2020年のゴールデンウィークも今日で終了ですね…。
外出自粛が求められるなかで、帰省にも旅行にも行けず、例年とは全く違った連休期間となりました。;;
こうなると、早くも期待してしまうのが来年のゴールデンウィーク!
今回は、2021年以降のゴールデンウィークの日程について調べてみました。
ゴールデンウィークの期間を決める2つの要素
ゴールデンウィーク(以下GW)の期間は、基本的に2つの要素から決まります。
- GWを構成する4つの祝日の配置
- 祝日法の『振替休日』規定
それぞれについて、一通り見て行きましょう!
ゴールデンウィークを構成する4つの祝日
- 4月29日『昭和の日』
- 5月3日『憲法記念日』
- 5月4日『みどりの日』
- 5月5日『こどもの日』
GWを構成する祝日は、上記の4つです。
後述する『ハッピーマンデー制度』の対象となっている祝日は無いため、4つの祝日すべてで日付は固定されています。
また、このことから、5月3日~5日の3連休は必ず発生するということが分かりますね。
国民の祝日に関する法律(祝日法)の影響
次に考慮する必要があるのが、国民の祝日に関する法律(祝日法)の影響です。
祝日法はとくに近年の改正が多く、2000年以降でも6回も改正されていて若干複雑になっているのですが…。
GWへの影響を考える場合重要となってくるのが『振替休日』の規定です。
『振替休日』規定の影響を受ける可能性はある
国民の祝日に関する法律第3条第2項では、
「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする
(出典:国民の祝日に関する法律第3条第2項)
このように規定しています。『お金節約.com』編集部にて赤マークした部分が重要なポイントです。
2020年のGWの例で言うと、5月3日『憲法記念日』(=国民の祝日)が日曜日と重なったため、その日の後で、その日に最も近い「国民の祝日」でない5月6日を休日としました。
この規定によって発生した休日を『振替休日』と呼んでいるのです。
『国民の休日』規定の影響を受ける可能性は無し
国民の祝日に関する法律第3条第3項では、
その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。
(出典:国民の祝日に関する法律第3条第3項)
このように規定しています。
単純に言うと、前後を「国民の祝日」にはさまれた平日は、休日となるということ。そして、この規定によって発生した休日を『国民の休日』と呼んでいます。
現時点での『国民の休日』は、とくに皇室関係のイベントが無い限りは、天文観測によって決まる『秋分の日』の日付によって発生するケースが想定されるのみです。
『国民の休日』規定は、GWの日程には影響を与えません。
ハッピーマンデー制度のGWへの影響は無し
ハッピーマンデー制度とは、国民の祝日の一部を、固定の日付では無く、特定週の月曜日に移動させる制度です。
国民の祝日に関する法律(祝日法)は、ハッピーマンデー制度のもと、これまで2回改正されて合計4つの祝日がハッピーマンデー制度適用となっています。
1998年(平成10年)改正
- 成人の日を1月15日から1月の第2月曜日へ移動
- 体育の日を10月10日から10月の第2月曜日へ移動
2001年(平成13年)改正
- 海の日を7月20日から7月の第3月曜日へ移動
- 敬老の日を9月15日から9月の第3月曜日へ移動
この経緯からも分かるように、ハッピーマンデー制度が適用される国民の祝日は、GW期間には存在しません。
現時点でハッピーマンデー制度がGW期間に影響を与える可能性はありません。
今後3年間のゴールデンウィーク期間
ここまで見てきた条件を当てはめて、今後3年間のゴールデンウィーク期間について算出。カレンダー形式の一覧表にしてみました。
黄色でマークした部分がゴールデンウィークの連休期間に相当する期間です。
【注】土日休みの週休2日の場合を想定して作成しています。
【2021年のゴールデンウィーク】今年に良く似たパターン
2021年のゴールデンウィークは、今年と非常に良く似た日程となります。
- 4月29日『昭和の日』は単独で休み
- 5月1日~5日までが5連休
- 4月30日、5月6日~7日に有給を取得すれば最大11連休
というかたちです。
【2022年のゴールデンウィーク】3連休2回は吉か凶か
2022年のゴールデンウィークは、3連休が2回発生するパターンです。
- 4月29日~5月1日までが最初の3連休
- 5月3日~5日までが2度目の3連休
- 5月2日、5月6日に有給を取得すれば最大10連休
というかたちです。
【2023年のゴールデンウィーク】祝日が土曜日に当たる悲劇が発生…
2023年のゴールデンウィークは、『昭和の日』が土曜日に当たる悲劇が発生してしまうパターンです…。
国民の祝日が土曜日と重なった場合には、振替休日のような救済措置はありません。
- 4月29日~4月30日までは連休ですが普通の土日とも言える感じ
- 5月3日~7日までは5連休
- 5月1日、5月2日に有給を取得すれば最大9連休
というかたちです。
土日休みの週休2日を想定した場合、2021年以降の3年間については、最大連休日数がどんどん短くなる一方だという悲しい結果となりました…。
一般的にゴールデンウィークを最大何連休と呼ぶ場合、土日休みの週休2日勤務で有給休暇を取得して長期休暇とするケースが想定されていますので、その考え方に準拠してコメントしています。
【悲報!?】今後3年間のゴールデンウィーク日程を調査!最大連休日数は短くなる一方という結果に【まとめ】
今後3年間のゴールデンウィークの日程についてお伝えしました。
- ゴールデンウィークの期間は、基本的に4つの祝日の配置と、祝日法の『振替休日』規定が適用されるかどうかで決まります。
- 国民の祝日に関する法律(祝日法)の規定により、祝日が日曜日と重なった場合には『振替休日』が発生します。
- 前後を「国民の祝日」にはさまれた平日を休日とする『国民の休日』規定は、GWの日程には影響を与えません。
- 現時点でハッピーマンデー制度もGW期間に影響を与える可能性はありません。
- 土日休みの週休2日を想定した場合、2021年以降の3年間は、最大連休日数がどんどん短くなる一方だということが分かりました。
新型コロナウィルス感染症対策のため、幻のゴールデンウイークとなってしまいましたが、2020年のゴールデンウィークは、有給休暇の取得によっては最大12連休が可能でした。
そう考えると、向こう数年間は、ゴールデンウィークが徐々に短くなっていくタイミングと言って良いように思われました。
旅行業界などは数年間のカレンダーを見て事業計画を立てているはずですから、それだけに今回のゴールデンウイークが事実上消失したのは痛かったのではないかと思います…。
いずれにしましても、来年の今ごろまでには、新型コロナウイルス感染症も収束させて、ゴールデンウィークを満喫できるようになりたいですね!