最近、記念貨幣の世界に魅了されていましたが…。
これは本当に特別!
天皇陛下御在位30年記念貨幣の引き換えが始まっています。
500円硬貨としてはあり得ないほどの溢れんばかりの気品が素晴らしいです…。
今ならまだ引き換えも間に合うはず!
天皇陛下御在位30年記念貨幣、500円記念硬貨の両替体験レポートです♪
天皇陛下御在位30年記念貨幣の引換は2月21日(木)開始
今年は平成31年。
現在の天皇陛下がご即位されてから30年の年月が経過、そして5月1日には新しい年号への改元と、時代の転換点を迎えています。
天皇陛下御在位30年を記念したさまざまな催事が行われていますが、造幣局では記念貨幣を発行していて、2019年2月21日(木)より引き換えが始まっています。
まず最初に天皇陛下御在位30年記念貨幣の「種類」について説明しますね!
天皇陛下御在位30年記念貨幣は2種類
天皇陛下御在位30年記念貨幣は、額面と素材などが異なる2種類がつくられています。
- 天皇陛下御在位30年記念一万円金貨幣
- 天皇陛下御在位30年記念五百円バイカラー・クラッド貨幣
この2種類ですが、それぞれ詳細を見てみましょう。
天皇陛下御在位30年記念一万円金貨幣
図柄(表) | 鳳凰と桐と白樺 |
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図柄(裏) | 菊花紋章 |
素材 | 金 |
品位 | 純金 |
量目 | 20グラム |
直径 | 28mm |
発行年 | 平成31年 |
造幣局詳細 | 造幣局『天皇陛下御在位30年記念一万円金貨幣』 |
「一万円金貨幣」については、造幣局による通信販売のみで、金融機関による引換(両替)は行われません。
一万円金貨幣(プルーフ貨幣)単体と、五百円バイカラー・クラッド貨幣(プルーフ貨幣)との二点セットの通信販売が行われますが、申し込み期間は、昨年11月21日で既に終了しています。
プルーフ貨幣とは、特殊な技術を用いて表面に光沢を持たせ、模様を鮮明に浮き出させた貨幣のことです。発行枚数は、一万円金貨幣(プルーフ貨幣)単体が2万枚、二点セットが3万セットとなっています。
天皇陛下御在位30年記念五百円バイカラー・クラッド貨幣
図柄(表) | 儀装馬車と桐と白樺 |
---|---|
図柄(裏) | 菊花紋章 |
素材 | ニッケル黄銅、白銅及び銅 |
品位 | 銅75%、亜鉛12.5%、ニッケル12.5% |
量目 | 7.1グラム |
直径 | 26.5mm |
発行年 | 平成31年 |
造幣局詳細 | 造幣局『天皇陛下御在位30年記念五百円バイカラー・クラッド貨幣』 |
「五百円バイカラー・クラッド貨幣」については、プルーフ貨幣ではない通常版が、金融機関の窓口において、額面価格による引換(両替)が行われることが告知されていました。
財務省より、平成31年1月18日に報道発表があり、2月21日(木)から取扱金融機関の窓口にて、引き換えが行われることが明らかとなりました。
「五百円バイカラー・クラッド貨幣」の発行枚数は500万枚で、うち3万枚が「一万円金貨幣」とのセットで使われますから、金融機関で引き換え可能な枚数は497万枚です。
いま話題となっているのは、誰でも額面価格(500円)で引き換え、つまり両替することができるこちらの方ですね!
天皇陛下御在位30年記念貨幣は既にプレミア価格がつくほどの人気
天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」は、早くもインターネット上でプレミア価格がつくほど人気を集めています。
500円硬貨は、100円硬貨、10円硬貨に次いで発行枚数が多いコインです。500円硬貨の平成30年度の発行枚数は、財務省の発表によると2億3400万枚。
天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」は、合計500万枚発行されるとは言っても、500円硬貨全体の単年度発行枚数の2%強に過ぎません。
- 天皇陛下御在位30年をお祝いする気持ちが国民の間にも高い
- 流通量という意味でも希少価値が高い
- 金融機関での引換なら新品貨幣が額面価格500円で取得できる
- 手元に置いておきたくなる芸術性が高いデザイン
こうした要素が重なって、人気を集めているのだと思います!
天皇陛下御在位30年記念貨幣の引き換え方法
『お金節約.com』編集部では、2019年2月25日(月)に、天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」を、実際に引き換えてきました。
その模様を中心に、天皇陛下御在位30年記念貨幣の引き換え方法について解説します!
【Step1】引換取扱金融機関を調べる
まずは、天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」の引き換えを実施している金融機関を把握する必要があります。
ただし…。これからお伝えする一覧を見て頂ければわかりますが、各都道府県の金融機関のほとんどが対象となっています。
ゆうちょ銀行でも引き換えを実施しているので、すぐに動くなら、この部分はスキップしても問題無いかと思います。
現在、各金融機関で在庫切れが生じている状況だと思いますので、(銀行にはもう無くて)各地の信用金庫などに問い合わせる段階になったら、下記参考欄を活用してください。
【Step2】引換取扱金融機関に行く
天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」を、手持ちの日本円と引き換えるためには、取扱金融機関の窓口に実際に行く必要があります。
記念貨幣の引き換えというのは、具体的には両替になりますので、各金融機関が提供している基本業務の一環となり、基本的に口座を開設する必要はありません。
口座を開設していない金融機関でも、ごく普通に両替(記念貨幣の引き換え)は依頼できますので、ここは誤解の無いようにしてくださいね!
『お金節約.com』編集部は成田市にありますので、市内の郵便局(ゆうちょ銀行)から回ったのですが、基幹郵便局である成田郵便局では在庫ナシ。中規模局の三里塚郵便局でも在庫ナシでした…。
住宅が多い地域だと、引き換えを希望する住民が多いのかも知れません。成田市のゆうちょ銀行の状況を聞くと、2月22日(金)には在庫切れとなった郵便局が多いようでした。
これから引き換えする状況だと、在庫がある金融機関を探すのが一番大変になってくると思います。
【Step3】引換取扱金融機関での引き換え
民間の銀行に切り換えて探しましたが、銀行をいくつか回ってみて、成田ニュータウンなど住宅地・団地近隣の銀行では難しそうだ…。ということが分かりました。
そこで、商業地域・幹線道路沿いの銀行を中心に探すことに。方針変更して比較的すぐに、京葉銀行の成田支店で在庫アリということで、無事に引き換えができました!
京葉銀行では写真のような『両替依頼票』を渡され、ここに必要事項を記入しました。
- 住所・氏名・電話番号は必須
- 両替する元の金額を記入
- 何に両替するのかを記入
今回は、天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」の引き換え(両替)ですので、黄色枠の500円硬貨欄に希望枚数を記入します。
引き換え初日の2月21日(木)に限り、一人2枚・合計1000円までという制限を設ける旨、財務省からも告知がありましたが、初日以外であれば特に制限はありません。
実際、2月25日(月)の段階では、6枚・3000円分を引き換えて頂けました。
【まとめ】とにかく数多くの金融機関に当たるしかない
2019年2月25日(月)昼頃の時点で、私たち『お金節約.com』編集部で、天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」の引き換えができているわけですから、決してあきらめる必要は無いと思います。
回っているなかで分かったことは、各金融機関は支店ごとに割り当て枚数が決まっていて、他支店からの補充などは行われないようなんですよね。
となると…。引き換え・両替するだけなら口座を持っている必要は無いので、自分の行動ルート上にある金融機関を、とにかく数多く当たるしか無いと思います!
ある程度の規模の支店になると、必ず受付係の人がいると思います。もしいなければ、窓口に直接聞いて大丈夫です。
「天皇陛下御在位30年記念貨幣への引き換えはまだ行っていますか?」
などと聞けば、すぐに在庫の有無は回答してくれますので、色々な金融機関を効率良く、できるだけ数多く回ることをオススメします!
日本全国の各地で、在庫が期待できる金融機関に目星を付けるポイントはそれぞれ違うと思いますので、皆さんのご健闘を祈ります!
天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」の御姿
最後に、天皇陛下御在位30年記念五百円「バイカラー・クラッド貨幣」の御姿を色々な角度から見てみましょう!
目で見て美しいだけでなく、世界で流通している貨幣の中でも、最先端の偽造防止技術が施されています。
バイカラークラッドとは高度な偽造防止技術のこと
こちらが表面「儀装馬車と桐と白樺」です。
ところで、バイカラー・クラッドとは何か?ということですが、英語でそれぞれ、バイカラーは「二色」、クラッドは「覆う」という意味です。
バイカラー・クラッドとは、異なる種類の金属板をサンドイッチ状に挟み込む「クラッド」技術でできた円板を、それとは異なる種類の金属でできたリングの中にはめ合わせる「バイカラー」技術で組み合わせたもので、簡単には偽造できない仕組みのことです。
中心のシルバー色が強めに見える部分が3層構造のクラッドで、周辺部のゴールド色が強めに見える部分が1層のリング。これを正面から見ると、バイカラー「二色」になることが良く分かりますね!
こちらが裏面「菊花紋章」です。
菊花紋章は、天皇および皇室を表す紋章で「十六八重表菊」とも呼ばれます。実際に数えてみると、ちゃんと16の花弁が確認できます。
菊花紋章は、日本の国章に準じた扱いを受けていて、私たちにも馴染みが深いところでは、日本のパスポートにも描かれています。
重量を測ってみると、確かに7gでした!(正確な公称重量は7.1g)
天皇陛下御在位30年記念貨幣は角度により様々な輝きを見せる
天皇陛下御在位30年記念貨幣は、全体的にはシルバー色調の中心部、ゴールド色調の周辺部という構造です。
ぐるっと円形に並べてみると、光の加減でさまざまな輝きを見せることが分かります。
この角度だと、コインの縁には斜めのギザギザが刻まれていることが良く分かりますね。
貨幣側面のギザを斜めにすることで偽造防止に効果を発揮するということなのですが、現在の通常版500円硬貨(普通の500円玉)は、大量生産される貨幣としては世界で初て斜めギザを施した貨幣なんです!
天皇陛下御在位30年記念貨幣の引換方法を解説!まとめ
天皇陛下御在位30年記念貨幣の引換方法を解説してきましたが、いかがでしたか?
- 天皇陛下御在位30年記念貨幣は、「一万円金貨幣」と「五百円バイカラー・クラッド貨幣」の2種類があります。
- 「一万円金貨幣」は、造幣局による通信販売のみで、申し込み期間は2018年11月21日で既に終了しています。
- 「五百円バイカラー・クラッド貨幣」2019年2月21日(木)から取扱金融機関の窓口にて引き換えが始まっています。
- 天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」は、金額的にも入手しやすく大人気となっています!
- 今ならまだ引き換え・両替が間に合いますが、在庫切れの金融機関が増えています。できるだけ急ぐことをオススメします!
天皇陛下御在位30年記念貨幣「五百円バイカラー・クラッド貨幣」は、見た目にも芸術性が高くて美しいだけでなく、偽造防止技術も世界最先端の貨幣でした!
こうして平成31年が刻まれた硬貨を見ると、いよいよ元号が変わっていくんだなということを実感してきますね…。
平成最後を記念するものは様々あると思いますが、この天皇陛下御在位30年記念貨幣は、そのなかでもとりわけ思い出に残るものになるのでは!
天皇陛下御在位30年記念貨幣の美しい輝きを見つめつつ、平成最後の時を過ごしたいと思います♪