偶然寄ったスーパーで、11月5日は「いいりんごの日」ということを知りました!
11月5日にはリンゴを買って食べてみよう!というキャンペーンというわけですが…。
調べてみると、2001年に青森県が制定した記念日なんですね。
そういえば、りんごと言えば青森県というイメージですよね♪
「いいりんごの日」ってどうして制定されたの?
そもそも青森でリンゴの栽培が盛んになったのはなぜ?
気になる疑問を調べてみました♪
「いいりんごの日」は2001年11月5日に青森県が制定した記念日
まずは基礎資料を調査!してみましたが…。
青森県のりんご生産量は圧倒的ですね!日本全体の約6割を青森県で収穫しています。
そんな青森県には、県庁のなかに「りんご果樹課」という組織も存在しているんですって!
青森りんごの歴史(青森県庁農林水産部「りんご果樹課」編纂)
平成2年(1990年) | りんごの販売額が 1,093億円と初めて 1,000億円の大台を突破 |
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平成3年(1991年) | 台風19号により被害数量38万8,000トン、被害金額741億7千万円 |
平成5年(1993年) | ニュージーランド産りんごの輸入が解禁される |
平成6年(1994年) | アメリカ産りんごが輸入解禁 |
平成7年(1995年) | 平成7年度を「りんご園地若返り元年」と位置付け |
平成9年(1997年) | フランス産りんご(ゴールデンデリシャス)が輸入解禁 |
平成10年(1998年) | オーストラリアタスマニア州産りんご(ふじ)が輸入解禁 |
平成11年(1999年) | 青森県単独で「生食用りんご価格安定事業」創設 |
平成13年(2001年) | 「21世紀青森りんご行動計画」 策定 |
〃 | 11月5日を「いいりんごの日」とすることを発表! |
平成19年(2007年) | 18年産りんごの販売額911億円を達成 |
平成23年(2011年) | 3月11日 東日本大震災(M9.0) |
平成26年(2014年) | 平成25年産りんご販売額、6年ぶりに900億円超えを達成。(903億円) |
平成27年(2015年) | 平成26年産りんご販売額、16年ぶりに 1千億円の大台超えを達成。(1,037億円) |
平成28年(2016年) | 平成27年産りんご販売額、2年連続で1千億円の大台超えを達成。(1,098億円:歴代4位) |
平成29年(2017年) | 平成28年産りんご販売額、3年連続で1千億円の大台超えを達成。(1,028億円:歴代9位) |
(出典:青森県庁農林水産部りんご果樹課『青森りんごの歴史:平成』より)
りんご果樹課が編纂している年表を見ると、青森のりんごの苦難の歴史が分かります。
平成2年(1990年)に販売額が1,000億円を超えてピークを迎えたのち、平成3年(1991年)の台風19号で大打撃!
台風19号の被害は、りんご作付面積の90%に及んだそうです…。
その後、輸入自由化によって世界各国の安価なリンゴが日本の食卓にもはいってくるようになり、競争激化。
青森県は、さまざまな施策を講じて、現在では3年連続で販売額1,000億円を突破している!ということですね…。
「いいりんごの日」は、青森県のりんご振興策の一環として、2001年に制定されました!2001年を 「りんご元年」、りんごの日を11月5日としたそうです♪
青森でりんごの生産が盛んになったワケ
そもそも、どうして青森県でりんごの生産が盛んになったの?という疑問ですが…。
「りんご果樹課」さんの回答はこちらです♪
私たちが現在食べているりんごは、明治4年に日本に導入され、青森県では明治8年に国から配布された3本の苗木(まだ実がならない小さな木)が県庁の敷地内に植えられたのが始まりです。その後、りんごが少しずつふえて明治42年には全国で一番りんご畑が多い県となりました。
りんごは涼しい気候に適した果物です。青森県は北にあるので、涼しい夏がりんごに適していたことや広い土地があったこと、冷害でお米があまりとれない年があり、りんごが大切に作られていたこと、そして、たくさんの人の熱意と努力があったからです。
(出典:青森県庁農林水産部りんご果樹課『りんごのよくある質問集』より)
まとめると、こんな感じでしょうか…。
- りんごの生産には涼しい気候が適しているけれど
- 青森は気候が適していたことと、栽培用地があった
- お米の冷害対策としても、りんご生産は貴重な保険となった
そして第一には、りんごの生産農家や関係者の熱意と努力!ということですね♪
スーパーの「よいりんごの日」セールに行ってきました!
話が前後しますが、11月5日が「よいりんごの日」ということは、スーパーのセールで初めて知ったわけです。
スーパーKASUMIの三里塚店でしたが、「よいりんごの日」フェアで、たくさんの林檎が!
『ふじ』は、りんご収穫量の半数以上を占めています
「よいりんごの日」セールの目玉は、青森県産の「早生ふじ」98円でした!
「早生ふじ(わせふじ)」は、通常の「ふじ」よりも早く成熟するという特徴があります。もともとの原種は「ふじ」ですが、紫外線などの影響で細胞に特別変異が起こり、一本の枝や茎だけに元とは異なる形質があらわれるという、枝変わり(えだがわり)という現象で誕生した派生種となります。
原種となった「ふじ」は、1938年(昭和13年)に青森県藤崎町に創設された「農林省園芸試験場東北支場」で1930年代後半から育成され、1962年に品種登録されたリンゴです。育成地の藤崎町と富士山にちなんで、「ふじ」と名付けられました。
今では日本のりんご生産量の約半分が「ふじ」という、代表品種なんです!
青森県藤崎町『りんご「ふじ」発祥の地』
『紅玉』『シナノスウィート』『ジョナゴールド』も!
「早生ふじ」だけでなく、「紅玉」とか、「シナノスウィート」「ジョナゴールド」もありました。
「紅玉」と「ゴールデンデリシャス」を掛け合わせた品種が、「ジョナゴールド」…。
「ふじ」と「ジョナゴールド」を掛け合わせた品種が、「シナノスウィート」…。
美味しいリンゴの開発は、今でも日々継続されているんですね!
11月5日は『いいりんごの日』!青森産りんご購入体験記まとめ
11月5日は「いいりんごの日」、どうして制定されたのか探りつつ、青森産りんごを実際に購入してみましたが…。いかがでしたか?
- 11月5日は青森県が制定した「いいりんごの日」です!
- 「いいりんごの日」は、2001年に青森県のりんご振興策の一環として制定されました!
- 青森県のりんご生産は、台風などの災害や安い輸入品に苦しみつつも、関係者の努力でここ数年大きく販売量を伸ばしています。
- 平成28年産りんごの販売額は、3年連続で1千億円の大台超えを達成!
- 現在の主力品種は「ふじ」、青森県藤崎町の「農林省園芸試験場東北支場」で開発されました。
今回調べてみて一番驚いたのは、青森県庁には「りんご果樹課」があるということ!
りんごに関する情報発信もすごいです!
青森の人たちの、りんごにかける熱い思いが伝わってきました~♪
ところでー…。某キティちゃんの身長体重って、りんごが基準なんですって…。
身長りんご5個分。体重りんご3個分。好きな食べ物は、ママが作ったアップルパイ。ふーん…。
ふみ子の体重をりんご換算すると…。
フッ( -ω-)y─━ =3