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北千葉道路の『原案説明会』資料を読み解く【全体像は見えてきましたが全線開通時期は未定】

北千葉道路の『原案説明会』資料を読み解く
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編集長より子
編集長より子
『お金節約.com』編集長「より子」です。

北千葉道路は、首都圏北部と成田空港間のアクセス時間を大幅に短縮させることを目指して建設されている道路。

鎌ヶ谷市以西のルートについては、かなり整備も進んでいて、地域住民にとっては非常に快適な道路になっている反面…。

外環道につながる、市川市から鎌ヶ谷市間については、整備が非常に遅れています。

この7月に沿線各地域で、千葉県主催の『原案説明会』が開催され、やっと全体の姿が見えてきた状況です。

北千葉道路の現状について、レポートします!

北千葉道路(市川市~船橋市)の都市計画の原案説明会が開催

2019年7月を通じて、ルート沿線の各自治体にて、北千葉道路(市川市~船橋市)の都市計画の原案説明会が開催されました。

今回は、この原案説明会の資料をもとに、北千葉道路の現状について解説します。

※説明イラスト類は全て原案説明会用資料を出典としています。

北千葉道路は大きく3つの区間に分かれています

北千葉道路の3つの区間北千葉道路は「未事業化区間」「開通済区間」「事業中区間」3つに分かれています。
  1. 未事業化区間(市川市~鎌ヶ谷市)※今回の説明会の対象区間
  2. 開通済区間(鎌ヶ谷市~印西市)
  3. 事業中区間(印西市~成田市)

北千葉道路は、大きくは上記の3つの区間に分かれています。開通した順に解説します。

(2)開通済区間(鎌ヶ谷市~印西市)約19.7km、こちらが最も早く、2012年から部分的に開通し始めている区間です。

(3)事業中区間(印西市~成田市)約9.8km、こちらは暫定2車線ですが、2019年3月に成田市押畑までの区間が開通しています。

一部は暫定2車線とは言え、今春ここまで開通したことで、鎌ヶ谷市~成田市沿線の住民にとっては非常に便利になりましたよね!道路整備の力ってすごいと、改めて感じました。

(1)未事業化区間(市川市~鎌ヶ谷市)約15km、今回の説明会の対象区間になったのはこの部分です。本来、北千葉道路は、東京外かく環状道路(外環道)から直接乗り入れできるようにすることが大きな目的の一つなのですが…。

首都圏住民の成田空港へのアクセス向上とか、近隣高速道路の渋滞緩和などの、本来の目的はこの(1)区間が開通しないと、実現できません。

千葉北道路は自動車専用の「専用部(有料)」と「一般部(無料)」に分かれる

千葉北道路は自動車専用の「専用部(有料)」と「一般部(無料)」に分かれる千葉北道路は国道16号までは「専用部(有料)」と「一般部(無料)」に分かれる

(1)未事業化区間(市川市~鎌ヶ谷市)約15km、具体的には、外環道から国道16号線までの区間は、「専用部(有料)」と「一般部(無料)」に分かれる計画が示されています。

同時に、国道16号以東は無料区間のみとなることも示されています。

千葉北道路は、最終的に全線高速道路化(有料化)されるという話を聞いたことがある人もいると思うのですが、計画を見る限りはそういう訳では無いということですね。

北千葉道路(市川市~船橋市)の開通時期は未定

北千葉道路の全体の姿が見えてきた一方で、開通時期は示されていません。

全線開通までは、相当長期間を要するのでは?と思われるのですが…。

開通時期についても、説明会の資料から状況を見てみましょう。

都市計画の決定までのプロセス

都市計画の決定までのプロセス7月の原案説明会は★印に位置しています。

7月に開催されたのは、北千葉道路(市川市~船橋市)の都市計画の原案説明会です。そもそも現時点では、まだ都市計画が決定しているわけでは無いのです。

今後、環境アセスメント(環境への影響評価)や、住民に向けた説明会などを開催して行くことになります。

事業実施の流れ

事業実施の流れ都市計画決定から完成・開通までには幾多のプロセスがあることが分かります。

説明会の資料では、環境アセスメント・都市計画手続きが完了した後の一般的な事業実施の流れも説明されています。

これを見ると、まだまだ先が長いことが分かりますね…。

ちなみに、(3)事業中区間(印西市~成田市)約9.8km、こちらについては、起工が2006年、暫定2車線での区間開通が2019年ですから、上の図の赤枠で囲った★印のプロセスのみで足掛け14年を要しているんです。(それでもまだ完全には完成していないのですが)

東日本大震災の復興事業とか、東京オリンピック関連の施設建設など、首都圏の事業リソースが割かれる事情はあったかも知れませんが、やはり相当に長い期間を要することが伺えます。

印西市は全国でも屈指の暮らしやすい街として知られていて、住宅地・マンションの候補地としても人気です。その一方、高速道路網へのアクセスが弱いことは数少ない弱点で、ここが改善されればさらに人気も高まりそうですが…。

現状ではまだかなりの時間を要するように思われます。

北千葉道路の『原案説明会』資料を読み解く【全体像は見えてきましたが全線開通時期は未定】まとめ

千葉北道路は国道464号線バイパス千葉北道路は国道464号線バイパスとして大活躍していますが….。

北千葉道路の『原案説明会』資料の内容をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

今回紹介したこと
  • 北千葉道路は、首都圏北部と成田空港間のアクセス時間を大幅に短縮させることを目指して建設されている道路です。
  • 北千葉道路は、大きくは上記の3つの区間に分かれていますが、外環道につながる、市川市から鎌ヶ谷市間については、整備が非常に遅れています。
  • 2019年7月、ルート沿線の各自治体にて、北千葉道路(市川市~船橋市)の都市計画の原案説明会が開催されました。
  • 外環道から国道16号線までの区間は、専用部(有料)と一般部(無料)に分かれ、国道16号以東は無料区間のみとなる計画です。
  • 外環道から国道16号線までの区間が開通するまでには、まだまだかなりの年月が必要となりそうです。

北千葉道路の開通時期は、千葉県北総地域にかなり大きな影響を与えると思います。

印西市・千葉ニュータウン近隣に関して言うと、自動車では、東の成田方面へのアクセスは超良好、西の松戸方面へのアクセスは厳しい、という対照的な状況が何年も固定化してしまいそうな気がします。

人々の行動が、東西にかなりはっきり別れてくるようにも思われるのですが、どのように変化していくでしょう。。

北千葉道路の状況については、今後の説明会などの動向にも注意して行きたいと思います。

ところで…。北千葉道路の開通路線は非常に快適ですが、看板もたくさんでてきますけれど、『高速道路ではありません』ので、スピードには十分注意してくださいね♪