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【2019年版】冷蔵庫の年間消費電力量を比較調査『省エネ性能に優れたおすすめ製品は200L以下・400L以上に二極化』

冷蔵庫の年間消費電力量を比較調査
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編集長より子
編集長より子
『お金節約.com』編集長「より子」です。

冷蔵庫が突然故障してしまい、リユース品などの価格調査も行ってみたのですが…。

やはり、新品購入も検討して見ることにしました!

家電量販店に行ってみると、冷蔵庫コーナーは「年間消費電力量・省エネ性能」を中心に展開されていました。

実際、冷蔵庫の最新モデルは、どのぐらい年間消費電力量が低くなっているのでしょうか?

冷蔵庫の年間消費電力量を比較調査してみました!

冷蔵庫が故障したので新品購入も検討

ケーズデンキ成田本店ケーズデンキ成田本店に行ってみました!

冷蔵庫が故障してしまったので、前回はリユース品の価格を調査してみたのですが、やはり新品購入も検討して見ることにしました。

安く買うことができれば助かりますが、冷蔵庫は1日24時間・365日動かし続けるちょっと特殊な家電品ですしね。

まずはケーズデンキ成田本店に行って、冷蔵庫の新品販売の状況を見てみました。

冷蔵庫コーナーは「年間消費電力量・省エネ性能」を中心に展開

ケーズデンキの冷蔵庫・洗濯機販売コーナーケーズデンキの冷蔵庫・洗濯機販売コーナー

ケーズデンキ成田本店の冷蔵庫販売コーナーでは、省エネ性能の表示が目立ちました。

年間消費電力量をkWhで表示、そこに年間電気代のモデルケースとして1kWhあたり27円をかけて年間電気代を表示しています。

ケーズデンキの冷蔵庫販売では省エネ性能の展示が中心ケーズデンキの冷蔵庫販売では省エネ性能の展示が中心

こちらの画像の例で言うと、次のようになっています。

  1. 年間消費電力量が300kWh
  2. 300kWhx27=8,100円(年間電気代)

電気代がどのぐらい節約できるのか、一目で分かるのは助かりますね!

冷蔵庫の省エネ性能は飛躍的に向上している

実は、10年前と比べて、家電製品の省エネ性能は飛躍的に向上しています。

環境省によると、主要家電品の省エネ性能の向上具合(年間消費電力量の減少割合)は次の通りです。

  • エアコン:10年前と比べて-5%
  • 温水洗浄便座:10年前と比べて-19%
  • テレビ:7年前と比べて-34%
  • 電気冷蔵庫:10年前と比べて-49%
  • 照明器具:LED電球変更で-85%

冷蔵庫の省エネ性能向上はすごい!10年前と比べて、ほぼ半分になっています!

※エアコンは比較的早い段階から省エネ性能向上が進んだために、ここ10年での改善幅は僅かとなっています。

実際に、我が家の冷蔵庫の年間消費電力量を調べてみると、驚きの結果でした!

  • (現在使用中)シャープ製2006年モデル:420kWh
  • シャープ製最新同等品:260kWh

その差は160kWh、ケーズデンキの1kWhあたり27円の試算を適用すれば、年間4,320円(月間360円)の節約となります。

10年間使用すれば、4万3,200円も節約できるわけで、これは新品購入も真剣に考えなくてはと思い知らされました!

冷蔵庫の製品別「年間消費電力量」一覧

ここからは、環境省『省エネ製品買い替えナビゲーションしんきゅうさん』を用いて、冷蔵庫の年間消費電力量について、容積別トップ5モデルを一覧にしてみます。

環境省のサイトはとても便利なのですが、容積条件を指定して比較するかたちなのです。全容積のトップ5を並べた一覧を見たかったので、作成してみました!

冷蔵庫の年間消費電力量「容積別トップ5モデル」一覧

メーカー名 型番 年間消費電力量 年間電気代 年間CO2排出量
単位(kWh):① ①x27円で算出 単位(Kg)

以下の表は、すべてこの形式で作成しています。

定格内容積140リットル以下

AQUA AQF-GS13G 140 kWh 3,780 円 71 kg
AQUA AQF-12RE 204 kWh 5,510 円 104 kg
AQUA AAA 230 kWh 6,210 円 117 kg
AQUA AQR-13G 257 kWh 6,940 円 131 kg
三ツ星貿易 SKM-85F 270 kWh 7,290 円 138 kg

定格内容積141~200リットル ※200L以下は比較的省エネ

AQUA AQF-GS15G 150 kWh 4,050 円 76 kg
Haier JR-GNF148E 232 kWh 6,260 円 118 kg
Haier JR-NF148B 232 kWh 6,260 円 118 kg
Haier JR-XP2NF148E 232 kWh 6,260 円 118 kg
Haier JR-XP2NF148F 232 kWh 6,260 円 118 kg

定格内容積201~250リットル ※200~400Lは要注意

Haier JR-NF218B 295 kWh 7,970 円 151 kg
シャープ SJ-D23E-S 300 kWh 8,100 円 153 kg
シャープ SJ-D23D-S 305 kWh 8,240 円 156 kg
AQUA AQR-SV24HW 308 kWh 8,320 円 157 kg
パナソニック NR-B250T-SS 310 kWh 8,370 円 158 kg

定格内容積251~300リットル ※200~400Lは要注意

AQUA AQR-SV27HW 320 kWh 8,640 円 163 kg
日立 R-S27JV-XW 325 kWh 8,780 円 166 kg
三菱電機 MR-CX27C-W 325 kWh 8,780 円 166 kg
三菱電機 MR-CX27D-W 325 kWh 8,780 円 166 kg
AQUA AQR-SV27GS 326 kWh 8,800 円 166 kg

定格内容積301~350リットル ※200~400Lは要注意

AQUA AQR-VD32F 301 kWh 8,130 円 154 kg
AQUA AQR-VT32F 305 kWh 8,240 円 156 kg
三菱電機 MR-CG33E-W 325 kWh 8,780 円 166 kg
日立 R-S32JV-XN 330 kWh 8,910 円 168 kg
三菱電機 MR-CX33D-W 330 kWh 8,910 円 168 kg

定格内容積351~400リットル ※200~400Lは要注意

AQUA AQR-GS38X 300 kWh 8,100 円 153 kg
シャープ SJ-GH36D-W 330 kWh 8,910 円 168 kg
シャープ SJ-GW36D-R 330 kWh 8,910 円 168 kg
シャープ SJ-GW36E-R 330 kWh 8,910 円 168 kg
三菱電機 MR-CG37E-W 335 kWh 9,050 円 171 kg

定格内容積401~450リットル ※400L以上は省エネ性能高い

AQUA 42G c 249 kWh 6,720 円 127 kg
パナソニック NR-F454HPX-N 249 kWh 6,720 円 127 kg
パナソニック NR-F454HPX-T 249 kWh 6,720 円 127 kg
パナソニック NR-F454HPX-W 249 kWh 6,720 円 127 kg
パナソニック NR-SPF454X-N 249 kWh 6,720 円 127 kg

定格内容積451~500リットル

東芝 GR-R460FZ(UW) 229 kWh 6,180 円 117 kg
東芝 GR-R460FZ(XK) 229 kWh 6,180 円 117 kg
東芝 GR-R470GW(XK) 235 kWh 6,350 円 120 kg
東芝 GR-R470GW(ZC) 235 kWh 6,350 円 120 kg
東芝 GR-P460FW(UW) 240 kWh 6,480 円 122 kg

定格内容積501~550リットル

東芝 GR-R510FZ(XK) 217 kWh 5,860 円 111 kg
日立 R-HW52K-XW 234 kWh 6,320 円 119 kg
シャープ SJ-GA50E-W 235 kWh 6,350 円 120 kg
シャープ SJ-GX50E-S 235 kWh 6,350 円 120 kg
日立 R-HW52J-XN 239 kWh 6,450 円 122 kg

定格内容積551~600リットル

東芝 GR-R550FZ(XK) 227 kWh 6,180 円 116 kg
東芝 GR-R550FZ(ZC) 227 kWh 6,130 円 116 kg
シャープ SJ-GA55E-T 248 kWh 6,700 円 126 kg
シャープ SJ-GX55E-R 248 kWh 6,700 円 126 kg
シャープ SJ-GX55D-T 255 kWh 6,890 円 130 kg

定格内容積600リットル以上

東芝 GR-R600FZ(XK) 239 kWh 6,450 円 122 kg
日立 R-HW60K-XH 254 kWh 6,860 円 130 kg
日立 R-HW60J-XH 259 kWh 6,990 円 132 kg
東芝 GR-P600FW(ZC) 266 kWh 7,180 円 136 kg
東芝 GR-P600FWA(X) 266 kWh 7,180 円 136 kg

国産メーカーは400リットル以上の高付加価値モデルにシフト

冷蔵庫の年間消費電力量について各容積のトップ5を並べた一覧から分かることは、国産メーカーが比較的大容積の高付加価値モデルにシフトしていることです。

冷蔵庫の容積ニーズを分類すると、およそ次のようになります。

  • 200リットル以下:シングル用
  • 300リットル前後:子供のいないカップル用
  • 400リットル以上:子供のいるファミリー用

年間消費電力量の改善状況を見る限り、国産メーカーは、明らかに400リットル以上のファミリー向け高付加価値モデルに注力している状況が見て取れます。

200リットル以下のシングル用冷蔵庫は、輸入メーカー中心となっているけれど、比較的省エネ性能も頑張っている感じ。

300リットル前後からは国産メーカーも入ってきますが、省エネ性能で見ると厳しい状況。ネットでは、国産メーカーも特に注力していないのではないかという声も聞かれます。

400リットル以上は国産メーカーの主戦場になっていて、省エネ性能も素晴らしく改善しているように見えます。

【2019年版】冷蔵庫の年間消費電力量を比較調査!まとめ

冷蔵庫の製品別「年間消費電力量」を比較調査してみましたが、いかがでしたか?

今回紹介したこと
  • 10年前と比べて、家電製品の省エネ性能は飛躍的に向上しています。
  • とくに冷蔵庫の省エネ性能は劇的に向上しています!
  • 容積別に傾向を見ると、200リットル以下は輸入メーカー中心ですが、省エネ性能も比較的頑張っています。
  • 300リットル前後の製品は省エネ性能という意味では厳しく、最も悩ましい容積帯となっています。
  • 400リットル以上の最新製品なら、素晴らしい省エネ性能が体感できるはず!

冷蔵庫を省エネ性能という視点で見ると、二極化しているように見えます。

単身者用の小型モデル(200リットル以下)は、すでに主力商品は輸入メーカー中心になっているけれど、省エネ性能もけっこう頑張っています。これはこれで、買い替え需要も見込めますよね。

一方、中容積帯(200~400リットル)は、省エネ性能的には厳しい感じです。国産メーカーも戦略的に手を引いている印象ですね…。

ファミリー用としては、400リットル以上の高付加価値モデルを購入した方が、長い目で見ると結局お得ということになり、家電量販店のセールストークもまさにその流れで展開されていくんですよね。

冷蔵庫全体の傾向を調べてみて、メーカーと家電量販店の販売戦略の背景にあるものが見えてきた気がします。

今回の調査結果が、冷蔵庫を購入する際のお役に立てれば嬉しいです!

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