い分、失効マイルの救済策としてはANAの方が優れていると言って良いかと思います。

マイルの現金化ではJAL・ANAで差が出てくる

マイル現金化策では優れているように感じられるJALマイル現金化では優れた対策を講じているJAL

マイルの使い道がないままに次々に失効して行くという状態は、細かな方法の違いはありますが、JAL・ANAともに今後約1年程度の間は回避できています。

ただし、マイルの使い道が無いという根本的な問題は解決されていません。

マイルの最もお得な使い道は、特典航空券への交換とか、ビジネスクラスやファーストクラスへのアップグレードに用いること。

通常通り飛行機が飛んでさえいれば、貯めたマイルは、特典航空券への交換とか、ビジネスクラスやファーストクラスへのアップグレードに使うことが最もお得なのですが…。

飛行機の利用が難しい期間が長くなれば、交換レート的には不利になるのを承知で、貯めたマイルを現金化する動きがでてくると思います。

この場合、現状では、JALとANAではかなり大きな違いが出てきます。

『現金化』の定義はさまざまかと思いますが、当記事ではマイルを汎用の電子マネー・ポイントに変換することを現金化と捉えて解説します。

JALマイルはWAONとの交換上限を撤廃・優遇レートも設定

JAL・ANAともに、マイルを提携している電子マネーとかポイントに交換する際に、最優遇レート(1マイル=1円)が適用されるのは同一年度内合計20,000マイルを上限として運営してきました。

今回JALでは、2021年3月31日までの期間限定措置として、WAONの交換上限を撤廃。

WAONカードのチャージ上限額である「5万円」までのポイント交換が可能とした上で、10,000マイルを超えると優遇レートが適用されます。

WAON自体も電子マネーとして利用することができますし、ミニストップでWAON払いでAmazonギフト券を購入すれば、Amazonギフト券への変換も可能です。

貯めたマイルの現金化という意味では非常に嬉しい対応と言えると思います!

ANAの提携ポイント交換は年度内2万マイルの上限を継続

ANAでは、マイルを電子マネーとかポイントに交換する場合、最優遇レート(1マイル=1円)が適用されるのは同一年度内で20,000マイルを上限とする制限を継続しています。

30,000マイル以上でもポイント交換自体は可能なのですが、超過分は「1マイル=0.5円」と交換レートが半減する制限がかかります。

JALではWAONについて10,000マイルを超えると優遇レートが適用される一方で、ANAでは交換レートが半減するわけですから、マイルの現金化においては勝負になりません。

ANAのマイル対策の中では、最も残念な部分になっているかと思います。

コロナで飛べない時代のマイルはJAL・ANAどちらで貯めるべきなのか?【まとめ】

今回は、コロナで飛べない時代のマイルはJAL・ANAどちらで貯めるべきなのか?というテーマで考えてみました。

今回紹介したこと
  • 新型コロナウイルス感染症の影響拡大により、世界的に海外渡航が難しい状況が続いています。
  • 飛行機を利用することが難しいなか、JAL・ANAともに有効期限を迎えたマイルの救済策を発表しています。
  • マイルの救済策については、ユーザー側での手続きが必要ないANAの救済策の方が優れていると言えます。
  • 使い道のないマイルの現金化、電子マネーとかポイントへの交換という点では、JALとANAの対応は大きく異なっています。
  • JALマイルは、期間限定でWAONへの交換上限を撤廃・優遇レートも設定されていて、ユーザーにとって非常に有難い対策を講じています。

率直に言うと、海外旅行が本格的に再開できるようになるまでには、年単位の時間が必要になるかも知れません…。その可能性は、決して小さくは無いように思われます。

さまざまなサービスを通じてマイルを貯めている人は多いと思うのですが、貯めたマイルの使い道が無くなり、電子マネーとかポイントへの交換を検討する人は増えてくるのではないでしょうか。

JAL・ANAともに失効マイルの救済策を講じてくれたことは大変有難いと思う一方で、使い道の無いマイルの現金化という点では、JAL・ANAでは大きな違いも見られます。

ANAが、明らかにJALより劣る状態を長期間放置することは無いようにも思われますが…。

現状では、大きな差があるということをお伝えしました。