牛丼チェーン主要3社の冬の定番メニューといえば、『すき焼き系メニュー』ですね!
毎年各社とも趣向を凝らしたメニューを投入していますが、この冬の状況はどうなっているのでしょう?
各社の『すき焼き系メニュー』を食べ較べてみましたが、下剋上的な雰囲気も感じます…。
牛丼チェーン主要3社の『すき焼き系メニュー』を比較してみました♪
牛丼チェーン主要3社の勢力図
店舗名 | 国内店舗数 | 売上(億円) | 決算期 |
すき家 | 1,932 | 2,143 | 2019年3月期 |
吉野家 | 1,212 | 1,025 | 2019年2月期 |
松屋 | 960 | 981 | 2019年3月期 |
(各社IR資料より『お金節約.com』編集部作成)
牛丼チェーン主要3社の勢力図は、大きくは上の表の通りとなります。
- 競合他社の約2倍の規模を誇るすき家が圧倒的に1位
- 吉野家・松屋は比較的に近い規模で、2位・3位と続いている状況
国内店舗数については2019年10月時点での数字です。売上については、各社とも必ずしも屋号別の売上を公開している訳ではないため参考値ではありますが、大きな傾向は掴めるかと思います。
【すき家】規模的には圧倒的首位
国内牛丼チェーン主要3社のなかで、規模的には圧倒的首位に立つのが『すき家』です。
すき家の売上は「牛丼商品」の売上となっていて、「なか卯」分が含まれること、海外店舗分も含まれることは考慮に入れる必要はありますが、吉野家・松屋のほぼ2倍の規模であることが分かります。
ただし、対前年比で見た場合には、売上・客数・客単価ともに、国内牛丼チェーン主要3社のなかで伸び率は最も低いことも分かります。
【吉野家】創業120周年で業績を大きく回復
国内牛丼チェーン主要3社のなかで、『吉野家』は規模的には第2位となっています。
吉野家の売上は、吉野家単体での売上となりますが、海外店舗分も含まれるかたちで公開されています。
対前年比で見た場合には、売上・客数・客単価ともに、国内牛丼チェーン主要3社のなかで伸び率は最も高いことが分かります。
創業120周年にあたる今年、吉野家は年初から様々な施策を講じてきたのですが、確かに効果を発揮している様子!
【松屋】定食系メニュー充実で業績拡大
国内牛丼チェーン主要3社のなかで、『松家』は規模的には第3位となっています。
松屋の売上は、松屋フーズ全体での売上となっていて、とんかつ店の松乃屋など他の店舗分も含まれていることは考慮する必要があります。
対前年比で見た場合には、売上・客数・客単価ともに伸びていて、国内牛丼チェーン主要3社のなかで伸び率では吉野家とすき家の中間に位置することが分かります。
牛丼チェーン主要3社の『すき焼き系メニュー』比較
店舗 | メニュー構成 | 価格 | ||||
すき焼き鍋 | ご飯 | みそ汁 | 玉子 | お新香 | ||
吉野家 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 712円 |
松屋 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 590円 |
すき家 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 940円 |
(各社すき焼き系メニュー「並盛」を店内価格税込で比較)
ここで、牛丼チェーン主要3社の『すき焼き系メニュー』比較してみましょう。
一覧表としては上記の通りで、各社ともそれぞれ次のメニューで比較しています。
- 吉野家『牛すき鍋膳』(並盛) 店内飲食
- 松屋『お肉たっぷり牛鍋膳』(並盛) 店内飲食
- すき家『黒毛和牛すき皿定食』(並盛) 店内飲食
商品形態として、吉野家と松屋は、ほぼ同一の鍋タイプです。固形燃料を使って客席で煮る定番のパターンですね!
一方、今年のすき家は、鍋タイプでの展開は無く、すき焼き丼または定食での提供です。
それぞれのメニューを食べてみましたが、おすすめ度合いとしては次のような感じかと思うんです…。
【第1位】総合的には吉野家の『牛すき鍋膳』のバランスの良さが光る
吉野家は、松屋よりも100円ちょっと高くなるのですが、『牛すき鍋』の具材が充実しています。お肉がたっぷり入っているのはもちろん、野菜も多目、うどんも入っています。
そのうえ、15時~23時は定食メニューでは「ご飯おかわり無料提供」を行っているので、夕食として食べる場合などボリューム的にも問題ナシ!
味とボリュームのバランスが良く、総合的なコスパの高さが素晴らしいと思います!
【第2位】松屋の『お肉たっぷり牛鍋膳』も甲乙付け難い高コスパ
松屋は何と言っても税込590円という安さが魅力!正直、吉野家と甲乙付け難い感じはするんです…。
ただし、『牛鍋』の具材については、お肉の量はかなり多くて素晴らしいのですが、野菜がほぼ無く、うどん類も無いなど、一定の割り切りも見られます。
あとは、このメニュー構成の場合は、(吉野家のように)みそ汁は無くて良いからお新香を付けて欲しかったという気が…。
僅差ではありますが、第2位とさせて頂きました。
【第3位】すき家の『黒毛和牛すき焼き膳』は価格的に厳しい感じ
すき家は、率直に言うと、この冬の『すき焼き系メニュー』については完敗状態だと思います…。
良質の肉を使用した特別メニュー的な位置づけなので、仕方が無いところはあるのですが、他社の『すき焼き系メニュー』と比べて、価格が明らかに高すぎます。
『黒毛和牛すき焼き膳』なら、780円と安くはなりますが、こちらは「すき焼き丼」タイプでの提供で、玉子とみそ汁が付くのみです。
お肉が良質なのは確かなのですが、方向性を間違えてしまったような気がします。汗
【2019年~2020年冬版】牛丼チェーン主要3社の『すき焼き系メニュー』を比較!まとめ
この冬の牛丼チェーン主要3社の『すき焼き系メニュー』を比較してみましたが、いかがでしたか?
- 国内牛丼チェーン主要3社の業界勢力図は、競合他社の約2倍の売上規模を誇る『すき家』が圧倒的に1位です。
- ただし、『すき家』の売上・客数・客単価を対前年比で見た場合には、国内牛丼チェーン主要3社のなかで伸び率が最も低い状況。
- 『吉野家』は業界2位ですが、対前年比で見た場合には、売上・客数・客単価ともに、伸び率が最も高い状況です。
- 『松屋』は業界3位ですが、対前年比で見た場合には、売上・客数・客単価ともに、伸び率では健闘しています。
- この冬の牛丼チェーン主要3社の『すき焼き系メニュー』については、吉野家と松屋が甲乙付け難い感じで健闘しています!
この冬の牛丼チェーン主要3社の『すき焼き系メニュー』については、次のように要約できるかと思うんです…。
- お腹が空いているなら吉野家の『牛すき鍋膳』!夕食にも最適!
- とにかく安くすき焼きを楽しみたいなら松屋の『お肉たっぷり牛鍋膳』!
お腹の空き具合が一定ラインを超えていたら吉野家へ!そうでなければ松屋へ!そう思っておけば間違いないのではないでしょうか。
それにしても…。正直、今年の『すき家』の『すき焼き系メニュー』はちょっと残念でした…。
お肉が良質とは言っても、すき焼き系メニューのなかでは大きな差が感じにくいと思いますし、固形燃料を使った鍋タイプでは無いのも魅力激減かと…。
あの炎が重要なんですヨ!!!
という、すき家ファンのココロの叫びを、来年のメニューにはぜひとも反映させて欲しいと願っています。涙
↓↓すき家も、去年はちゃんとファイヤーしていたんです…。;;↓↓