海外旅行ができない期間が続いていて、今後もしばらく長引きそうな状況ですよね…。
ところで!このタイミングでパスポートの有効期限が来たらどうすれば良いの?この点、疑問に思う人もいるのでは。
パスポートには、運転免許証のように明らかな失効ペナルティがあるのでしょうか?
海外旅行ができない期間にパスポートの有効期限が来たらどうすれば良いのか、解説します!
パスポート失効による金銭的なデメリットはほぼ無い
パスポートの有効期限については、運転免許証などとは大きく性格が異なりますので、まずはその点を理解することが重要です!
運転免許証を失効させてしまうと再取得にかなりの費用負担が発生しますが、パスポートの場合は、失効による金銭的なデメリットはほとんどありません。
※再取得の場合に必要となる、書類を確保する際の手数料だけは発生してしまいます。
取得パターンを3つに分類してご説明しますね。
パスポートの取得パターン【新規取得】【更新】【再取得】
- 【新規取得】パスポートを初めて取得する場合
- 【更新】パスポートの有効期限内に更新する場合
- 【再取得】一旦有効期限が切れた後に再取得する場合
パスポートを取得するパターンは、上記の3つに分けて考えることができます。便宜的に、【新規取得】【更新】【再取得】の3つに分類しました。
今回のように海外旅行が長期間難しい場合には、旅行の予定も立たないのにパスポートを【新規取得】しようと考える人は少ないと思います。
問題となるのは、【更新】と【再取得】にどのような違いがあるのか?
もっと言うと、一旦有効期限を切らしてしまう【再取得】のケースで、何かしらペナルティのようなものがあるのか?ということかと思います。
パスポートの取得手数料は【更新】でも【再取得】でも同じ
取得タイミング | 戸籍謄本・戸籍抄本 | 手数料合計(20歳以上のケース) | |
10年旅券 | 5年旅券 | ||
新規取得 | 必要 | 16,000円 | 11,000円 |
更新 | 記載事項に変更のある場合のみ必要 | 16,000円 | 11,000円 |
再取得 | 必要 | 16,000円 | 11,000円 |
(全てのパターンで必要となる書類:一般旅券発給申請書、本人確認書類、写真)
【新規取得】【更新】【再取得】の3つのパターンについて、手数料・必要書類等を一覧表にまとめてみました。
パスポートの取得手数料についてはどの取得パターンでも同一となり、更新と再取得でも、手数料には違いが無いことが分かります。
取得までの期間についても基本的に同じです。多くの都道府県で、最短6日間、受取窓口により3営業日程度長くかかるケースがあるようです。
必要書類については、パスポートを【再取得】する場合、戸籍謄本・戸籍抄本が必要になる点は異なっていて、一手間余計にかかることには注意が必要です。
パスポート失効による金銭面以外のデメリット
次に、パスポートが失効することにより金銭面以外でどのようなデメリットが発生するのかについても考えてみましょう。
パスポート失効による金銭面以外のデメリットは、大きく2つに分けられるかと思います。
【デメリット①】海外渡航は100%不可能となる
パスポートが失効してしまうことの最大のデメリットは、言うまでも無く、海外への渡航が不可能になることです。
パスポートは基本的に、国境を超えて移動する際に必要となる身分証明書ですから、逆に言えば、日本国内で活動する限りは必要がないとも言えます。
日本国内で災害が生じた際に海外に住む親類・知人を頼る可能性があるなど、海外渡航の必要性(パスポート保持の必要性)は人によって異なると思いますので、総合的に判断されると良いのではないでしょうか。
【デメリット②】無分証明書が一切無くなる人は要注意
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 写真付き住民基本台帳カード
上記などが写真付きの身分証明書の代表的な例ですが、どれも所持しておらず、日本国内でもパスポートを写真付きの身分証明書として活用している人もいると思います。
写真付きの身分証明書は、生活の様々な場面で必要となる可能性がありますので、現時点で、パスポート以外に写真付きの身分証明書を所持していないという場合には要注意です。
マイナンバーカードを取得するなどして、日本国内で通用する写真付きの身分証明書は確保しておいた方が良いように思います。
2020年4月1日の法令改正を受けて、インターネット・郵送申込よる本人確認方法が厳格化されています。
2020年2月4日以降に申請して交付されたパスポートは、住所記入欄が無くなったため、本人確認書類として利用できませんのでご注意ください。
海外旅行ができない期間にパスポートの有効期限が来たらどうすれば良いの?【まとめ】
パスポートを失効させてしまっても、少なくとも金銭的には、ほとんどデメリットは無いことをお伝えしました。
- 海外旅行ができない期間が続いていて、今後もしばらく長引きそうな状況です。
- このタイミングでパスポートの有効期限が来たらどうすれば良いのか、疑問に思う人もいるかも知れません。
- パスポートには、運転免許証のように明らかな失効ペナルティはありません。
- パスポートの取得金額は、期限内更新でも期限切れ後の再取得でも、手数料自体は同じで、金銭的なデメリットもほぼありません。
- 現行パスポートを失効させてしまうと、写真付きの身分証明証が一切無くなってしまう人は気を付けましょう。
パスポートの失効に特段ペナルティがあるわけではなく、必要な時に所持していればOK!
結論としては、そういうことになりますね。
発行には一定の時間がかかることには注意した上で、海外旅行再開の見通しがついてきたら申請する流れで問題は無いように思います。
運転免許証の失効などとは影響が全く異なりますので、その点は誤解しないでくださいね。