7月29日、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念五百円貨幣の図柄が「風神雷神図屏風」に決定!
「風神雷神図屏風」は国宝に指定され、2018年には記念切手の図柄にも採用されている、非常に有名な屏風画ですね♪
五百円貨幣の図柄が注目されているのは、額面金額で引換可能な記念硬貨としては最も高額な硬貨だからです。
過去の事例を見ても、通常の500円硬貨を遥かに超える素晴らしいクオリティが期待できるのではないかと思います…。
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念五百円貨幣の図柄が「風神雷神図屏風」に決定したことをお伝えします!
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念五百円貨幣の位置づけ
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念五百円貨幣の図柄は、3案が示されてTwitterなどによる投票が行われていました。
- A案「風神雷神図屏風」28,741票
- B案「富士山」16,451票
- C案「国立競技場」21,053票
という結果で「風神雷神図屏風」に決定したのですが、「国立競技場」が「富士山」を上回る得票となっているのはちょっと意外でした…。
五百円貨幣は額面金額で引換可能な記念硬貨としては最も高額な硬貨
額面(種類) 引換時期 |
1万円(3) | 千円(12) | 五百円(2) | 百円(20) |
第一次 2018年11月 |
通信販売(1) | 通信販売(2) | 発行なし | 引き換え(2) |
第二次 2019年7月 |
発行なし | 通信販売(4) | 発行なし | 引き換え(6) |
第三次 2019年12月 |
通信販売(1) | 通信販売(4) | 発行なし | 引き換え(5) |
第四次 2020年7月 |
通信販売(1) | 通信販売(2) | 引き換え(2) | 引き換え(7) |
(財務省記念貨幣発行予定より『お金節約.com』編集部作成)
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣は、合計37種類発行されることが決まっています。※表中ではそれぞれ( )内に種類数を表記
- 一万円金貨 3種類
- 千円銀貨 12種類
- 五百円銅貨 2種類
- 百円銅貨 20種類
このうち、一万円金貨は12万円で、千円銀貨は9500円で通信販売されます。(消費増税後の販売の際には、販売金額に増税分が加算)
高価なうえに額面価格よりも高いとなると、一万円金貨と千円銀貨には、なかなか手を出し難いですよね…。
額面金額で引き換え可能な記念硬貨としては五百円硬貨が最も高額なもので、なおかつ発行種類も一番少ないために、希少価値という点からも注目されているんです!
五百円貨幣は第四次発行分のみ!争奪戦は必至か
表からも分かる通り、五百円記念硬貨は、最終の第四次発行分のみです。
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の五百円記念硬貨は、図柄案からも「五百円バイカラー・クラッド貨幣」となることが分かります。
バイカラー・クラッドとは、異なる種類の金属板をサンドイッチ状に挟み込む「クラッド」技術でできた円板を、それとは異なる種類の金属でできたリングの中にはめ合わせる「バイカラー」技術で組み合わせたもので、簡単には偽造できない仕組みのことです。
既に天皇陛下御在位30年記念五百円貨幣は「バイカラー・クラッド」製法によるものなのですが、非常に芸術性も高い仕上がりで、大きな注目を集めました。
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の五百円記念硬貨も、争奪戦となるのは必至かと思われます!
五百円貨幣の図柄は「風神雷神図屏風」に決定
さて、五百円記念硬貨の絵柄に決まった「風神雷神図屏風」についても少しだけ解説しておきますね。
- 風袋から風を吹き出して下界に風雨をもたらす風神
- 太鼓を叩いて雷鳴と稲妻をおこす雷神
この2つの神の姿を描いたものが風神雷神図で、古くから仏教美術に見られたものです。
これまで、たくさんの風神雷神図が描かれてきたのですが、最も有名なものが、俵屋宗達による「風神雷神図屏風」。もちろん国宝に指定されています!
俵屋宗達の屏風画は国宝指定!京都国立博物館で展示
五百円記念硬貨の「風神雷神図屏風」は、日本を代表する芸術作品として『風神雷神図屏風』〔作者:俵屋宗達〕をテーマにすることが公表された上で投票が行われています。
俵屋宗達は江戸時代初期の画家で、代表作の「風神雷神図屏風」は17世紀前半の寛永年間の作とする説が有力です。
この「風神雷神図屏風」は、京都の建仁寺(けんにんじ)が所蔵していますが、現在では京都国立博物館に寄託されています。
一点注意しておきたいのが、俵屋宗達作「風神雷神図屏風」は、京都国立博物館でも常に展示されているわけでは無いということ。
幸い今年は、8月14日~9月16日にかけて開催される『ICOM京都大会開催記念 特別企画』の目玉作品として、俵屋宗達作「風神雷神図屏風」が展示されることが決まっています。
これはもう、オリンピック前にぜひとも鑑賞しに行くしか無いですね♪
2018年には切手趣味週間の切手の図柄にも採用
俵屋宗達作「風神雷神図屏風」は、2018年には切手趣味週間の切手の図柄にも採用されています。
こちらは現在すでに82円切手のシートは売切れとなってしまっていますが、「切手帳」形式でなら、まだ購入することが可能です。
お手元で俵屋宗達作「風神雷神図屏風」を愛でたいという人は、2018年切手趣味週間の切手帳の購入を検討してみても良いかも知れません♪
オリパラ記念硬貨(五百円貨幣)の図柄が「風神雷神図屏風」に決定!【2018年の記念切手にも採用】まとめ
オリパラ記念硬貨(五百円貨幣)の図柄が「風神雷神図屏風」に決定したことをお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
- 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念硬貨(五百円貨幣)の図柄は、3案が示されてTwitterなどによる投票が行われていました。
- 2019年7月29日、投票の結果、五百円貨幣の図柄が「風神雷神図屏風」に決定したと発表!
- 五百円記念貨幣「風神雷神図屏風」は、オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣のなかでも、額面金額で引換できる貨幣としては最高額のものです。
- 五百円記念貨幣「風神雷神図屏風」は、「五百円バイカラー・クラッド貨幣」となり高い芸術性も期待できます!
- 原典の俵屋宗達作「風神雷神図屏風」は、京都国立博物館で展示予定、2018年には記念切手の図柄にも採用されています。
バイカラー・クラッド製法による天皇陛下御在位30年記念五百円貨幣は、芸術性も非常に高く、改元ブームもあって、大人気となったのは記憶に新しいところですね。
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の五百円記念貨幣「風神雷神図屏風」も、引換時期が大会開催直前ということもあり、大人気になるのは間違いないと思います!
庶民のオリパラ記念貨幣としては、この五百円記念貨幣が最高峰。
『お金節約.com』編集部でも、ぜひとも手に入れたい!今からココロを燃やしています♪