個人がクレジットカードで支払ってもらいたい時にはどうしたら良いの?
友だちの間の支払いでも、仕事の請求でも、現金振り込み以外の選択肢があるというのは意外に大きなメリットになり得ます。
そういう時に利用したいのが、PayPal(ペイパル)のビジネスアカウントです!
PayPal(ペイパル)は支払い手段としても便利ですが、ビジネスアカウントを開設しておくと支払いを受けることも出来るんです。
個人がクレジットカードで支払ってもらう方法として、PayPal(ペイパル)のビジネスアカウントの開設・登録方法を解説します!
PayPal(ペイパル)はネットに最適の決済サービス
個人が、遠方の友だちとかネット上の知り合いから、お金を支払ってもらう場合にどうしたら良いのか?ちょっと迷いますよね。
個人としてネットで何かを販売する場合とか、イベントの参加費を事前に集めるのに、参加者からクレジットカードで支払いたいという要望が寄せられることもあると思います。
じつは個人でもクレジットカード決済を導入することはそれほど難しくありません!
それが今回紹介するPayPal(ペイパル)のサービスです!
PayPal(ペイパル)の基本情報
サービス名 | PayPal(ペイパル) |
---|---|
運営企業 | PayPal Holdings Inc. |
本社所在地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ |
設立 | 1998年 |
ホームページ | PayPal(ペイパル) 日本語公式サイト |
PayPal(ペイパル)は、1998年設立のアメリカのIT企業で、電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供しています。
2002年にインターネットオークションのeBayに買収されましたが、2015年にPayPal Holdings Inc.の社名で独立。日本を含む国際部門は、シンガポール(PayPal Pte. Ltd.)を拠点としています。
PayPal(ペイパル)は、無料ですぐに口座が開設でき、口座維持手数料もかかりません!
ネット社会の広まりとともに、インターネット上での決済手段としてPayPal(ペイパル)が活用されるケースが増えてきています。
PayPal(ペイパル)が提供するサービス
支払 | 個人アカウントで可能 |
---|---|
送金 | PayPal(ペイパル)口座同士で送金が可能 |
受取 | ビジネスアカウントで可能(今回説明するのは主にココ) |
日本でPayPal(ペイパル)を利用する人の多くは、インターネット上で支払い手段として活用していますが、PayPal(ペイパル)の機能はそれだけではありません。
PayPal(ペイパル)は、お金を支払う時だけでなく、支払いを受け取る場合も活用することができます。PayPal(ペイパル)口座同士では、相互に送金することも可能です。
PayPal(ペイパル)の手数料
月間のPayPal(ペイパル)売上 | 決済手数料(国内) | 決済手数料(海外) |
30万円以下 | 3.6% + 40 円 / 件 | 4.1% + 40 円 / 件 |
30万円超~100万円以下 | 3.4% + 40 円 / 件 | 3.9% + 40 円 / 件 |
100万円超~1,000万円以下 | 3.2% + 40 円 / 件 | 3.7% + 40 円 / 件 |
1,000万円超 | 2.9% + 40 円 / 件 | 3.4% + 40 円 / 件 |
PayPal(ペイパル)の手数料は、原則として支払い時は無料、受取り時は有料です。
PayPal(ペイパル)を利用して支払う場合には、利用者側には手数料は一切かかりませんが、お金を受け取る場合には、一定の決済手数料がかかります。
例えば、一か月間にPayPal(ペイパル)経由で1万円を10回受け取った場合にかかる手数料は次の通りです。
(1万円x3.6%+40円)x10回=4,000円
1件あたり40円は標準レートで、月間のPayPal(ペイパル)経由での売上が30万円を超えると、より優遇されたマーチャントレートを申請することができるようになります。
また、1回の取引額が国内取引2,357円以下、海外取引1,736円以下の場合、少額決済手数料が適用されます。
少額決済手数料:
- 決済手数料(国内):売上の5% + 7円 / 件
- 決済手数料(海外):売上の6% + 7円 / 件
PayPal(ペイパル)のビジネスアカウント登録方法
PayPal(ペイパル)を、支払いだけでなく、受取りにも活用する場合には、ビジネスアカウントに登録することになります。
※パーソナルをプレミアにアップグレードすることでも可能ですが、一般的なルートとして誘導されていません。
PayPal(ペイパル)のアカウント種類
アカウント | 支払 | 受取 | 個人名 | 法人名 |
パーソナル | 〇 | × | 〇 | × |
プレミア | 〇 | 〇 | 〇 | × |
ビジネス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
PayPal(ペイパル)のアカウント種類は3つです。
- パーソナル:支払いのみ、個人名義のみでの利用
- プレミア:パーソナルを受取可能にアップグレードしたもの
- ビジネス:支払・受取が可能で、個人名義でも法人名義(屋号)でも利用可能
パーソナルアカウントを受取り可能にアップグレードすると、プレミアになるのですが、現時点では若干特殊ルートになっています。
PayPal(ペイパル)の公式サイトから、受取り可能となるように登録を進めると、基本的にビジネスアカウントの流れに誘導されますので、実質的にはパーソナルとビジネスの2種類と考えていても大丈夫です。
ビジネスアカウント開設の準備
PayPal(ペイパル)で使える支払い方法は、この表の通りです。
銀行口座に注目してください。PayPal(ペイパル)は、この6つの銀行口座を支払い手段として登録すると同時に、受け取り先(口座振替先)にも指定できます。
PayPal(ペイパル)のビジネスアカウントを開設する際には、本人確認が必要ですが、指定の6つの銀行口座を口座振替先に指定することで、本人確認を兼ねることができるのです。
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
PayPal(ペイパル)のビジネスアカウント登録をスムーズに進めるためには、この6つの銀行のどれかに口座開設しておくことをおすすめします。
ビジネスアカウント開設の流れ
ここから先は、PayPal(ペイパル)のビジネスアカウント開設の流れを、とくに迷いそうな部分を中心に解説します。
※ビジネスアカウント登録の全ての流れを写真で掲載しているわけではありません。
まずはビジネスアカウントを選択。
このあと登録に用いるメールアドレスの入力画面が現れるので、自分のメールアドレスを入力して進みましょう。
事業情報は個人利用の場合「個人事業主」をベースに考えればOK
事業タイプの入力が求められますが、個人で利用する場合は「個人事業主」を選んでおけば大丈夫です。
個人利用の場合は、自宅の電話番号(携帯でも可)を入力すればOKです。
事業者名は『事業内容を表すもの』で良いので、例えば『お金節約.com』編集部とかでも大丈夫です。
- KW自分が扱うもの(何でお金を受け取るのか)に近い言葉を入力すると、候補が表示されます。そのなかから最も実態に近いものを選択しましょう。
- 会社設立日は、個人利用の場合は申請日でも大丈夫です。
- 事業者名は半角英数字で11文字までですが、例えば「OKANE7289」とかで大丈夫です。
本人確認は銀行口座の口座振替設定と同時に行うと便利
本人確認手続きを完了させないと、受取りは出来ません。
PayPal(ペイパル)から出金するためには口座振替設定を行う必要がありますので、「銀行口座の口座振替設定による本人確認手続き」で、本人確認と口座振替設定を一度に済ませてしまうのがおすすめです。
手元に通帳・キャッシュカードを用意しておくと良いでしょう。
職業は該当するものを選べばOKです。
PayPal(ペイパル)アカウントの開設理由を聞かれますが、ここで入力した目的以外には使えないということではありません。
登録時には、一番上の「商品・サービスへの支払い(国内)」を選んでおけば良いでしょう。
最後は別ウィンドウで利用する金融機関の登録を行う
ここから先は、自分が口座振替登録する金融機関のサイトに遷移して、金融機関側の登録を行います。
実際には、PayPal(ペイパル)の登録画面に開かれたウィンドウに入力していく形です。
金融機関側の登録が終わると、再びPayPal(ペイパル)の画面に戻ってきます。
口座振替の設定まで完了すると、PayPal(ペイパル)のビジネスアカウント登録の流れは一通り完了したことになります。
個人がクレジットカードで支払ってもらう方法【PayPal(ペイパル)のビジネスアカウント登録】まとめ
個人がクレジットカードで支払ってもらう方法として、PayPal(ペイパル)のビジネスアカウント登録について解説しましたが、いかがでしたか?
- PayPal(ペイパル)は、インターネット決済サービスを提供するアメリカの企業です。
- PayPal(ペイパル)は、無料ですぐに口座が開設でき、口座維持手数料もかからないことで、多くの人に利用されています。
- PayPal(ペイパル)は支払い手段としてだけでなく、お金を受け取る手段としても活用することができます。
- PayPal(ペイパル)は支払い手段として利用する場合には手数料は無料ですが、お金を受け取る手段として利用する場合には一定の手数料がかかります。
- PayPal(ペイパル)のビジネスアカウントに登録すると、クレジットカードでの支払いを受けることが可能となります。
PayPal(ペイパル)のビジネスアカウントへ登録を行うと、自分がお金を受け取る際に、相手にクレジットカードで支払ってもらうことが可能となります。
銀行の口座番号とかクレジットカード番号はPayPal(ペイパル)が管理するため、支払う側も受け取る側も、相手に自分の金融情報を知られるリスクを回避できます。
インターネットを通じて、お金を支払うだけでなく、受け取ることも必要になったら、PayPal(ペイパル)のビジネスアカウント登録を検討してみることをおすすめします!