先日風邪をひいてしまい、大変なことになってしまいました。もちろん即、病院に…。冬の体調管理はやはり重要ですね。
ところで、冬になると気になるのがインフルエンザの流行です。対策としては予防接種が有効とされています。
インフルエンザの予防接種は健康保険が適用されず原則的に全額自己負担となり、費用は医療機関によって異なります。
千葉県成田市では、65歳以上の高齢者など一定の基準を満たす人に対しては、インフルエンザ予防接種の費用補助を行っていて、自己負担額は1500円で統一されています。
費用補助の対象者以外の料金がどのぐらいとなるのか、今回受診した病院のケースで、インフルエンザ予防接種の料金一覧をまとめてみました。
インフルエンザの予防接種は原則として全額自己負担
インフルエンザワクチンの接種は病気に対する治療ではないため、健康保険は適用されません。原則的に全額自己負担となり、費用は受診する医療機関によって異なります。
その一方で、予防接種法に基づく定期接種の対象者等に対しては、市区町村によって接種費用について一定の公費負担を行う場合があります。
定期接種の対象者でない場合でも、市区町村によっては、独自の助成事業を行っている場合があります。
予防接種法に基づく定期のインフルエンザ予防接種の対象者
対象者(1) | 65歳以上の人 |
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対象者(2) | 60~64歳で、心臓、じん臓若しくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される人(概ね、身体障害者障害程度等級1級に相当) |
対象者(3) | 60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方(概ね、身体障害者障害程度等級1級に相当) |
成田市では、上記に該当する人に対して、予防接種1回に限り、インフルエンザ予防接種についての費用助成を行っています。
(1)~(3)全てのケースについて、成田市内に住民登録があることは必須条件です。
実施期間は、令和元年10月1日(火曜日)から令和元年12月31日(火曜日)まで。自己負担金額は、1500円で統一されています。どの医療機関を受診しても同じ金額です。
生活保護世帯は自己負担なしで予防接種を受けることができます。この場合、受給証明書を医療機関に提示することが必要となります。
ここで一点注意点ですが、冒頭写真を見ると、実施期間が12月24日までとなっていることが分かると思います。
これは、各医療機関が年末年始の診察期間等を考慮して設定しているために、ある程度は市が定めた期間より前倒しされているためかと思われます。
12月31日まで完全に通常通りに運営される医療機関はそれほど多くは無いように思います。ある程度、期間に余裕を持った対応が必要となりますので、その点はご注意ください。
※費用助成の対象となっている医療機関は、次のリンクを参考にしてください。
定期接種の対象者でない場合の予防接種費用
年齢 | 回数 | 料金 |
6カ月から2歳 | 1回目 | 3,100円 |
2回目 | 1,600円 | |
3歳から12歳 | 1回目 | 4,100円 |
2回目 | 1,600円 | |
13歳から64歳 | 1回目 | 4,100円 |
65歳以上 | 1回目 | 1,500円(成田市補助の場合) |
(伊藤医院の配布資料をもとに『お金節約.com』編集部作成)
定期接種の対象者でない場合のインフルエンザ予防接種の料金一覧表を作成しました。
今回、風邪をひいた際にお世話になった成田市の伊藤医院が配布している資料をもとにしています。成田市に住民登録がある定期接種の対象者については、1,500円で統一対応となりますが、定期接種の対象者でない人については、各医療機関で料金が異なる可能性があることには注意してください。
定期接種の対象者でない場合の予防接種の期間
定期接種の対象者でない場合のインフルエンザ予防接種についても、伊藤医院では終了日を同じ案内(12月24日まで)としています。
成田市で費用助成の対象となっている他の医療機関の多くでも、ワクチンが無くなり次第終了など、対応期間に一定の限りがあることを想起させる案内となっています。
インフルエンザワクチンはその年の必要数を予測して計画的に生産されること、また、期待する効果を発揮させるためには、流行期の前に予防接種を済ませておく必要があることなどから、原則的に対応期間は限られると考えておいた方が良いです。
インフルエンザの予防接種を希望する場合は、基本的に12月の中旬までに接種を受けるというスケジュールで考えておいた方が良さそうです。
参考までに、伊藤医院が配布している資料の画像と、参考のリンク先を示しておきますね。
【参考資料】厚生労働省のインフルエンザQ&A
インフルエンザワクチンの接種には、注意しなくてはならないことも存在します。
厚生労働省では『インフルエンザQ&A』として、一般の人が気に掛けると想定される事柄についての想定問答集をまとめています。
インフルエンザ予防接種を検討しているなら、事前に一通り目を通しておくことをおすすめします。
成田市のインフルエンザ予防接種の料金と接種期間【高齢者は1500円で統一、成人は4100円程度】まとめ
成田市のインフルエンザ予防接種の料金と接種期間についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
- インフルエンザワクチンの接種には健康保険は適用されず、原則的に全額自己負担で、費用は受診する医療機関によって異なります。
- 千葉県成田市では、予防接種法に基づく定期接種の対象者等に対して費用助成を行っています。自己負担金額は、一律1500円です。
- 定期接種の対象者でない場合は自由診療扱いとなりますが、医療機関の案内の一例として、成人で4,100円というケースがあります。
- インフルエンザ予防接種の期間は、公費補助が行われる期間は10月1日~12月31日まで、公費補助が無いケースでも、12月の中旬までに接種を受けるスケジュールで考えておいた方が良いです。
- インフルエンザ予防接種を検討しているなら、厚生労働省で作成している『インフルエンザQ&A』に、事前に一通り目を通しておくことをおすすめします。
今回は風邪をひいてしまったことがきっかけで、インフルエンザの予防接種について改めて考える機会となりました。
インフルエンザの予防接種は医療行為ですので、予防接種を受けるべきとか、いや必要ないなどの判断を、軽々しくお伝えすることはできないのですが…。
費用補助の有無とか、だいたいの接種費用・実施期間を知りたいなどの場合には、今回お伝えする内容がお役に立てたら嬉しいです。