健康にも美容にも良いと大人気のサバ缶!
いろいろな料理に応用も効くので、欠かせない食材になっている人も多いのでは。
ところが、そのサバ缶にも値上げの動きがあるんですよね…。
サバ缶が値上がりするってどうして?いつから?
サバ缶の値上げの動きについてまとめました!
サバ価格高騰で「サバ缶」の価格も約1割値上げに
ここ数年、健康にも美容にも良いと大人気の「サバ缶」。
サバ缶を使ったレシピを日々工夫しているご家庭も多いのではないでしょうか。
ここにきて値上げの動きが強まってきたのは何とも痛いですよね…。
ひとまず現在明らかにされているサバ缶値上げ情報をまとめてみます。
国内主要3社は3~4月に約10%の値上げ
メーカー名 | 値上げ実施日 | 値上げ幅 |
マルハニチロ | 2019年3月1日~ | 約7~9% |
極洋 | 2019年3月1日~ | 約10% |
日本水産 | 2019年4月1日~ | 約7~10% |
(各社発表資料、報道資料より『お金節約.com』編集部作成)
国内主要3社の値上げ状況は表にまとめた通りです。
マルハニチロと極洋はすでに値上げを発表・実施していましたが、日本水産も2019年3月5日に、4月1日出荷分からの値上げを発表。
国内主要3社が、この春揃って約1割の値上げを実施することになりました。
サバ缶の価格は1缶200円程度ですから、だいたい1缶20円ぐらいの値上げということになりますね。
サバ缶値上げの理由は原材料費の高騰
サバ加工の盛んな八戸で、原料難が深刻化している。三陸沖でのまき網漁の漁獲が振るわないうえ、魚体が今年も小型中心で、加工に適したサイズの供給が少ないためだ。原料確保の動きにより浜値は堅調推移しており、各加工業者は“割高”な買い付けを強いられている。
(出典:日刊水産経済新聞2018年11月27日付『サバ原料難が八戸で深刻、水揚減に魚体小型でコスト高』)
サバ缶の値上げの背景には、原材料のサバ価格の高騰があります。
サバ缶人気で、サバの需要は増加。その一方で、サバの漁獲高は伸び悩んでいるだけでなく、魚体の小型化も進行しているという報道です。
一般に加工に適したサバのサイズは400グラム以上とされているのに対して、水揚げされるサバの多くが200~300グラム程度のサイズに留まっているということなんですね。
需要は高まる、供給は減る、となると…。価格は上がるわけですよね。
何とも残念ですが、値上がりは避けられない状況のようです。
各社の値上げ情報
- マルハニチロ:2019年2月4日付広報「さば缶詰価格改定のお知らせ」
- 日本水産:2019年3月5日付広報「ニッスイサバ缶詰の価格改訂」
- 極洋:日本経済新聞2019年2月27日付「極洋もサバ缶値上げ 半年ぶりに約10%」
※極洋については公式の広報情報が確認できませんでした。
サバ缶ブームは女性とシニア層が牽引しつつ新たな段階に
お値段が上がるのは残念ですが、サバ缶人気による需要増がその要因の一つでもあります。
現在のサバ缶ブームがどのような状況にあるのか、確認して見ましょう。
サバ缶ブームは2017年のテレビの情報番組がきっかけ
サバ缶ブームに火が付いたのは2017年、さまざまなテレビの情報番組で取り上げられたことがきっかけでした。
食べても美味しく、心臓病予防や中性脂肪改善など主に中高年・シニア層の健康改善にも効果があるという情報が広まり、一気に人気が急上昇。
グラフを見ても、2017年から明らかに需要が高まっていることが分かります。
サバ缶ブームは女性とシニア層が牽引
サバ缶を食べている人の構成を見ると、「男性4:女性6」となっていることが分かります。年代で見ると、50代~60代が62%を占めている状況。
サバ缶ブームは、女性とシニア層が牽引していると言って良さそうです。
そして、サバ缶ブームは、若い層にも波及しつつあるようです。
年代別購入率の推移を見ると、もちろんシニア層は大きく伸びていますが、20代~30代の伸びも比較的大きいことが分かります。
サバ缶・イワシ缶などの青魚缶は、DHA・EPAを多く含み美容にも効果が高いという情報が広まっていることが影響を与えているのではないでしょうか。
サバ缶を使ったさまざまなレシピが広まっている
さらに、サバ缶を使ったさまざまなレシピが広まっている状況もあります。
当初はサバ缶をそのまま食べるケースが約60%を占めていたものの、1年後には約46%に低下。代わって、さまざまな料理にサバ缶が使われるようになっていることが分かります。
そういえば、某レシピサイトとか、サバ関連のレシピが激増していますよね~
サバは和風・洋風、何でも合うのが強みですよね。サバ缶なら保存も効きますし、普段のお食事に一手間加えるのも楽しいですよね♪
サバ缶の値上げはなぜ?いつから?【原材料費高騰で水産3社が今春約10%値上げに】まとめ
美容にも健康にも良いと大人気のサバ缶が、原材料の高騰で、この春から約1割値上げとなることをお伝えして来ましたが…。いかがでしたか?
- サバ缶を製造販売する国内主要3社が揃って3~4月に約10%程度の値上げを発表しました。
- サバ缶値上げの理由は、原材料であるサバの価格が高騰しているためです。
- サバ缶人気で需要が高まっている一方、サバの漁獲高は伸び悩んでいて、魚体の小型化も進んでいる状況です。
- サバ缶の人気がこれほど高まるきっかけとなったのは、2017年にテレビの情報番組でサバ缶が健康にも美容にも効果が高いと紹介されたことが切っ掛けです。
- サバ缶の人気は女性とシニア層が牽引して来ましたが、若い層にも広がりを見せていて、サバ缶を使った料理も広まってきています。
サバ缶ブームのなかでの値上げはちょっと厳しいところがありますよね。サバ缶の備蓄を欠かさないというご家庭も増えてきているでしょうから…。TT)
とは言え、理由を見てみると、値上げも止む無しと思えてくるところがあります。
この春は色々と値上げされるものが多くて大変ですが、家計の防衛策をしっかり講じていく必要がありますね!