去年使い切れなかった灯油、今年使っても大丈夫なの?
そんな不安を感じたことはないでしょうか…。
食品のように賞味期限が明記されているわけではないので、判断するのも困りますよね。
灯油の使用期限とチェック方法、灯油缶(ポリタンク)の適切な保管方法について解説します♪
灯油は時間とともに劣化することに十分注意
エアコンの電気代のところでもお話したんですけれど、我が家は基本的に冷暖房はエアコンのみに移行しています。
でも、今週末は成田空港近辺でも雪が積もりまして…。
成田空港でも、JAL機が着陸後に脱輪したなんてニュースもありましたね。
さすがにエアコンだけでは寒い!そう思って、昔の灯油を引っ張り出してきました。
約3年前の灯油はこのまま使えるの?
我が家の灯油は、約3年前のもの。灯油のポリタンクをベランダに引っ張り出してきましたが、凹みも見られるなど、けっこうボロボロな感じが…。
それでも半分ぐらいは残っているし、昨今の灯油価格を考えると、使えるものなら使いたい。
灯油価格って、20世紀末は18リットルで800円ぐらいでしたから、ほとんど2倍になってるんですよね。悩ましいところです。
黄色く変色した『不良灯油』・水分が混入した『不純灯油』は使用不可能
不良灯油 | 主に紫外線の影響などで、黄色く変色している。使用不可能! |
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不純灯油 | 密閉不十分なので、水分が混入した灯油。使用不可能! |
問題がある灯油は、大きく2つに分けられます。
一つには、主に直射日光による紫外線の影響で黄色く変色した不良灯油です。不良灯油になると、「目にしみる」ような刺激臭も放ちます。
もう一つは、ポリタンクのふたが閉まりきっていなかったなど密閉が不十分で、水分が混入してしまった不純灯油です。
不良灯油・不純灯油を使用すると、黒煙・白煙や異臭が発生したり、暖房機器を壊してしまう場合もあります。最悪の場合は一酸化炭素中毒を引き起こす危険性もあります。
不良灯油・不純灯油は使用不可能ですので注意しましょう!
去年の灯油でも『不良灯油』になる場合がある
劣化してしまうまでのタイミングについては、かなりばらつきが大きいようです。
去年の灯油の残りをそのまま使ってしまう家庭も少なくないと思いますが、1年前の灯油が劣化して不良灯油化してしまうケースもあるようです。
基本的には、次のように対処すると良いです!
- 灯油は一冬の間に使い切ることを心がけると良い
- 昨シーズンの灯油はガソリンスタンドで廃棄依頼すると良い
去年の灯油の残りはガソリンスタンドで処分してもらえます
去年の灯油の残りは、ガソリンスタンドで処分してもらえます。
具体的には、去年の残りの灯油が入ったままのポリタンクをガソリンスタンドに持ち込んで、中身の廃棄を依頼。
去年の中身を捨てたあとで、改めてそのポリタンクに新しい灯油を給油するかたちです。
古い灯油の廃棄は、ガソリンスタンドに課せられた義務では無く、あくまでもサービスの一環です。行きつけのガソリンスタンドで、古い灯油を廃棄してもらえるかどうかは事前に確認しておきましょう!
【実験編】灯油の状態をチェックする方法
今回は、実験ケースとして灯油の状態をチェックしてみました。
灯油が黄色く変色していたら完全NGですので、何らかのかたちで透明度を確認できる容器が必要です。
今回はペットボトルをカットしたものをチェック容器として使用しました。
3年前の灯油の状態をチェック
約3年前の灯油を、ペットボトルをカットした容器に注いで状態をチェック。
今回については、変色・異臭は確認できませんでした。
古い灯油を使うなら、最低限、こうした変色・異臭のチェックは実施すべきです!
石油ファンヒーターに給油して実際に使用
灯油の状態を確認したうえで、石油ファンヒーターのタンクに給油。
石油ファンヒーターを試運転してみましたが、無事に問題なく動作しました。
万一異常が発生した時に備えて、試運転時には換気性を十分確保するようにしましょう!
自己チェックに少しでも不安があるなら迷わずガソリンスタンドに廃棄依頼
今回紹介したような自己チェック方法ができないとか、少しでも不安を感じる場合には、迷わずガソリンスタンドで廃棄処理を依頼してください。
我が家でいつも利用している、「コスモ石油セルフ&カーケアステーション七栄」に問い合わせたところ、古い灯油の廃棄は無料で行ってくれるということでした。
廃棄だけを依頼するのはマナー的にも言い出しにくいでしょうから、新しく給油するから廃棄依頼という流れで相談すると良いと思います!
サービスステーション名 | セルフ&カーケアステーション七栄 |
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住所 | 〒286-0221 千葉県富里市七栄427-4 |
営業時間 | 24時間 |
サービス | セルフ給油方式 |
ホームページ | セルフ&カーケアステーション七栄 |
東関東自動車道の冨里インターチェンジ近く、ガソリンスタンドの激戦区ですが、いつもかなり車が入っている人気ガソリンスタンドです!
【実践編】灯油ポリタンクの正しい保管方法
灯油缶(ポリタンク)には、耐用年数がありますし、正しい保管方法もあります。
灯油缶(ポリタンク)を適切に利用して、冬を温かく快適に乗り越えましょう!
灯油缶(ポリタンク)は直射日光が当たらない場所に保管
最も重要なことは、灯油缶(ポリタンク)は直射日光が当たらない場所で保管するということ。紫外線の悪影響を防ぐためです。
灯油缶(ポリタンク)のキャップをしっかり締めて、雨や雪などの水分が入らないようにも注意して下さい。
- 灯油缶(ポリタンク)は直射日光が当たらない場所で保管する
- 灯油缶(ポリタンク)のキャップをしっかり締めて水分混入を防ぐ
この2点には十分気を付けましょう!
灯油缶(ポリタンク)の買い替え目安は約5年
灯油缶(ポリタンク)は、JIS規格に基づいて製造されていますが、日本ポリエチレンブロー製品工業会が制度運用する「JBA推奨制度」では、灯油缶は約5年間で買い替えることを推奨しています。
古い灯油缶(ポリタンク)は、定期的に買い替えるようにしましょう!
灯油缶はできるだけローテーションさせよう
灯油缶(ポリタンク)を何個も使用している場合は、しっかりローテーションさせて、特定の灯油缶(ポリタンク)だけが劣化しないようにすることも重要です。
マジックで番号を振ったり、灯油缶(ポリタンク)のカラーを変えるなどの工夫を講じましょう!
灯油の使用期限はどのぐらい?チェック方法と保管方法を解説!まとめ
灯油が時間とともに劣化すること、古い灯油のチェック方法と、灯油缶(ポリタンク)の適切な保管方法について解説しましたが、いかがでしたか?
- 古い灯油は、黄色く変色した「不良灯油」となり使用不可能になる場合があります。
- 水分が混入すると「不純灯油」となり、やはり使用不可能です。
- 古い灯油を使う場合は、最低限、変色・異臭がないかチェックしましょう!
- 少しでも不安があるなら迷わずガソリンスタンドで廃棄依頼しましょう!
- 灯油缶(ポリタンク)は直射日光が当たらない場所で保管することが最重要です。
灯油は以前に比べると値上がりもしているので、なるべく節約したいところですが…。
とはいえ灯油は家の中で燃やすものですから、不良灯油とか不純灯油になっていないか十分注意するようにしましょう。
灯油缶(ポリタンク)のキャップはしっかり閉めて、直射日光が当たらない場所で保管することも重要です!
灯油はできるだけ一冬で使い切るように心がけ、快適に暖房できるようにしてくださいね♪