千葉県成田市が「なりた地域応援プレミアム付商品券」を発行【1万3千円分の商品券を1万円で販売】

編集長より子

『お金節約.com』編集長「より子」です。

千葉県成田市は「なりた地域応援プレミアム付商品券」の発行を決定！

新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んでいる地域経済の消費喚起を図る目的で発行されるものです。

発行業務委託仕様書が公開されましたが、これを見ると「なりた地域応援プレミアム付商品券」の詳細が分かります。

千葉県成田市が「なりた地域応援プレミアム付商品券」を発行することをお伝えします！

「なりた地域応援プレミアム付商品券」は支払金額の1.3倍オトク！

「なりた地域応援プレミアム付商品券」は、成田市が発行する、地域経済の振興を目的とした商品券です。

原則として、成田市内に在住または（市外から）成田市内に通勤・通学している人が、成田市内の店舗で使用することを前提に発行されます。

他の自治体に居住または通勤・通学している場合は対象外となってしまいますので、その点は最初に記載させて頂きますね。

「なりた地域応援プレミアム付商品券」の基本仕様

名称	なりた地域応援プレミアム付商品券
購入対象者	成田市内に在住、または成田市に通勤・通学する人
販売金額	1冊1万円
商品券額面	合計1万3千円分・共通券(1000円券)10枚・小規模店専用券(500円券)6枚
利用期間	令和2年8月17日(月)～令和3年1月31日(日)

「なりた地域応援プレミアム付商品券」を購入できるのは、成田市内に在住、または成田市に通勤・通学する人のみ、往復はがきによる事前申込制となります。

購入申込は1人1回のみ、1人5冊まで申し込むことが可能です。

【注】申込先等は、6月23日時点ではまだ非公開です。

事業予算は13億円で10万冊の発行を見込んでおり、事前申込数が10万冊を超えた場合には抽選による販売となります。

利用期間は、令和2年8月17日(月)～令和3年1月31日(日)まで。

とくに最終期限はしっかり確認しておきましょう。

【どのぐらいお得？】1万3千円分の商品券を1万円で販売

【購入金額】1万円を支払い…
【使用額面】1万3千円分の商品券として使用可能！

「なりた地域応援プレミアム付商品券」は結局、どのぐらいお得なの？という点が一番気になるところかと思います。

1万円を支払って、1万3千円分の商品券を購入することになりますので、差引3000円が成田市が公費で補助するプレミアム分です。

単純に言うと「支払額の1.3倍お得になる」と考えて良いかと思います。

現状、クレジットカードやQRコード決済のポイント還元率は高くても1％程度ですので、あらゆる決済方法（購入手段）の中で最もお得と言えるのではないでしょうか！

100%完全無欠の決済手段（商品券）では無く、いくつか利用上の注意点はありますので、次項以降をご参照のうえ購入を決めて頂ければと思います。

「なりた地域応援プレミアム付商品券」3つの注意点

ここからは、「なりた地域応援プレミアム付商品券」の購入を検討する上での注意点を、合計3点ほど記載します。

おそらく最も注意すべき項目は最後の『購入できない商品がある』という点かと思います。プリペイドカードに代表される換金性が高いもの、たばこ類の購入には利用できません。

また、商品券の趣旨から当然ではあるのですけれど、公共料金等の支払いに使用することもできません。

比較的影響が軽微と思われるものから順に解説しますね。

【注意点①】取扱店舗で無ければ利用不可能

「なりた地域応援プレミアム付商品券」は、そもそも取扱店舗で無ければ利用できません。

成田市で定める条例等は店舗の意思に関わらず適用されますが、「なりた地域応援プレミアム付商品券」はそうした性格のものでは無いのですよね…。

「なりた地域応援プレミアム付商品券」の仕組みに賛同した小売店舗が、取り扱う意思を示して初めて、その店舗で利用可能となります。

利用可能店舗は、成田市にて取りまとめて公開されるはずですので、店舗に行ってみなければわからないという事態にはならないかと思います。

【注意点②】「小規模店専用券」は売場面積500㎡以下の店舗限定

「なりた地域応援プレミアム付商品券」は次の2つの券種で構成されます。

共通券(1000円券)10枚
小規模店専用券(500円券)6枚

このうち、共通券(1000円券)は取扱店舗ならどこでも使用可能ですが、小規模店専用券(500円券)は売場面積500㎡以下の店舗に使用が制限されます。

売場面積500㎡がどのぐらいの広さになるのかということですが…。

一般的なコンビニエンスストアの売場面積は、165～200㎡程度となりますので、コンビニ2～3軒分というイメージになるでしょうか。

具体的には、食品スーパーになると小規模店専用券(500円券)の利用は不可能。ドラッグストアでも大型店になると使用不可能な店舗が出てくるのではないかと思われます。

売場面積500㎡を超える商業施設の出店店舗でも、小規模店専用券(500円券)を利用することはできません。

例えば、イオンモール成田内の店舗では、共通券(1000円券)は利用できるけれど小規模店専用券(500円券)は利用できないということです。

【注意点③】紙巻きたばこ・電子タバコの購入には利用不可能

出資や債務の支払い（振込手数料、ガス・電気代等）
有価証券、商品券、ビール券、図書券、切手、郵便はがき、印紙、プリペイドカード等の換金性の高いものの購入
たばこ事業法に規定する製造たばこの購入
事業活動に伴う原材料・機器類および仕入商品等の購入
土地・家屋購入、家賃・地代・駐車場等の不動産に関わる支払い
現金との換金、金融機関への預け入れ
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律（風営法）第2条に該当する営業に関わる支払い（但し、料亭など明らかに飲食の提供が主目的の店舗は除く）
地域経済の振興に直接的に資することが想定しがたい国や地方公共団体への支払い
その他、プレミアム付商品券発行の趣旨にそぐわないもの

「なりた地域応援プレミアム付商品券」が利用できないものとして、成田市では上記9種類のケースを明らかにしています。

商品券など換金性が高いものの購入は不可能となっていますが、金券類の対象となる商品そのものの購入について制限されるわけではありません。

ビール券の購入は不可能ですが、スーパーや酒屋さんでビールを購入する際に「なりた地域応援プレミアム付商品券」を利用することはOK
図書券の購入は不可能ですが、本屋さんで書籍を購入する際に「なりた地域応援プレミアム付商品券」を利用することはOK

ということです。

一方、たばこ類については全面的に利用不可能です。

どのような販売形態でも、たばこ類の購入については「なりた地域応援プレミアム付商品券」を利用することができません。

おそらく商品単体として最も注意しておいた方が良いのは、「たばこの購入には使えない」ということかと思います。

たばこ事業法には、電子タバコ・加熱式たばこなどを、製造たばこ代用品とみなしてこの法律の規定を適用するという規定があります。

「なりた地域応援プレミアム付商品券」は7月募集開始

最後に、「なりた地域応援プレミアム付商品券」の発行スケジュールについて、いま見えている範囲でご紹介しておきます。

7月中に購入者の募集を開始するということですから、市の広報なども、もうすぐ動き始めることは間違いありません！

「なりた地域応援プレミアム付商品券」の発行スケジュール

(画像出典：「なりた地域応援プレミアム付商品券発行業務委託仕様書」より)

成田市役所ホームページで公開されているのは、発行等を委託する事業者向けの資料です。

購入者向けのスケジュールとしては、7月中に購入者の募集を開始するということが判明しているのみですが、利用開始日が8月17日(月)と定められていますので、間に合うようには告知されるかと思われます。

購入申込は1人1回で10万冊を超えた場合は抽選

購入申込は1人1回
1人5冊まで申込可能
10万冊を超えた場合は抽選を実施

購入申込に際して判明している流れは、上記の通りです。

令和2年5月末日現在の成田市の住民は「132,962人」、世帯数で言うと「63,689世帯」となります。住民以外も購入可能ですので、実際にはここからさらに対象者が広がりますね。

1人5冊まで申込可能となっていますが、仮に10万人を超える申し込みがあった場合には、1人1冊に購入可能数を減じるなどの措置が行われるかどうかは不明です。

「なりた地域応援プレミアム付商品券」の販売が数か月に渡ることを想定しているようではあり、抽選に至る可能性は少ないと想定しているのかも知れません。

お得具合から言うと、即時完売・抽選実施となりそうな気もするのですけれども、果たしてどうなるでしょうか…。

成田市役所『なりた地域応援プレミアム付商品券発行業務委託及び成田市高齢者支援商品券発行業務委託に係るプロポーザルについて』