成田空港の利用者数が大幅に減少しています。
成田国際空港会社が発表している出国旅客数の速報値で見ると、1日あたり500人程度となりますが…。
巨大施設故に利用者減をより強く意識してしまうのかも知れませんが、体感的にはもっと厳しい状況のように感じられます。
成田空港の現在の状況について、レポートします。
成田空港の利用者数は過去最低水準に下落
成田空港は毎月空港の運用状況を発表しているのですが、2020年に入ってから、成田空港の利用者数は減少の一途をたどっています。
2020年4月の速報値では、航空旅客数が対前年同期比4%という水準にまで下落。
2020年5月の状況は、各種報道を見る限り、さらに悪化しているようです。
東京出入国在留管理局成田空港支局の発表
東京出入国在留管理局成田空港支局は13日、4月24日から5月6日までの大型連休期間中の成田空港の出入国者数が、速報値で前年同期比99・0%減の約1万2720人だったと発表した。(中略)
同支局によると、期間中に出国したのは約6690人で、うち日本人は同99・8%減の約850人。入国したのは約6030人で、日本人は約4610人だった。
東京出入国在留管理局成田空港支局の発表は、GW期間中についての速報値です。
出国旅客数は13日間で約6,690人ですから、1日平均で見ると約514人となることが分かります。
成田国際空港会社の記者会見
成田国際空港会社の田村明比古社長は28日の記者会見で、1~23日の出国旅客数(速報値)が前年同期比98.7%減の1万1800人だったと発表した。世界的な新型コロナウイルス感染拡大に伴う各国の入国拒否の影響が続いている。
成田国際空港会社は、毎月末に空港利用者数の速報値を発表しています。
出国旅客数は23日間で約11,800人ですから、1日平均で見ると約513人となることが分かります。
成田空港の国際線旅客数は4月速報値からも半減か
上記2つの速報値は集計期間については若干タイミングがずれていますが、1日平均で見た出国旅客数はほぼ同じ数値となっています。
日本全国に緊急事態宣言が発令されていたのは、4月8日~5月25日までの期間でしたが、海外渡航は事実上不可能な状態で、日本国内の移動も強く自粛が求められる状況でした。
個人の私的な海外渡航がほぼ完全に閉ざされた状態になると、出国旅客数は1日500人程度で推移するということかと思います…。
出国旅客数と同程度の入国旅客数が発生すると考えられますので、直近の国際線の利用者数は1日1000人程度と推計して良いように思われます。
国際線の航空旅客数は4月速報値(69,849人)と比較しても、半分程度には下落している可能性が高いのではないでしょうか。
成田空港の利用者数としては、国際線だけでなく、LCC路線の国内線利用者も加わることになります。4月速報値の段階で、国内線利用者数は1日2300人強。5月の状況はより厳しそうではあるのですが…。
成田空港の現状は利用客の姿がほとんど見られません
成田空港の現在の状況については、写真を中心にレポートしますね。
率直な印象としては、とにかくも『人がいない』という印象です。正確には、空港スタッフ以外の利用客の姿がほとんど見られないということなのですが…。
体感的には利用客は非常に少ない印象
報道されている速報値からすると、少なくとも1日1000人程度の利用者の行き来はあるはずですが…。
体感的には、それよりもはるかに利用客が少ない印象を受けます。
無人とまでは言いませんが、多くてもせいぜい1日200~300人程度?500人を超えているようには感じられないというのが率直な印象です。
コンビニ・ドラッグストア・ファストフード・ATMは維持
コンビニ・ドラッグストア・ファストフード・ATM等、ライフラインに近いところにある店舗・施設の運営は維持されています。
営業時間については短縮営業している店舗が多いので、その点は注意してください。
物販店舗は臨時休業している店舗が多数
物販店舗、フードコート内店舗については臨時休業している店舗が目立ちます。
ドラッグストアのマスク在庫・販売は復旧
成田空港内でのマスクの在庫・販売状況については、基本的に次のような状況です。
- ドラッグストアでのマスクの在庫・販売は復旧
- ほとんどのコンビニではまだ店頭在庫無し
コンビニでも、第1ターミナルのミニストップでは店頭販売していましたので、回復過程にはあるのかも知れません。
【出国旅客数の速報値では前年同期比98.7%減!】成田空港の利用者数が大幅に減少【まとめ】
成田空港の利用者数が大幅に減少していることをお伝えしました。
- 2020年に入ってから、成田空港の利用者数は減少の一途をたどっています。
- 2020年4月の速報値では、航空旅客数が対前年同期比4%という水準にまで下落。
- 2020年5月の速報値も厳しい状況が報じられていて、国際線利用者は4月比で半減程度にはなっている模様です。
- 成田空港の利用者は、体感的には(速報値以上に)非常に少ない印象を受けます。
- ライフラインに近いところにある店舗・施設の運営は維持されていますが、それ以外では臨時休業している店舗も目立ちます。
成田空港の状況は、客観的にもかなり厳しい状況のように見受けられます。
旅客者数とかの統計数値はともかく、空港スタッフ以外の一般利用客が非常に少ないように見えるのですよね…。
そもそも移動が難しい状況があるわけですから仕方ないことでもあり、当面は本格稼働からは程遠い状況とならざるを得ないだろうかと思います。
成田市民としては税収等でのマイナスも大きいのではないかと危惧もしますけれども、注意して見て行きたいと思います。