暖かくなってくると気になるのが花粉の飛散。
毎年、辛い花粉症に悩まされている人も多いでしょう。
2月14日、日本気象協会が花粉飛散予測の第4報を発表。
それによると、今年の花粉は、例年よりは多いものの、例年比数倍といった当初予測よりは抑えられそうなんです…。
日本気象協会が発表した、最新の花粉飛散予測「第4報」について知らせします♪
2019年の花粉飛散量の予測
2019年2月14日に、日本気象協会が花粉飛散予測の第4報を発表。
今年、2019年の花粉がどのぐらい飛散するのかについて、現時点での最新の予測情報をお知らせします。
首都圏では2月下旬から花粉の飛散が本格化
東京で花粉の飛散が確認されたのは、2月11日。すでに東京では、花粉シーズンは始まっているんですね。ちなみに花粉の飛散開始日とは、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した最初の日を指します。
西日本と東日本では、来週は平年よりも気温が高くなる見込みです。まだ花粉が飛散していない西日本や東日本の地点でも2月下旬~3月上旬にかけて、花粉の飛散が始まりそうな状況です。
現在は厳しい寒さが続いている北日本も、2月下旬~3月上旬は気温が平年並みか高めで推移する見通しです。2月下旬には東北南部で、3月上旬には東北北部でもスギ花粉の飛散が始まると予測されています。
花粉の飛散量をはかる言葉の定義
非常に多い | 200%以上 |
---|---|
多い | 150%~200%未満 |
やや多い | 110%~150%未満 |
前シーズン(例年)並 | 90%~110%未満 |
やや少ない | 70%~90%未満 |
少ない | 50%~70%未満 |
非常に少ない | 50%未満 |
(比率はすべて、前シーズンまたは例年との比較に基づく)
花粉の飛散量をはかる時に、日本気象協会が用いる言葉の定義をまとめておきます。
花粉が多い場合のケースで言うと、前シーズンまたは例年と比較して、次のような基準になっています。
- 110%以上なら、やや多い
- 150%(1.5倍)以上なら、多い
- 200%(2倍)以上なら、非常に多い
この定義を踏まえたうえで、今年の花粉の飛散予測を見てみましょう!
2019年の花粉の飛散量予測(例年比)
2019年の花粉飛散量は、例年比で見ると、傾向としては西高東低と言って良さそうです。
- 中国地方は「多い」と予測
- 東北地方は「やや多い」と予測
- 関東以北の太平洋岸では「並」と予測
ざっくり言うとそういう状況ですね。
2019年の花粉の飛散量予測(前年比)
それでは対前年比で見るとどうか、ということですが、この場合は、昨年2018年がヒノキ花粉の飛散量が異常に多い特異な年だったことを考慮する必要があります。
2018年は、東京ではヒノキ花粉が過去10年で最も多く飛散した年で、例年比約4.9倍、2017年比約4倍の飛散量でした。
日本気象協会にてヒノキの花芽調査を行ったところ、昨年ほど多くないことが確認されているため、今年のヒノキ花粉の飛散量は昨年よりも少ないことが予測されています。
昨年のヒノキ花粉の飛散量が異常値的に多かったため、花粉全体の飛散量を昨年と比較すると、「少ない」という予測になるということですね。
例外的に、秋田県では昨年の飛散量が少なかったため、前年比で「非常に多い」という予測になっています。
2019年の西日本の花粉ピーク予測
スギ花粉の飛散量がピークになる時期は、西日本全体としては3月上旬を中心として、九州・福岡では1~2週間早く、逆に四国・高松では1~2週間遅くなると予測されています。
ヒノキ花粉の飛散量がピークになる時期は、ちょうど一月あとに、スギ花粉の飛散が収まったころに訪れるかたちとなります。
2019年の東日本の花粉ピーク予測
名古屋・東海地域のスギ花粉の飛散量については、西日本とほぼ同じで、3月上旬からやや長引くか、ヒノキ花粉の飛散量がピークになる時期は、その一月後と考えて良さそうです。
東日本のスギ花粉の飛散量については、全体的には西日本よりも1~2週遅れてピークを迎えると予測されていますが、とくに東京では花粉が飛散するピーク期間が長いことに注意が必要です。東京では、スギ花粉の飛散量のピークは約1カ月間続くと予測されています。
2019年の花粉飛散量は当初予測よりは少ない可能性も
2019年春の花粉の飛散量は、昨年夏の猛暑の影響で、かつてないほど飛散量が多くなるのではないかと危惧されてきました。
これは主に スギの雄花がつくりだす花粉の量が、前年の夏の天候(日照時間、最高気温、降水量)に大きく影響を受けるためです。
夏の日射量が翌春の花粉の飛散量に影響を与える
花粉を飛ばすスギの雄花は、毎年夏から秋にかけて成長します。
スギの雄花の成長には、日射量や降水量が影響を及ぼすため、夏に晴れの日が多く日射量が十分にあると、雄花が大量につくられて翌年の春の花粉の飛散数が多くなります。
逆に、夏にくもりや雨の日が多く日射量が少ないと、スギの雄花のつくられる量が少なくなり、翌年の春の花粉の花粉数は少なくなります。
ここ数年は、毎年猛暑と言っている気もしますが、2018年の夏もやはり暑かったですよね…。この影響が心配されていたわけです。
年初の段階では、最悪のケースでは、昨年比で5倍に達するという予測もあったほどです。
【花粉は昨年の5倍に? 猛暑影響】https://t.co/yvtFfgZm91
今年はスギの花粉が大量に飛びそうだという。毎年、花粉症の症状が出ている人は、花粉が飛び始める前から早めに医療機関に相談することが大切。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年1月9日
2019年の花粉飛散量は当初予測よりは減りそうですが油断は禁物
2019年2月14日に発表された、日本気象協会の花粉飛散予測「第4報」を見る限り、昨年比で数倍というレベルでの予測とはなっていません。
2019年の花粉の飛散量は、全体としては例年よりやや多めという予測ですが、例年と比べて2倍以上の「非常に多い」と予測されている地域はありません。
とくにヒノキ花粉の飛散量については、前年よりも減少すると予測されている地域が多く、スギ花粉の影響が過ぎたあとの4月以降の影響は昨年よりは軽減されることも考えられます。
とは言え、油断は禁物です!
花粉の飛散状況は、その日の天候にも大きく左右されます。
一般的に、最高気温が高い日、雨上がりの翌日に晴れた日、風が強く晴れて空気が乾燥する日、は花粉が多く飛びます。
毎日の気象情報を確認して、花粉対策に気を付けるようにしましょう!
2019年の花粉シーズンはいつから?まとめ
今年の花粉の飛散状況について、日本気象協会の花粉飛散予測をご紹介して来ましたが、いかがでしたか?
- 2019年2月14日に、日本気象協会が花粉飛散予測の第4報を発表しました。
- 2019年の花粉の飛散量は、全体としては例年よりやや多めという予測です。
- 2019年の花粉飛散量は、傾向としては西高東低と言って良さそうです。とくに中国地方では多いと予測されています。
- 昨年の猛暑の影響で、今春の花粉飛散量が非常に多くなると危惧されてきましたが、今回の予測は数倍というレベルではありません。
- 花粉の飛散状況は、その日の天候にも大きく左右されます。毎日の気象情報を確認して、花粉対策に気を付けるようにしましょう!
最新の花粉飛散予測を見る限りは、3倍とか5倍とか言われたほどの花粉飛散量にはならなくて済みそうではあります。
花粉量5倍とか言われたら、空気がシャリシャリしそうですよね…。汗
とは言え油断は禁物!【重要なのはココ!】
『お金節約.com』編集部では、今年は「花粉ブロックスプレー」を導入して、効果のほどを確かめたいと思っています♪