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小豆の値上がりで和菓子の餡子がピンチ!?

小豆の値上がりで和菓子の餡子がピンチ!?
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編集部員ふみ子
編集部員ふみ子
『お金節約.com』編集部員「ふみ子」です。

和菓子に欠かせないものといえば、餡子(あんこ)ですよね!

一度食べ始めたら止まらない感じですけれども…。汗

ところが!餡子の原料でもある、小豆の価格が高騰していることをご存知でしたか?

和菓子のお値段にも影響が出る可能性もあるということですが…。

小豆の価格が高騰していることをお伝えします!

天候異状が小豆の生産にも悪影響

台風15号と19号、それに続く10月25日の豪雨被害と、9月以降、日本列島は相次いで気象災害に見舞われ、さまざまな農産物にも影響が及んでいます。

そのなかでもちょっと気になるのが、小豆(あずき)です。生産量の懸念などから、小豆の価格がかなり高騰しているんです。

小豆の生産量は2016年(平成28年)の台風10号で大打撃

小豆の生産量は、2016年(平成28年)の台風10号によって大きな打撃を受けています。

生産量の4分の3を占める北海道を台風が直撃したことで、生産量が半分以下に激減。回復途上にありますが、2015年(平成27年)以前の水準を回復するまでには至っていません。

今年の北海道については、夏場の気温の高さによる悪影響も大きかったようで、生産量が本格的に回復するまでにはまだ時間を要する状況のようです。

小豆の商品先物取引価格も高騰

小豆は商品先物取引の対象になっている農作物です。

過去には生産量が天候の影響を大きく受けやすい時期があり、価格の乱高下が激しかったことから投機対象にもなっていたのですよね。

「赤いダイヤ」と呼ばれていたことなどを、聞いたことがある人も多いのでは。

東京小豆の商品先物取引価格の推移を見ると、2019年4月以前は30kgあたり14,000円近辺で推移していたところ、夏場以降19,000円台まで高騰していることが分かります。

和菓子メーカーの値上げ状況

小豆は餡子の原料小豆は餡子に欠かせませんが…。

2016年(平成28年)の台風10号以降、小豆の生産量・価格は厳しい状況にあり、和菓子メーカーも値上げが多く見られる状況が続いています。

いくつか値上げの事例を取り上げてみます。

井村屋の「あずきバー」は2019年3月に20%値上げ

日本でもっとも有名かもしれない小豆アイス、「あずきバー」も2019年3月に20%値上げとなっていました。

何とかこの線をキープして欲しいですが、果たして…。

虎屋は2018年9月に値上げ

日本を代表する和菓子の名店、とらやも2018年9月に最中など一部商品の値上げを実施していました。

とらやの最中と言えば、餡子がぎっしり詰まっているわけで、これはもう仕方が無いのかも知れません…。TT)

中小メーカーにとってはさらに深刻な状況か

中小の和菓子メーカーにとっては、さらに厳しい状況にあるようです。

インターネット上には和菓子店の値上げ情報が数多く見られますが、東京都東久留米市の晴屋のお知らせには考えさせられるものがありました…。

小豆の値上がりで和菓子の餡子がピンチ!?まとめ

小豆の値上がりで和菓子の餡子がピンチになっているということをお伝えしましたが、いかがでしたか?

今回紹介したこと
  • 台風15号以降の気象災害によって、多くの農産物価格が影響を受けています。
  • 小豆の価格についても高騰していることが伝えられています。
  • 小豆の生産量は、2016年(平成28年)の台風10号で大打撃を受けていますが、毎年のように気象災害が重なり生産量もなかなか回復しない状況に…。
  • 生産量の4分の3を占める北海道では、作付面積もなかなか回復しない状況が続いています。
  • 小豆の価格高騰を受けて、和菓子メーカーの値上げも相次いでいます。

小豆の価格が高騰していることで、和菓子メーカーは大きな影響を受けているようです。

価格と品質を両立させる必要があるわけで、基本的には北海道産小豆の生産量が本格的に回復していく必要があるのだろうと思いますが…。

今後の推移を見守りたいと思います。