先日新規就航したジェットスターの東京(成田)~庄内路線を利用した際、『羽黒山五重塔特別拝観』も大きな目的だったんですね。
国宝に指定されている羽黒山五重塔が、令和改元を奉祝して明治維新後150年ぶりに内部を一般公開するということで…。
これは何としても見てこなくては!そう思っていたんです。
ちょうど良いタイミングでジェットスターの東京(成田)~庄内路線が就航してくれて本当に助かりました~
150年ぶりの内部公開、『羽黒山五重塔特別拝観』参拝レポートです♪
羽黒山五重塔は国宝指定の東北地方では最古の塔
山形県の名峰、月山、湯殿山、羽黒山を合わせて出羽三山と呼び、山岳修験の道場となっているのですが、この出羽三山のなかでも、羽黒山の山頂には三山の神を祀る『三神合祭殿』が建てられています。
物理的な山、山頂は3つあるのですけれども、祭殿としては羽黒山山頂の『三神合祭殿』にてとりまとめているということですね。
羽黒山五重塔は、その羽黒山山頂の『三神合祭殿』に向かう参道の途中にあるんです。
羽黒山五重塔の基本情報
名称 | 羽黒山五重塔 |
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所在地 | 〒997-0292 山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7 |
創建 | 平安時代中期承平年間(931年~938年)※諸説あり |
祭神 | 大国主命 |
国宝指定 | 昭和41年(1966年) |
高さ | 総高約29.2メートル、塔身高(相輪を除く)22.2メートル |
ホームページ | 出羽三山神社 |
羽黒山五重塔は、羽黒山の山頂にある出羽神社への参道の途中にあります。山中ですから、当然車で直接行くことはできず、駐車場に車を停めて徒歩で向かうことになります。
羽黒山五重塔まで行くだけなら、本格的な登山装備などは必要ありませんが、軽い運動ができる服装・靴で行くことをおすすめします。踵の高い靴だと、難しいです…。
令和改元を奉祝した『羽黒山五重塔特別拝観』
実施期間 | 平成31年4月27日(土)~令和元年11月30日(土) |
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公開期間 | 午前8時30分~午後4時30分 |
拝観料 | 大人500円(共通券700円)※小学生以下無料 |
特別拝観の内容 | ・1階部分の内覧 ・2階部分の内覧 ・360度VR画像閲覧 |
案内ページ | 羽黒山五重塔特別拝観 |
羽黒山五重塔は、普段は内部が非公開となっています。
2018年に『三神合祭殿』が再建200年を迎えたことを記念して特別に公開。そして、令和改元を奉祝して、昨年に引き続き今年も特別拝観を実施しています。
明治維新以降は内部を一般公開した記録は無いということですから、少なくとも150年ぶりの特別公開となります。
羽黒山五重塔特別拝観の内容は、次の3つで構成されています。
- 1階部分の内覧
- 2階部分の内覧
- 360度VR画像閲覧
特別拝観の部分は、全て撮影禁止となっていますが、その雰囲気だけでもお伝えしたいと思います!
羽黒山五重塔は三神合祭殿へ至る参道の途中に建立
羽黒山五重塔は、羽黒山山頂の『三神合祭殿』に向かう参道のなかに建立されているのですが、距離的には入口に近い場所にあります。
羽黒山五重塔だけを目的に行く場合は、出羽三山神社の入口(随神門)から進んで行けばOKです。
今回は、出羽三山神社の入口近くの「いでは文化記念館」を見学、駐車場もそちらを利用させて頂きました。
毎月5のつく日は金の墨を使った五重塔御朱印を特別頒布
出羽三山神社の入口はすぐに分かりますので、心配は無いかと思います。
鳥居の先に、羽黒山五重塔の御朱印所があります。ここはぜひ、御朱印を頂いておきましょう!
御朱印は参拝の後に頂くものと思いますが、出羽三山神社の場合は山頂までそのまま行かれる方も多く、必ずしも全員が再び入口の御朱印所まで戻ってくるわけでは無いという事情があります。
係の方に伺ってみましたが、先に御朱印を頂いて、それを持って五重塔を参拝するという流れで全く問題無いとのことでした。
毎月5が付く日は、特別に金の墨で記した御朱印を頂くことができます。
羽黒山五重塔までの時間は小1時間程度は見た方が良い
ガイドブック等によると、入口から羽黒山五重塔までは約10分(つまり往復20分)ということなのですが、正直その時間で収めるのは難しいのではないかと感じました。
参道には多くの社などが建てられていて、自然とそちらも参拝しながら進むかたちとなりますし、かなり急な坂道もあります。
今回は内部を観ることができる特別拝観という事情もありましたが、往復で小一時間(50分程度)かかっています。
羽黒山参詣道は基本的に石畳で整備されていますが、山道を登ることに変わりはありません。靴だけはスニーカーなど歩きやすいもので行くことを強くおすすめします。
踵が高い靴とか、革靴は個人的には正直避けたいと思いました…。
羽黒山参詣道を山頂の『三神合祭殿』まで行くなら軽登山というぐらいには考えておくと良いと思います。皆さん、それなりに動ける格好をしていました。
羽黒山五重塔まで行くという場合にはだいぶ負担は軽くなりますが、それでもハイキング程度には考えておいた方が良いと思います。
森のなかとは言え、日中はかなり暑いので、水分補給できるように飲料を持参して行きましょう。
羽黒山五重塔の内部は撮影禁止
羽黒山五重塔までは、基本的に一本道なので迷うことはありません。
羽黒山五重塔特別拝観の大きな看板も掲示されています!
外から五重塔を眺めるだけなら無料ですが、内部を拝観するには拝観料がかかります。
拝観料は大人500円で、羽黒山山頂の『三神合祭殿』とのセットだと700円です。今回は『三神合祭殿』にも行くつもりでしたので、共通券700円を購入しました。
チケットとともにミニ護符も頂け、さらにお祓いまでして頂きました!
最初に1階部分を見学します。写真の向かって右手側に入口が設けられています。
別アングルからですが、入り口はこのような感じになっています。
1階部分も内部は撮影禁止です。
内部では、祭神として祀られている大国主命を拝観することができます。羽黒山五重塔の構造や素材の解説展示なども行われています。
1階部分を出ると、2階に上がる階段に誘導されます。仮設階段を昇って行きます。
2階部分も内部は撮影禁止です。
2階部分の内部は、壁面に開いた窓から、腹這いになって頭を入れて中を見るかたちです。姿勢などちょっと負担にはなりますが、ぜひ観ておくことをおすすめします。
心注を中心とする羽黒山五重塔の内部構造を見ることができます!
2階部分からの仮設階段を降りたところに、羽黒山五重塔内部の360度VR映像を見ることができるヘッドセットが用意されています。
国宝!『羽黒山五重塔特別拝観』で秘められた内部を見学【令和改元を奉祝して一般公開】まとめ
羽黒山五重塔特別拝観の様子をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
- 羽黒山五重塔は、羽黒山山頂の『三神合祭殿』に向かう参道の途中に建立されています。
- 羽黒山五重塔は、歴史的な価値の高い建造物で、国宝に指定されています。
- 平成31年4月27日(土)~令和元年11月30日(土)まで、令和改元を奉祝して羽黒山五重塔特別拝観が実施されています。
- 入口の出羽三山神社の御朱印所では、毎月5が付く日は、特別に金の墨で記した御朱印を頂くことができます。
- 特別拝観にて内部を見学するなら、出羽三山神社の入口から羽黒山五重塔に行って戻ってくるまで、小一時間程度は見ておくと良いと思います。
羽黒山五重塔特別拝観は、もともと三神合祭殿再建200年記念事業の一環として昨年実施されたものですが、令和改元があったことで今年も実施される運びとなりました。
次に内部が公開されるのはいつになるか分かりませんし、ジェットスターの東京(成田)~庄内路線就航で首都圏からもお手頃価格で行けるようになりました。
11月末まで実施されていますので、秋の紅葉の時期の旅行先としても非常に魅力的ではないでしょうか♪