2019年8月1日、成田空港近隣にある航空科学博物館がリニューアルOPEN!
8月3日は開館30周年記念イベントが開催されるということで、早速行って来ました。
航空科学博物館のどこが新しく変わっているのでしょう?
航空科学博物館の変わった点・変わらない点をチェックしてみました♪
2019年8月1日に航空科学博物館がリニューアルOPEN!
2019年8月1日に、航空科学博物館がリニューアルOPENしました!
リニューアルの前後でどこが変わったのか?をお伝えして行きますが、まずは航空科学博物館の基本情報と車でのアクセス方法を再度解説しておきますね。
リニューアル前の航空科学博物館については、次の記事を参考にしてください。
航空科学博物館の基本情報と車でのアクセス方法
| 博物館名 | 航空科学博物館 |
|---|---|
| 所在地 | 〒289-1608 千葉県山武郡芝山町岩山111-3 |
| 開館時間 | 10:00~17:00(入場は16:30まで) |
| 休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)、年末年始(12月29日~12月31日)※夏休みは7月21日~8月31日まで無休 |
| 入館料 | 大人700円、中高生300円、子供(4歳以上)200円 |
| 団体割引 | 20名以上で、20%割引 |
| 公式サイト | 航空科学博物館公式サイト |
航空科学博物館へのアクセス方法については特に変化はありません。バスで行く場合と、自家用車(タクシーを含む)で行く場合でアクセス経路が分かれますので、初めて行く場合はその点だけは注意してください。
車で行く場合は、①→②→③の順路で!航空科学博物館は鉄道の駅から離れていますので、事実上は、バスで行くか、自家用車(タクシーを含む)で行くかの2択になるのですが、それぞれアクセス経路が違います。
バスで行く場合は、赤枠のバス亭で下車して、地図的には南下するかたちで航空科学博物館に入ります。
自家用車(タクシーを含む)で行く場合は、県道106号線(八日市場佐倉線)から、①位置のT字路に入り、②位置から北上するかたちで丘を登って行くと、③位置の航空科学博物館正面で、右折転回して駐車場に入るように指示されます。
道路上の案内表示もたくさんあり、原則として自家用車用のルートを示してくれますので、落ち着いて行けば迷うことは無いかと思います。
①位置にある「航空科学博物館」の看板航空科学博物館リニューアルの全体図
- 体験館(フライトシミュレータ系各種)
- 西棟(映像表現が中心)
- 東棟(参加体験型の方向性)
- エントランス(SNS用撮影スポット設置)
リニューアル・改修の規模は、およそこの順番になると考えて良いかと思います。
(1)体験館、こちらは新設なので当然ですが変化は一番大きく、各種フライトシミュレーター設置を中心に、体験型施設として新規建築されています。
(2)西棟は、展示物そのものは大きは変わっていません。映像表現を中心にリニューアルされているかたちです。
(3)東棟は、成田空港の巨大ジオラマとか巨大地球儀などはそのままに、参加体験型の展示内容にリニューアルされています。
(4)エントランスはSNS用撮影スポットを設置しているかたちです。
総合的には、航空科学博物館のリニューアルの方向性は参加体験型の施設を目指したものと言って良いと思います。
『体験館』の新設された各フロアを紹介
体験館には入口すぐ先の通路を通ってアクセスできます。『体験館』については、新設された展示棟ですので、基本的に全てが新しい「変化しているポイント」ということになります。
『体験館』の各フロアを、写真を中心に一通りご紹介しますね。
【前庭】B747 Section41 見た目のインパクトは絶大!
体験館の目玉企画は「B747 Section41」のガイドツアー(500円)です!見た目のインパクトから言うと、新設された『体験館』のメイン展示は、ボーイング747機の機種部分、通称「Section41」の野外展示です。
「B747 Section41」のガイドツアーは、1回1人500円で別料金となっています。
B747 Section41 の雄姿!見た目のインパクトは絶大です!
「B747 Section41」とは期待の機種部分の呼称です。2004年退役の実機の機首が展示されています。
前脚の内部は無料で見学することができます。
牽引車と連結して展示されています!大きい!
中央棟1Fに展示されていた、「ロールスロイス・マーリンV型エンジン」と「プラット&ホイットニーR-2800エンジン」が体験館1F内部に移設されていました。【1階】多目的ホールと航空機エンジンの展示
航空科学博物館の体験館の【1階】に入ると、まずは「多目的ホール」が現れます。航空科学博物館の体験館の【1階】に入るとすぐに多目的ホールが見えてきます。開館30周年記念イベントはここで開催されていました。
反対側では、「空飛ぶクルマ」の模型展示が行われていました。
マーリンエンジンはガラスケース無しで見ることができます!見逃せないのが、「ロールスロイス・マーリンV型エンジン」と「プラット&ホイットニーR-2800エンジン」が実機展示されていること。
とくにロールスロイス・マーリンはこれまで中央棟でガラスケース内での展示でしたので、直接目視できるのは航空ファンには堪らないのではないでしょうか!
ロールスロイス銘に感動!
こちらはプラット&ホイットニーR-2800エンジン、空冷星型エンジンの姿が良く分かりますね!【2階】フライトシミュレーター(B737MAX&B777)
階段を登ったところには、東棟にあったドクターヘリが移設展示されていました。航空科学博物館の体験館の【2階】は、ボーイング737MAX機と、ボーイング777型機のフライトシミュレーターが設置されていることが注目ポイントです。
B-200とMU-2の機種部分、こちらは新規展示ではないかと思います。
航空科学博物館の体験館【2階】では、フライトシミュレーター(B737MAX&B777)が設置されています。ドクターヘリと、B-200とMU-2の機種部分の展示を過ぎると、フライトシミュレーター(B737MAX&B777)の受付が見えてきます。
フライトシミュレーター料金は、B737MAXが1000円、B777が500円!フライトシミュレーター料金は、B737MAXが1回1000円、B777が1回500円ですが、ボーイング737MAX機のフライトシミュレーターは明らかにクオリティが高いと感じられました。お値段差以上の価値は確かにあると思います!
こちらは、B777のフライトシミュレーター、1回500円。
こちらは、B737MAXのフライトシミュレーター、1回1000円。お値段差以上のクオリティが感じられます!
B737MAXのフライトシミュレーターは、非常に高精細な画像表示が実現されています!【3階】ビューテラスはバリアフリーの観測スポット
航空科学博物館の体験館【3階】は「ビューテラス」というバリアフリー設計の観測スポットです。航空科学博物館の体験館【3階】は「ビューテラス」というバリアフリー設計の観測スポットになっています。
体験館の屋上が「ビューテラス」となっています。正直なところ、こちらは人影がほとんど見られませんでした…。暑い時期で屋外観測が厳しいというのもありますが、率直に言うと高さが低くて見通しが悪いんですよね…。
将来的には、お立ち台を設置するなどの嵩上げ改修が必要になってくると思いました。
実際の見え方としては、このぐらいの感じです。
望遠レンズを使って撮影すれば、より迫力のある姿も見ることが出来そう!航空科学博物館のリニューアルで変わったポイント
ここからは、航空科学博物館の既存棟(中央棟・東棟・西棟)で、リニューアルで変わったポイントを順にご紹介しますね!
航空科学博物館の共通項目的なところもあわせて解説します。
①入場料金が大人500円から700円に値上がり
入場料金が大人500円から700円に値上げとなりました…。
団体(20名以上)は20%割引になります。入場料金は、大人のみ500円から700円に値上がりしました。
また、体験型施設のなかには別途有料となる施設もあります。(こちらは今回から有料化されたわけでは無く、リニューアル前から有料でした)
航空科学博物館の体験型施設の料金(100円~500円)例えば、3人家族で子供が小学生で「セクション41機内ツアーガイド」も同時に見学する場合は、次のような料金になります。
- 入場料金:700円+700円+200円=1600円
- ガイド料金:500円x3=1500円
- 合計:3100円
総じてやや費用負担は高めになったかな…。という印象はありますので、その点は頭の片隅に入れておくと良いかと思います。
次からは順路に沿って、既存棟内の変化を見てみましょう。
②【西棟】はプロジェクションマッピングによる映像表現が見所
航空科学博物館の【西棟】には8分の1サイズのボーイング747型機の大型模型が展示されています。【西棟】は、展示物自体は大きく変わってはいませんが、プロジェクションマッピングによる映像表現が見所となっています。
B747型機のエンジン実機展示
裏側に回ると、内部の燃焼状況をプロジェクションマッピングで再現しています!エンジン内部の燃焼状況がプロジェクションマッピングで再現されているのは必見!
随所に設置されているプロジェクターが映像効果を高めています。
2階に昇ると、ここがベストビューポイントということですが…。
30分~1時間間隔で、プロジェクションマッピングによる投影効果を見ることができます!1日6回、8分の1サイズのボーイング747型機の大型模型にプロジェクションマッピングが投影されて、駐機状態から離陸までのプロセスが映像と音声で再現されます。
こちらも必見!時間を合わせて、ぜひ見ておきましょう!
定刻となり、プロジェクションマッピングの投影が始まりました。
床には成田空港の滑走路が描かれています。
天井のプロジェクターから投影されているんですね!
床に投影されている滑走路の画像が動いて、流れて行き…。
離陸を果たしました!③【東棟】は参加体験型の展示内容にリニューアル
航空科学博物館の【西棟】から【西棟】への回廊部には、模型機で航空機の歴史を見ることができます。【東棟】は、大型の展示はそのままに、いくつかの展示内容を参加体験型の展示内容にリニューアルしています。
1番目はもちろん、ライト兄弟のライトフライヤー号!
ゼロ戦のコクピット模型もこちらに移動されていました!すぐ右に見えるのが【東棟】入口です。
成田空港の巨大ジオラマはそのまま設置されています。
巨大地球儀と、エコ関連の展示もそのままですね。
体験コーナーも新設されています。こちらは「制服で記念撮影」スペース。アバターを選んで撮影すると、合成画像を表示してくれるスペースです。こちらは来場した子どもたちに大人気となっていました!
アバターを選んで撮影すると、合体表示してくれる仕組みです!
このコーナーは子供に大人気でした!④【中央棟3階】展望台は若干見難くなってしまった感じ
航空科学博物館の【中央棟】エレベーター入口は空港の入場ゲートに模してあります。3F~5Fは【中央棟】を登って行きます。
航空科学博物館の【中央棟3階】の展望台入口です。【中央棟3階】の展望台からの眺めですが、新設された体験館の屋上「ビューテラス」が若干視界を遮ってしまい、ちょっと見難くなってしまいました…。
右手に見えるハコ、体験館の屋上「ビューテラス」が若干視界を遮っています…。➄【中央棟4階】レストランBalloonは消費税対応済み
航空科学博物館の【中央棟4階】レストランBalloon【中央棟4階】のレストランBalloonも新装開店!
機内食ランチA/Bは、980円から1000円に値上がりしていますが、こちらはほぼ消費増税対応分と考えて良いかと思います。
機内食ランチA/Bは、980円から1000円に値上がりしています。航空科学博物館内は、自販機価格も500mlペットボトルで150円~160円とちょっと高めなので、気になる人はあらかじめ準備して行くと良いです。
航空科学博物館の自販機価格は、500mlペットボトルで150円~160円です。⑥【中央棟5階】ガイド用DJブースの刷新のみでも大人気
航空科学博物館の【中央棟5階】は展望スペースになっています。航空科学博物館の【中央棟5階】は展望スペースですが、成田空港が見える方向はかなりの混雑状態でした。
ガイド用DJスペースを刷新したのみで、他はほぼ変化ありません。ガイド用DJスペースを刷新したのみで、施設はほぼこれまで通りなのですが、展望ポイントとしての価値は相対的に高くなったと思います。
最も見晴らしの良い展望台として、かなり混雑していました!⑦授乳室とトイレもリニューアル
授乳室を分かり易い場所に移設し、トイレも子供用を設置するなどリニューアルされています。子育て世代への対応もしっかり進めている感じですね。
⑧成田空港A滑走路に見立てた玄関アプローチ
ここで撮影した写真を、SNSなどで積極的に発信して欲しいということです!航空科学博物館の玄関アプローチは、成田空港A滑走路に見立てた形状にリニューアル!
インスタ映えする写真撮影スポットとして、SNSでどんどん広めて欲しいということです!
航空科学博物館のエントランスは、成田空港A滑走路に見立てた玄関アプローチになりました!航空科学博物館がリニューアルOPEN!【変わった点・変わらない点をチェック!】まとめ
航空科学博物館より30年の感謝を込めたご挨拶です!成田空港近隣にある航空科学博物館がリニューアルOPENしたことをお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
- 2019年8月1日、成田空港近隣にある航空科学博物館がリニューアルOPEN!
- 新設された「体験館」は、各種フライトシミュレーター設置を中心に、体験型施設のコンセプトの中心を担っています。
- 「西棟」は、展示物そのものは大きは変わっていませんが、映像表現を中心に見た目は大きくリニューアルされました。
- 「東棟」は、成田空港の巨大ジオラマとか巨大地球儀などはそのままに、参加体験型の展示内容が追加されています。
- 航空科学博物館のエントランスは、SNS用撮影スポットとしても目立つよう、成田空港A滑走路を模しています!
航空科学博物館は、かなり魅力的な内容にリニューアルされていて、とくに映像表現の質感が向上しているのが印象的です。
大人向けなのが体験館と西棟、子供向けなのが東棟という区分になるとは思いますが、総合的に家族みんなで楽しめる施設になっています。
展望台として楽しむなら、迷わず中央棟5階に行きましょう!
ちょっとだけ残念な点としては、ガラスの無い3階層の展望台の見晴らしが若干悪くなってしまったので、飛行機の写真撮影スポットとしては微妙な位置づけになりました。
とはいえ、写真撮影だけなら近隣にも無料で利用できる展望スペースはたくさんありますので、車で移動するなら大きな問題にはならないと思います。
新しくリニューアルされた航空科学博物館、ぜひ一度体験してみてください♪

