今年の夏も暑かったですね… まだ終わっていませんけれど、8月だけでもう十分な感じ。。
間違いなく、子どもの頃よりも暑くなってると思うんですよね!夏はもうエアコン必須です。
エアコンをつければ涼しいけれど、気になるのが電気代ですよね。びっくりするぐらいの請求額になったらどうしようという恐怖が…
そこで気になるのが、エアコンは24時間つけっぱなしの方が電気代が安いという話があることです。
これって… 本当なの??
このウワサを確かめるために、『お金節約.com』編集部では、エアコンの24時間稼働の実験をしてみました!
家計に占める電気代の割合はそもそも大きい
項目 | 金額 | 構成比 |
消費支出全体 | 283,027円 | 100.0% |
➀食費 | 72,866円 | 25.7% |
②交通・通信費 | 39,691円 | 14.0% |
③教養・娯楽費 | 27,958円 | 9.9% |
④水道・光熱費 | 21,535円 | 7.6% |
(うち電気代) | 10,312円 | 3.6% |
(総務省統計局『平成29年家計調査報告』[二人以上世帯]より抜粋)
電気代って高い!その実感は当たっています。
総務省統計局では、毎年「家計調査報告」を発表していますが、電気代が含まれる水道・光熱費は、全体の中で4番目に多い項目です。
そのなかでも電気代は、二人以上世帯の場合で、10,312円で全体の3.6%を占めています。毎月1万円持っていかれるのは、やっぱり大きいですね…
電気代が嵩むのは夏と冬
その電気代が大きく膨らむのは、夏と冬。エアコンを使う時期です。
東京電力では、日本の電力需要の年間ピーク発生日を公開していますが、1980年代以降はずっと、電力需要のピークは7月または8月の14時~15時となっています。
夏の甲子園大会の時期が、ちょうど電力需要のピークに重なっているんですね。
日本の電気代は世界各国と比較して高い?安い?
日本の電気代は高いという話を良く聞きますよね。でも、これは必ずしも正確ではありません。
電力中央研究所が『電気料金の国際比較』という研究結果を発表しているのですが、家庭用の電気代はほぼ世界的に中間ぐらいの感じです。
ただし、産業用の電気代は明らかに高いです!
日本の電気代は高いという話は、一般家庭用というよりは、産業用の電気代のほうを指していると考えて良いです。
ちょっと、希望の光が見えてきましたね!
日本の一般家庭の電気代は月平均1万円ちょっと。これは世界的には標準的な値段です。でも、産業用の電気代は明らかに高くて、経済界からのクレームが寄せられてる感じです…。
エアコン24時間つけっぱなしの方が電気代は安い?
編集長より子も、10年以上前ですが、エアコンを使い過ぎてしまい、一月の電気代が3万円近くになったことがありました。汗
それがトラウマになり、暑くてもなかなかエアコンをつけられずにいたのですが…。最近よく聞く噂が。
『エアコンは24時間つけっぱなしの方が電気代は安い』
これって本当なの???
『お金節約.com』を運営する以上、実験しなくては!ということで、この夏はエアコンの24時間連続稼働にチャレンジしてみました!
エアコンの製造年は必ずチェック
エアコンの24時間連続稼働を行うなら、エアコンの製造年は必ずチェックしてください!
家電メーカーの努力で、エアコンの省電力性能は年々向上しています。資源エネルギー庁の資料でも、2006年から2016年の10年間で省エネ性能が8%アップしていることが分かります。
エアコンの省エネ性能は、古いほど劣っています。とくに一戸建てなどで、もう何十年もエアコンを買い替えていないという人は要注意です。
1996年から2016年の20年間では、省エネ性能は実に約160%もアップしているんです!
編集長より子が、10年以上前に電気代で爆死したのは、使っていたエアコンが旧式だったからなんですね…。涙
エアコンの経年劣化にも要注意
もう一つ、エアコンの経年劣化にも要注意です。
エアコンは、コンプレッサー内部の金属表面の微少なキズや磨耗が原因で、使っていくうちに冷媒ガスが漏れて、圧縮効率が落ちてしまいます。
冷却効率が悪化して、結果として消費電力量が増加してしまうということですね。
経年劣化の結果、エアコンの消費電力量は毎年4~5%の割合で増加していき、設計上の使用期限は10年ほどとされています。
編集長より子の家で使っているエアコンにも、2013年製で、設計上の標準使用期間10年としっかり記載してありました。
エアコンの製造年は必ずチェックしましょう!古いエアコンで24時間稼働させると高額な電気料金が請求される危険性があります!
エアコン24時間つけっぱなし実験
基本的なチェック項目はクリアしたうえで、エアコン24時間つけっぱなし実験を行ってみました!
期間は2018年7月~8月です。実際、7月は一か月間ほぼフル稼働でした。
8月は、1週間程お盆休暇があり、そのタイミングではさすがに止めてましたので、その分は割り引かないと…。という感じです。
エアコンの室温設定は26℃
いろいろ試行錯誤しましたが、エアコンの温度設定は26℃としました。
環境省はクールビズで「冷房時の室温28度」を推奨していますので、最初は28℃で試して見たのですが、今年の猛暑ではどうにも不快で…。
熱中症になっても大変ですから、健康のことも考えて適切な温度設定にしましょう!
エアコンの室外機は特に対策せず
エアコンの室外機については、直射日光を避けるなどの対策は特に行いませんでした。
もちろん対策することも考えたのですが、台風などの強風の影響とかを考えると、なかなか踏み切るのも難しいかったんですよね…。
省電力効果を追求するなら、簾(すだれ)とか葦簀(よしず)をかけて、室外機に直射日光が当たるのを防止した方が省エネ効果は高かったかもしれません…。
室温設定とか室外機対策で、実験結果は変わってくることには注意して下さい!
エアコン24時間つけっぱなし実験の結果
エアコン24時間つけっぱなし実験の結果ですが、編集長より子の自宅については、安くなることは無かった…。という結果になりました。
ただし、ものすごく高いというわけでもありません。快適性を重視するなら、これはこれでアリかも、といえるぐらいのレベルです。
2017年(通常使用)と2018年(24時間稼働)の比較
期間 | 2017年 | 2018年 | 増減 |
6月使用量 | 275kWh | 305kWh | 10.9%増 |
〃電気料金 | 7,093円 | 8,246円 | 16.2%増 |
7月使用量 | 417kWh | 520kWh | 24.7%増 |
〃電気料金 | 11,201円 | 14,885円 | 32.8%増 |
8月使用量 | 375kWh | 408kWh | 8.8%増 |
〃電気料金 | 9,996円 | 11,490円 | 14.9%増 |
(東京電力の検針票より転記)
通常使用(普通にエアコンをON/OFF)していた2017年と、24時間稼働した2018年の比較を表にまとめてみました。
もちろん、ある程度は今年の猛暑も影響していると思います。
データ的には、ほぼ完全に丸々一か月間24時間稼働させた7月分が一番参考になると思います。7月は、電気の使用量で約25%増加、電気料金で約33%増加という結果でした。
エアコンを24時間稼働させると電気料金は約3割増し
エアコンを24時間稼働させても、エアコンが最近の機種なら(うちは5年前の機種)少なくとも電気料金的に爆死はしない…。ということは分かりました。
『電気の使用量で約25%増加、電気料金で約33%増加』
これが今回の実験結果です。毎日24時間涼しいのはやっぱり快適ですし、熱中症の危険性を考えると、健康上のメリットもありますね。
編集長より子宅では、来年も24時間稼働させようと思っていますが…。来年は、室外機対策も施して、パフォーマンスアップを図りたいですね!
結果的に電気料金は高くなってしまったけれど、実験をしてみて、エアコンの24時間稼働は十分実用になることも分かりました。
- 日本の一般家庭の電気代は、月平均1万円ほど。
- 日本の家庭用電気代は世界的に見ると、標準的と言える。
- エアコンの24時間稼働を行うなら、製造年は必ずチェック!
- エアコンの経年劣化にも要注意。10年使ったら買い替えた方が良いかも。
- エアコンの24時間稼働実験の結果は『電気の使用量で約25%増加、電気料金で約33%増加』でした。
電気は大切にね♪